【重賞回顧】第54回フローラステークス(GⅡ)

枠順くっきり。無情なまでのオークストライアル

 

東京競馬場に芝2000m戦がなぜ必要なのだろうか。無理に1800mのスタート地点から切りとったとしかいえない1角奥のシュート部分。スタート直後に本線に合流するようにコーナーへ突入するレイアウトは、かつては左折するようなものだった。2003年のコース改修でシュートを斜めにきり、曲がるような合流を解消。それでもスタートとともにコーナーへ向かうことに変わりなく、依然として外枠は絶対不利、フェアが信条の東京競馬場にして異彩を放つ。はたして芝2000m戦は東京競馬場に不可欠なものなのだろうか。

 

是非についてはひとまず横に置き、フローラステークスだ。桜花賞馬グランアレグリアが早々に回避を明言。完勝のレース内容だっただけに、2着以下の評価が難しく、オークスは一転して混戦を予感させる。であれば、第三勢力、トライアル組にもチャンスはある。もっとも格が高いトライアルレース、フローラステークスはオークスを占う上で見落とせない。

 

1番人気に支持されたセラピアはデビューが遅れ、3月30日阪神芝1800m未勝利戦で初陣、既走馬相手に流れに乗り、直線で余裕をもって抜け出した。5枠10番

対抗に支持されたのはシャドウディーヴァ。キャリア5戦で最低着順は重賞挑戦の前走フラワーカップ4着という堅実派。ハーツクライ産駒らしい3歳春の勝ち味の遅さは見せているが、いつ目覚めるか分からない血統でもある。1枠2番

前走500万下勝ちの組からはウィクトーリア。中山芝1800mを逃げ切ってここに参戦。函館の新馬戦では逃げて2歳レコードとスピードが魅力のタイプ。2枠4番

同じく500万下勝ちでは君子蘭賞を勝ったフェアリーポルカ。若駒ステークスで皐月賞2着のヴェロックスに0秒6差3着とここでも十分通用する可能性を秘める。8枠18番

他にミモザ賞1、2着のエアジーン(6枠12番)、エトワール(2枠3番)、フラワーカップ5着のジョディー(5枠9番)など頭数はフルゲート18頭と揃った。

 

内枠有利の東京芝2000mでは先行争いもインにアドバンテージがある。ウィクトーリアとジョディーは枠順からウィクトーリアがハナに行くと思われていた。しかし、ウィクトーリアがスタートで後手を踏み、隣のエトワールと接触。ジョディーがすんなり先手を奪い、周回コースへ合流していく。それに併せるように隣のセラピアが2番手につけ、外枠から強引にレオンドーロが3番手、内からウインゼノビア、直後にパッシングスルー、外にフォークテイルが並び先行集団を形成。中団は内からシャドウディーヴァ、アモレッタ、外にヴィエナブロー、この3頭の直後のインにウィクトーリアが控え、外にイノセントミューズ、大外をやや折り合いを欠き気味にフェアリーポルカが追走、インにペレ、後方にクラサーヴィツァ、インで早めに鞍上の手が動くローズテソーロ、間にエトワール、外にエアジーン、ネリッサが最後方。

 

一団の馬群は前半1000m通過60秒6のスローペース。外枠各馬に折り合いを欠く姿が目立ち、フェアリーポルカやクラサーヴィツァなどは3角から早めに抑えきれず動きはじめる。先頭ジョディーは単騎ながら、2番手以下は大混戦模様。直線に入りジョディーを追いかける2番手にセラピア、インからウインゼノビア、外からフェアリーポルカらが横一線で追う。この隊列の後ろのインに入り、抜けられないシャドウディーヴァ、直後にウィクトーリアがいる。インから進路を見出すシャドウディーヴァ、外の馬をやり過ごしつつ、徐々に外へ持ち出し、機を伺うウィクトーリア。

 

先頭ジョディーは捕まりそうで捕まらず、2番手のセラピアが苦しくなり、ウインゼノビアがセラピアの内からジョディーを追う、その動きにジョディーが反応、ウインゼノビアに併せに僅かに外へ持ち出した。このスペースを待っていたシャドウディーヴァが一気に溜めた脚を爆発させる。その後方、外に持ち出し、ようやく壁を抜け出したウィクトーリアも末脚を炸裂。

 

内と外、離れた2頭はジョディーを捕らえ、先頭に立つ。先に抜けたシャドウディーヴァをゴール板でウィクトーリアがハナ差捕らえ、重賞初制覇を飾った。勝ち時計は1分59秒5(良)。

 

1~3着馬コメント

1着ウィクトーリア(3番人気)

逃げて2勝、コーナー4つの1800m戦でしか結果を出せなかった馬が出遅れて、中団の後ろを進み、直線では進路を失いながらも、先に仕掛ける馬をやり過ごして外に出し、上がり最速33秒2の決め手を発揮した。母ブラックエンブレムの産駒には決め脚をもつ馬も多く、その秘める素質がここで開花した。出遅れにも慌てず、ラチ沿いに行き、馬群で落ち着かせ、ロスを最小限に抑え、直線は詰まるインから外へ持ち出す、冷静な手順を踏んだ戸崎圭太騎手の騎乗も印象的だった。

 

2着シャドウディーヴァ(2番人気)

4度目の騎乗、岩田康誠騎手はすっかり手の内に入れたようだ。中団のインで馬を落ち着かせ、直線では手応え抜群ながら前にスペースが生まれるのをじっと待っていた。一列後ろのウィクトーリアが外へ行き、自身はジョディーの僅かな動きを見逃さずにラチ沿いへ飛び込んで抜け出した。完璧な騎乗だったが、外に行ったウィクトーリアの脚が予想以上だったとしかいいようがない。

 

3着ジョディー(9番人気)

クイーンカップ3着、フラワーカップ5着、2歳から3歳クラシック戦線で何度も好走した力を発揮した格好だ。スタートから迷わず先手をとり、2番手以下を待たずに先に仕掛けて、アドバンテージをとり、持ち前のしぶとさを発揮した。ゴール寸前で2頭に交わされ、3着。優先出走権を逃した。武藤雅騎手にとってもジョディーにとっても痛い3着となった。惜しむらくはウインゼノビアに併せに行き、ラチ沿いをシャドウディーヴァに与えてしまったこと。挑むべき、警戒すべきはどの馬だったのか。ガムシャラななかに冷静さがあればとは思うが、まだまだ前途ある若武者。今日はその敢闘精神を褒めたい。

 

総評

逃げたジョディー、それを差したのは内枠からインを進んだシャドウディーヴァ、ウィクトーリア。やはりこのコース、内枠と外枠の不公平は大きい。大外枠のフェアリーポルカは位置も取れず、壁も作れずにリズムを欠き、途中で動きながら直線は2番手の一線から一旦抜け出しかけた。明らかに強い競馬をしており、枠順が内だったらと思わざるを得ない。もちろん、そうした運不運も勝負をわける要素ではあるものの、生涯たった一度のクラシックに立てるか否かを競うレースでは無情と言わざるを得ない。

絶好の馬場状態ではじまった春の東京開催はインから外に持ち出すウィクトーリアのような末脚を活かす競馬が理想型。逆を言えば、先手をとって最後まで粘り通したジョディーは理想に逆らう競馬をして3着、オークス出走は分からないが、その先も注目すべきだろう。

 

 

(勝木淳)

【重賞回顧】第28回アーリントンカップ(GⅢ)

前途有望な若駒たちの大接戦、大激戦

2年目のトライアル、混戦のマイル戦線

 

NHKマイルカップのトライアルとして3着までに優先出走権が与えられるようになり、2年目。

昨年はタワーオブロンドンが鮮やかな差し切りを決め、その後、NHKマイルカップの1番人気になった。タワーオブロンドンは結果が伴わなかったが、昨年のアーリントンカップで走ったメンバーは目覚ましい活躍を遂げた。2着パクスアメリカーナは京都金杯、インディチャンプは東京新聞杯、ダノンスマッシュはシルクロードステークスと京阪杯を勝っている。

昨年における出世レースになった。

今年はどうだろう。秋には古馬に混じって重賞を勝つような若駒が頭角を現すのだろうか。

 

2019年、平成もあと2週で終わり。翌日は皐月賞ということもあり、なんだかそわそわした土曜日の阪神のメインレース。

人気は3頭、共同通信杯4着マル外のフォッサマグナ、シンザン記念勝ちのヴァルディゼール、2歳時から重賞戦線で好走を続けてきたヴァンドギャルド。

1番人気に推されたのは、C.ルメール騎手騎乗のフォッサマグナ。

共同通信杯では差をつけられた4着だったが、前走500万下ではウオッカの子タニノミッションを2馬身半ちぎっており、決して見劣りする内容ではなく、ここでもいい勝負ができそうだ。

 

ヴァルディゼールは唯一の重賞勝ちがある。シンザン記念は去年アーモンドアイが勝ったレースであり、同じロードカナロアを父に持つというのも印象強い。2戦2勝でまだ土つかず。もしかしたら、と思う人も多いだろう。

 

ヴァンドギャルドは2歳時から阪神のマイルでデビューして、東スポ杯3着、ホープフルステークス6着、年が明けてきさらぎ賞4着、毎日杯3着と好走を続けているものの、デビュー戦以降勝ち星がない。地力はあるのは証明できているが、有力馬なのに抽選対象の500万以下のクラスとなっている。ここはせめて2着に食い込んで賞金を加算したい。ただ、前述の通り、年明けてもう3戦目で春のクラシックはラストチャンスかもしれない。

 

4番手はミッキーブリランテ。

前走500万下で8頭立てとはいえ、上がり最速での差し切り。同じ舞台とはいえ、ここでも通用するか、試金石のレース。

同じミッキーでもミッキースピリットは京都の500万下白梅賞ではスプリングステークスを勝ったエメラルファイトと同タイムの3着、中京の500万下のフローラルウォーク賞でも3着。前に行って、粘ってきたタイプだ。このレースでも展開を握るかもしれない。

 

スプリングステークスでは10着ユニコーンライオンは調教でミッキーブリランテに差を付けて、状態の良さをアピール。11着だったニシノカツナリはあの名牝ニシノフラワーの血を受け継いだ決め手を今回は発揮できるか注目だ。

 

人気は低いが、フィリーズレビューで4着と好走したイベリス、500万下を堅実に勝ち上がってきたロードグラディオ、トオヤリトセイトなどもここでは充分にチャンスがあり、人気の一角を崩すこともありえるだろう。

少なくとも賞金面ではヴァンドギャルドに優っている。

 

このように、重賞で好走している人気の馬から、地道に勝ち上がってきた馬、決め手があるのに展開がハマらず、実力を出し切れない馬とそれぞれいる。それほど実力に差がないとみえ、展開しだいではどの馬にもチャンスはある。

NHKマイルカップへの切符は3枚。

熾烈な権利争いが始まる。

 

レース回顧

 

スタートはカテドラルが後方から。

先頭は内枠を活かしてロードグラディオのスタートがいい。外からイベリスがハナを奪いにやってくる。さらに外からはラブミーファイン、間にヴァルディゼール。

すんなりとイベリスがハナに立つ。リードは1馬身。

2番手はごちゃついて、内からロードグラディオ、ラブミーファイン、ヴァンドギャルド、ユニコーンライオン。

しだいにペースが流れ、隊列に変動が出る。中団馬群の内にいたミッキースピリットの外をフォッサマグナが徐々に番手をあげていく。

その様子をみるように、サンノゼテソーロ、オーパキャマラード。外にはミッキーブリランテとジャミールフエルテが追走している。ニシノカツナリが少し下がって同じ位置にいる。

後方集団はアズマヘリテージ、ジゴロ、トオヤリトセイトが一列に並んで、最後方は内にカテドラル、外にヤマニンマヒア。

3コーナーから4コーナーへ。1000mは60秒を切る程度のペース。

後ろがぎゅっと詰まってくる。

直線に入って先頭はわずかにイベリス。

2番手以降はずらっと並び、ミッキーブリランテの反応がよさそうだ。

内からユニコーンライオン、外からミッキーブリランテが飛び出してくる。

しかし、イベリスのリードがなかなか縮まらない。

外から伸びてくるのはトオヤリトセイト。内を割ってくるのはヴァンドギャルド。ロードグラディオもイベリスの後ろで粘っている。

トオヤリトセイトの勢いがいい。2番手集団を飲み込もうという勢い。

それでもイベリスの脚は衰えない。

そして、トオヤリトセイトの後ろからゴール前一気に伸びてくるのはカテドラルとニシノカツナリ。

一団となってゴールイン。

イベリスがクビ差凌いで1着。人気どころが総崩れとなったレースだった。

 

1~5着馬コメント

1着 イベリス

12番人気。ゴール前は後続に詰め寄られたが、リードを保ちつつ粘り勝ち。失速するかと思いきや、なかなか衰えない脚はペース配分がうまくいった証だろう。鞍上もしてやったりではないだろうか。

本番では同じようにはいかないだろうが、この馬にとって価値ある1勝になりそうだ。

 

2着 カテドラル

7番人気。出遅れて万事休すかと思われたが、直線だけで最後方からの追い込みで最速の上がりで勝ち馬を追い詰めた。東スポ杯、京成杯ともに11着と奮わなかったのだが、当レースではこの馬の良いところがしっかり出せたのではないだろうか。

 

3着 トオヤリトセイト

11番人気。直線中ほどから、いい脚をつかっていたが、最後はカテドラルに差されて3着。見せ場はあり、3着を確保したのでマイルカップへ向けて上々といえるのではないだろうか。

東京でまたいい脚をつかって人気薄のダークホースとして期待したい。

 

4着 ニシノカツナリ

もう少しだったが、わずかに届かなかった。1勝馬なれど、決め手についてはいいところを見せられた。この調子なら重賞戦線に戻ってくるのも時間の問題だろう。

 

5着 ユニコーンライオン

先行して、イベリス以外で最先着。最後もわずかに伸び脚をみせたので、まだまだいける。中山よりも阪神の方がうまく走れるのかもしれない。春のクラシックはもう終わってしまったが、秋に向けて再始動を期待したい。

 

総括

荒れた。大荒れ、大波乱である。

まずは勝った馬を賞賛したい。イベリスは終始先頭を走り、レースのペースを握った。

ラップは最初の600mが35秒0、1000m通過が59秒8。

先頭を走ったイベリスはそのまま粘り込んだが、2番手から4番手までの馬はゴール前で最後方からの追い込みに差されている。

イベリスの先行力が他馬とは違った証拠だろう。

あわせて後方から追い込んできたカテドラル、トオヤリトセイトが評価される一方で、NHKマイルカップ制覇まで手が届くかというと、難しい問題がある。

そう、桜花賞馬グランアレグリアと朝日杯馬アドマイヤマーズという牡牝の有力どころが出走を予定しているのだ。

この2頭を前にどこまで風穴を開けられるか。面白いレースになりそうだ。

また、人気だったフォッサマグナ、ヴァンドギャルドはほとんどなにもできなかった。今後は自己条件に戻って、きっと勝ち上がって秋のクラシックに戻ってきてくれることを期待したい。

 

 

(みすてー)

【日曜の重賞情報】G1ホース3頭出走!伏兵も大挙出走・マイラーズカップ&2枚のチケットを巡ってサバイバルレース・オークストライアル フローラステークス

 

4月21日京都11R 第50回読売マイラーズカップ(G2) 芝1600m 10頭立て 発走15:30

今年の主な出走馬

ダノンプレミアム(牡4 栗東・中内田厩舎 57㎏ 川田騎手騎乗)

 

昨年の日本ダービー以来の出走となった金鯱賞を快勝したダノンプレミアム。リスグラシュー、ペルシアンナイト、アルアインといった強敵をあっさり退けての快勝で優先出走権のある大阪杯に進むと思われていました。

 

しかし、今年の春はここと安田記念の2本に絞っての出走となりました。1600mの適性も朝日杯フューチュリティステークス、サウジアラビアロイヤルカップと2戦2勝の実績を持っているので、不安はないと思います。

 

 

モズアスコット(牡5 栗東・矢作厩舎 58㎏ ルメール騎手騎乗)

 

昨年の安田記念を制したモズアスコット。秋はスワンステークスで僅差の2着に終わった後、マイルチャンピオンシップは13着、香港マイルは7着と大敗しています。

 

昨年のこのレースでは2着でしたが、勝ったサングレーサーから0.2秒差、走破時計も1分31秒5と開幕週の馬場適性も十分持っています。休み明けは苦手なタイプですが、最終追い切りもしっかりできた分、不安はないと思います。

 

 

ケイアイノーテック(牡4 栗東・平田厩舎 58㎏ シュタルケ騎手騎乗)

 

昨年のNHKマイルカップを制したケイアイノーテック。しかし、秋は毎日王冠の5着が最高位で、前走初めてのダート挑戦となった根岸ステークスでは10着と全くいいところがありませんでした。

 

ただし、この馬が勝利した3勝はいずれも上がり3F33秒台をマークしていて、切れ味が求められる開幕週の馬場適性が高い可能性があります。いきなりの復活があってもおかしくはないはずです。

 

 

パクスアメリカーナ(牡4 栗東・中内田厩舎 56㎏ 藤岡佑騎手騎乗)

 

そのケイアイノーテックに前走まで騎乗した藤岡佑介騎手はマイル戦の重賞を2勝しているパクスアメリカーナに騎乗します。全姉にヴィクトリアマイルを制したホエールキャプチャがいます。

 

一瞬の切れ味よりも持続的なスピードがこの馬の持ち味。切れ味が要求される開幕週の馬場にどう対応するかが大きなポイントとなりそうです。

 

 

インディチャンプ(牡4 栗東・音無厩舎 56㎏ 福永騎手騎乗)

 

勢いという点では、3連勝中のインディチャンプの存在も忘れてはいけません。前走の東京新聞杯ではレースレコードタイムの1分31秒9で優勝しました。

 

コンスタントに上がり3ハロン33秒台の脚を使えるのが強みです。開幕週の瞬発力が要求される馬場ではこの馬の切れ味が生きるかもしれません。

 

勝てば、安田記念の優先出走権が獲得できるこのレース。10頭立てですが、ハイレベルなメンバーがそろいました。

 

 

4月21日東京11R 第54回サンケイスポーツ賞フローラステークス (G2) 芝2000m 18頭立て 発走15:40

 

以前は3着までに入ればオークスの優先出走権を手にできたものですが、昨年からは2着までに入らなければ優先出走権を取得することができなくなりました。

 

レースの傾向としては開幕週の割に逃げ残りは2010年のアグネスワルツ(2着)だけで、むしろ近3年は上がり3ハロンを最速のタイムで走った馬が勝っています。

 

今年の出走馬 

シャドウディーヴァ(牝3 美浦・斎藤誠厩舎 54㎏ 岩田康騎手騎乗)

 

今年のメンバーで最も速い上がり3ハロンのタイムを持っているのがシャドウディーヴァ。デビュー戦で2着に敗れましたが、上がり3ハロンのタイムが33.0秒と今回のメンバーでは最速の切れ味を披露しました。

 

未勝利勝ちを含め、全5戦中4戦が東京芝2000m。前走のフラワーカップでは4着に敗れましたが、コース替わりで変わり身は十分にあるでしょう。1勝馬だけにここは優先出走権の獲得が必須です。

 

 

フェアリーポルカ(牝3 栗東・西村厩舎 54㎏ 和田騎手騎乗)

 

7番人気の新馬戦を制したフェアリーポルカ。続く若駒ステークスではヴェロックス(皐月賞2着)の3着と好走。続く君子蘭賞を好位から上がり3ハロン最速の34.8秒の脚を使って2勝目をマークしました。

 

ペースの違いはあれど、君子蘭賞の走破タイム1分46秒8は同日の毎日杯よりも0.4秒早いタイム。母親は名牝トゥザヴィクトリーの半妹。2勝馬なので、この馬も優先出走権が獲得必須です。

 

 

ウィクトーリア(牝3 美浦・小島厩舎 54㎏ 戸崎騎手騎乗)

 

母親に秋華賞馬ブラックエンブレムを持つウィクトーリア。函館のデビュー戦は逃げ切り、2歳レコードをマークしましたが、その後のレースでは中団待機のレースで結果に出ませんでした。

 

そこで前走の500万下は好スタートを決めて、そのまま逃げ切りました。上がり3ハロンも34.6秒とまとめた辺り、現状では先行して結果を残すタイプだと思います。この馬も2勝馬。2着まで入るのが必須です。

 

 

エアジーン(牝3 美浦・堀厩舎 54㎏ デムーロ騎手騎乗)

 

ミモザ賞を勝ったエアジーン。近親にヴィブロス、ヴィルシーナがいる血統です。

 

デビュー後3戦はいずれも中山だっただけに、初めての東京コースで左回り、直線の長いコースへの対応が鍵になりますが、軽視できない存在です。

 

その他のメンバーではシンザン記念4着のパッシングスルー(牝3 栗東・黒岩厩舎 54㎏ 石橋騎手騎乗)、デビュー戦で上がり3ハロン33.3秒と破格の瞬発力を見せたセラピア(牝3 栗東・藤岡厩舎 54㎏ 藤岡康騎手騎乗)などが出走。また、藤田菜七子騎手はヴィエナブロー(牝3 美浦・林厩舎)に騎乗します。

 

 

日曜日の東京競馬場イベント情報

日曜日は入場料無料!

 

日曜日の東京競馬場はフリーパスデー。つまり、入場料200円が無料になります。さらに、各入場門(正門、西門、東門、南門)で先着30,000名様に「東京競馬場オリジナルメモブック」が当たります。

 

 

(おかのひろのぶ)

【先週の競馬】利根川特別、アンタレスS、福島民報杯など土日7レースの振り返り

 

4月13日(土)

阪神12R 4歳上1000万下

ゴールドアリュール産駒で1番人気ウェルカムゴールドが、サマーバード産駒で13番人気ランドジュピターに1.3/4馬身差をつけての勝利を収めました。

勝ったウェルカムゴールドは半兄に2019年マーチSを勝ったサトノティターンがいます。昨年はのどの手術をしており今年3月まで休養していましたが、復帰後は連勝となりました。

 

中山8R 4歳上500万下

クロフネ産駒で7番人気コーラルプリンセスが、アンライバルド産駒で6番人気バルトフォンテンに1.1/2馬身差をつけての勝利を収めました。

勝ったコーラルプリンセスには半兄に2011年新潟大賞典を勝ったセイクリッドバレーがいます。

 

中山12R 利根川特別

ヘニーヒューズ産駒で11番人気レピアーウィットが、ダイワメジャー産駒で2番人気ヘヴントゥナイトに大差をつけての勝利を収めました。

勝ったレピアーウィットは人気が無いながらも、今年の東京で見たときより馬体が大きく、明らかにダートで力のいる東京では走りそうな印象でした。前々走は休み明けもあり7着、前走も中京の左回りで砂を被ったこともあり16着と惨敗を喫しましたが、見事にここでは能力の高さを見せつけました。

全兄には2013年朝日杯フューチュリティステークス覇者のアジアエクスプレスがいるように期待が高まりますね。

 

4月14日(日)

中山9R 鹿野山特別

ハーツクライ産駒で2番人気ダンサールが、ディープインパクト産駒で5番人気モクレレに3.1/2馬身差をつけての勝利を収めました。

勝ったダンサールは秋華賞では出遅れが響いての13着となりましたが、素質の高さは見受けられ、牝馬ながら500キロを越える馬体で迫力がありました。2着には良血馬モクレレが入りましたが、期待されているだけにこのクラスでは物足りない気もします。やはり広い馬場向きではないかと思います。

 

阪神11R アンタレスS(GⅢ)

アイルハヴアナザー産駒で6番人気アナザートゥルースが、ゼンノロブロイ産駒で2番人気グリムに半馬身差をつけての勝利を収めました。

勝ったアナザートゥルースは重賞初制覇。今年に入り好調を維持していて、前走名古屋大賞典3着のときに1着だったグリムに雪辱を晴らしました。

また2着にはなりましたがグリムも好調を維持しており、浜中騎手に乗り替わりがあったもののしっかり先行。最後は半馬身差をつけられましたが、2着確保は評価出来ますね。

 

福島8R 4歳上500万下

エンパイアメーカー産駒で3番人気インペリオアスールが、マヤノトップガン産駒で7番人気オーシャンビューに半馬身差をつけての勝利を収めました。

勝ったインペリオアスールは半兄に2008年NHKマイルカップから日本ダービーの変則2冠を達成したディープスカイがいます。

 

福島11R 福島民報杯(L)

ステイゴールド産駒で1番人気レッドローゼスが、ステイゴールド産駒で2番人気クレッシェンドラヴに半馬身差をつけての勝利を収めました。

勝ったレッドローゼスはこの距離は本当に向いてますし、直線の短い馬場には適性があるように思えます。前走の大阪城Sでは4着でしたが、タイム差は0.3で今回はメンバーに恵まれた感はありますが、リステッドのレベルを勝ったのは大きいです。

 

 

(中山祐介)

【先週の3歳戦】アーリントンカップなど土日4レースの振り返り

 

4月13日(土)

阪神11R アーリントンカップ(GⅢ)

ロードカナロア産駒で12番人気のイベリスが、ハーツクライ産駒で7番人気カテドラルにクビ差をつけての勝利を収めました。

勝ったイベリスはデビュー戦から全て掲示板を確保し、前走フィリーズレビューでは重賞初挑戦ながら4着。父ロードカナロアということもあり短距離の対応は見込めましたが、今回はマイルの上に混合。人気は12番手でしたが、競り勝ち、重賞初制覇となりました。

3着のドリームジャーニー産駒のトオヤリトセイトまでがNHKマイルカップの優先出走権を獲得しました。

 

4月14日(日)

阪神1R 3歳未勝利

ゴールドアリュール産駒で4番人気ウィッチクラフトが、スウィフトカレント産駒で3番人気ヒリュウコウスイに1.3/4馬身差をつけての勝利を収めました。

勝ったウィッチクラフトには半姉に2013年JBCレディースクラシック、2013・2014年TCK女王盃覇者のメーデイアがいます。

 

阪神4R 3歳未勝利

ディープインパクト産駒で1番人気ミッキーバディーラが、ディープインパクト産駒で4番人気ディープサドラーズにクビ差をつけての勝利を収めました。

勝ったミッキーバディーラはデビュー戦からすべて3着以内の勝ちきれないレースが続いていましたが、今回は1番人気に応えました。全兄には2014年朝日杯フューチュリティステークス覇者のダノンプラチナがいます。

 

阪神6R 3歳500万下

ダイワメジャー産駒で4番人気サヴォワールエメが、ジャスタウェイ産駒で2番人気ファナティックに半馬身差をつけての勝利を収めました。

勝ったサヴォワールエメはデビュー戦勝ちから阪神ジュベナイルフィリーズに向かいました。結果は8着でしたが、その経験もあり今回は強い競馬をしましたね。

 

 

(中山祐介)

【重賞回顧】第79回皐月賞(GⅠ)

令和に語り継ぐ平成最後のクラシック。未来への提言、それを乗せて走るサートゥルナーリア

 

クラシック3冠ロード、そのはじまりにして最難関は中山芝2000mの皐月賞だろう。皐月賞が中山芝2000mになったのは1950年、69年前のことだ。皐月賞を勝たねば3冠はなく、日本ダービーと菊花賞を勝ち、皐月賞で負けた馬はじつはいない。クリフジとタケホープはダービーと菊花賞2冠馬だが、いずれも皐月賞に出走していない。ここを勝たねば、3冠はない。それは当然として、ここで負けて日本ダービーと菊花賞で世代の頂点に立つことも歴史はないと伝えている。

また、皐月賞だけを勝ったという馬はこの10年で7頭もいる。日本ダービーと連勝した馬はオルフェーヴルとドゥラメンテ、菊花賞と変則2冠馬にゴールドシップがいて、それ以外の7頭はクラシックロードでは皐月賞のみを勝った。ロゴタイプやイスラボニータのようなマイラータイプも多く、器用さとスピードが試される難関門である。

 

2歳暮れホープフルステークス以来、3歳初戦をここに絞ったサートゥルナーリアが注目を集めた。年明け緒戦が皐月賞といえば、レイデオロも同じ。しかし出走態勢が整わずに皐月賞まで待ったレイデオロとはニュアンスが異なる狙ったローテーションだ。

 

対する組は共同通信杯1、2着のダノンキングリーとアドマイヤマーズ。朝日杯FSを勝った2歳チャンピオンのアドマイヤマーズ、共同通信杯で先着したダノンキングリーは3戦無敗でここに挑む。

 

近年結果が出ていない若葉ステークス組のヴェロックスは1月若駒ステークスと連勝中。東京スポーツ杯は不利を受けながらタイム差なしの4着だった。

 

以下、トライアル組のファンタジスト、メイショウテンゲン、シュヴァルツリーゼ、ニシノデイジーらが続く。

全18頭に三冠馬になる機会がある、牡馬クラシックロードの開幕だ。

 

4角直後に置かれたスターティングゲートから飛び出す18頭。最内枠のアドマイヤマーズが控え、外枠のダディーズマインド、クリノガウディーが先行態勢をとるなか、スタンド前からハナを主張するのは毎日杯を逃げ切ったランスオブプラーナ。ダノンキングリーも内枠を嫌い、位置を確保しようと前へ行く。サートゥルナーリアはスタートを決め、包まれないように外目からじわりと進む。

 

皐月賞のポイントは1角の入り。ここでスムーズさを欠くと、位置取りを下げたり、接触して折り合いを欠くことがある。

 

先頭はランスオブプラーナ、ダディーズマインドが外から2番手につけ、インからダノンキングリーが顔を覗かせ、その外にクリノガウディー、直後のイン、今日はダノンキングリーをマークする形になったアドマイヤマーズ、外にヴェロックスが続き、そのインを追走するファンタジスト、外にサートゥルナーリア、間に入ったクラージュゲリエ、その後ろ中段も3頭、内にシュヴァルツリーゼ、間にラストドラフト、外にニシノデイジーがいて、後方はブレイキングドーン、サトノルークス、外枠のタガノディアマンテ、アドマイヤジャスタ、メイショウテンゲンが続き、最後方はナイママ。

 

前半1000m通過は59秒1、皐月賞らしい平均ペース。このペースで置かれる馬も出ず、ひと塊になった馬群、さすがはクラシックロード。タイトなレースになった。3、4角の中間あたりからペースが上がり、馬群が縦に伸びる。逃げるランスオブプラーナの鞍上松山弘平騎手のアクションが大きくなり、先へ仕掛けたいダディーズマインド、クリノガウディーが外から並びかける。直後の外からヴェロックスが動き、インに回ったダノンキングリー、間に入ったアドマイヤマーズが外へ行こうとするところに外をあがるサートゥルナーリアが進路を奪う。

 

最後の直線。先行馬を外から飲み込むヴェロックス、その先行馬を交わしながらインからダノンキングリーがやってくる。坂下からサートゥルナーリアがこの2頭に襲いかかる。進路を失ったアドマイヤマーズが器用に外に切り替えて追うも、勝負は3頭に絞られる。ヴェロックスとサートゥルナーリアは接触しながらも激しく叩き合う。インで応戦するダノンキングリー。サートゥルナーリアが前に出そうになるが、ヴェロックスもダノンキングリーもしっかり末脚を繰り出し抵抗する。川田将雅騎手がヴェロックスの首を懸命に伸ばさせ抗うが、サートゥルナーリアにわずか及ばず。第1関門の皐月賞はサートゥルナーリアが制した。2着はヴェロックス、3着はダノンキングリー。勝ち時計は1分58秒1(良)。

 

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1~3着馬コメント

1着サートゥルナーリア(1番人気)

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年明け緒戦で皐月賞を制したのは史上初の快挙。これまでは馬群を割る器用な競馬を見せていたが、今日はスタートから終始外を追走。勝負どころも外から動き、2着以下を封じた。着差はわずかでも、外から攻める競馬は強さと能力の差を見せつける結果になった。クリストフ・ルメール騎手はレイデオロの皐月賞と同じように1角でごちゃつきを避け、外から慎重にレースに入り、ヴェロックスにターゲットを絞った競馬で見事にレースを制した。

 

2着ヴェロックス(4番人気)

年明けから2000mのオープン特別を連勝した充実ぶりを発揮した。内枠からスムーズに1角をさばき、早めに動いて主導権を握るも、最後はサートゥルナーリアに屈した。しかしながらゴール前で食い下がり、差し返す素振りを見せるなど、馬の気迫を感じた。馬の首を懸命に伸ばさんとする川田将雅騎手の執念もあり、ゴール板での攻防にクラシック第1冠の尊さを感じさせた。

 

3着ダノンキングリー(3番人気)

共同通信杯でアドマイヤマーズを抜き去った末脚はやはり本物だった。戸崎圭太騎手のインに拘った騎乗も光り、ゴールまで外2頭との叩き合いから脱落することがなかった。こちらはディープインパクトらしい薄手の馬体で軽さが求められる東京コースで巻き返す可能性は十分にある。

 

総評

皐月賞は例年通り、スピードと持続力が試されるような厳しい競馬だった。ただ、例年とは異なる点もある。レースの後半800mは12秒2-11秒7-11秒6-11秒4という加速ラップ。前半1000m通過59秒1のイーブンペースを考えると、この加速ラップは特筆ものだ。急坂がある中山競馬場は最後の1ハロンは脚があがるコース、スローペースでもないのに加速ラップが刻まれるのは珍しい。古馬ですら最後1ハロンはペースが落ちる。このラップでは4着以下が離されるのも仕方なし。現状では上位3頭の力が抜けていたということだろう。

近年ノーザンファームは極力レース数を絞って大レースを獲るという方針をとっており、それを達成してみせるのだから恐ろしい。レースを使うことは消耗することだという考え方は今後の競馬に影響を与えることになるだろう。桜花賞グランアレグリア、皐月賞サートゥルナーリアは競馬が新たなステージへ昇華した年として令和の時代に語り継がれるにちがいない。

 

 

(勝木淳)

(写真・かぼす)

【重賞回顧】第62回阪神牝馬ステークス(GⅡ)

桜咲く阪神のマイル戦、4歳牝馬の明暗

 

翌日が桜花賞ということもあって、同じく阪神のマイルを舞台にする当レースの動向が気になったのではないだろうか。

2016年からは以前の1400から1600となり、当レースはヴィクトリアマイルへ向かうステップレースとして、1着馬に優先出走権が与えられる。

 

ヴィクトリアマイルの前哨戦という位置づけの当レースだが、桜花賞と舞台が同じなだけに比べたくなる。

1年前、アーモンドアイが最初の1冠を手にした。

その時の2着、ラッキーライラック。

オルフェーヴルの産駒として阪神JFを制し、期待を集めながらも、アーモンドアイの圧倒的な才能の前に敗れた。

今回は前走超豪華メンツでの中山記念で2着という惜しい競馬も相まってダントツの人気となる。

アーモンドアイはドバイで快勝し、さらなる飛躍を遂げた。同じ世代で凌ぎを削った馬が世界に羽ばたいた。1年前の桜花賞と同じコース、ここではあの頃の勢いを思い出し、アーモンドアイがいない今、勝ちきりたいところだ。

 

また、桜花賞で6着だったリバティハイツ、残念ながら出走取り消しになってしまったアマルフィコースト。あの時から成長した姿を見せたいところだ。

特にアマルフィコーストはOP特別と重賞で2着3着を繰り返し、どんな相手でも堅実に走ってきた。ここでも好走できる余地はある。

 

アーモンドアイとの2着といえば、秋華賞で2着したのはミッキーチャーム。春は間に合わなかったが、秋から3連勝で秋華賞へ挑んだ。先行力を活かした見事な逃げであわやという場面もあるが、最後はきっちりアーモンドアイに差し切られた。

今回は同型馬がいるので、簡単にはいかない。

しかし、人気として支持を集めたのはローズステークスを勝ち、秋華賞3着、エリザベス女王杯6着と好走したカンタービレだ。サラキアも当時の有力馬で、差のない競馬をしている。

 

4歳牝馬は8頭、クラシックで活躍した馬がほとんどだ。

しかし、ベテラン勢も負けていない。

1400mからの刺客、ダイアナヘイローはハナを切ってスピードを活かした競馬を見せてくれるだろう。

同型のクロコスミアもレースを演出する。大きな逃げではないが、先手をとってレースをつくりエリザベス女王杯でも2着に残ってきた。そのレース巧者ぶりをここでも披露できるか。

ミエノサクシードは全6勝のうち、4勝を阪神競馬場であげているコース巧者。地の利を活かしてこのメンバーなら一泡吹かせたいところだ。

レッドオルガは東京新聞杯で牡馬相手に2着と健闘、同じマイルなら牝馬同士でもやれるはずと息巻いている陣営の声がきこえてきそうだ。

 

このように、4歳牝馬が多く出走する当レースだが、対する5歳6歳はやはりこれまでの経験を活かすレース運びが面白い馬ばかりだ。今後の勢力図を占う、いいレースが期待できそうだ。

 

 

レース回顧

 

スタートはバラバラっとした。

好スタートはクロコスミア。外からダイアナヘイローがかぶせてくる。

ラッキーライラックはクロコスミアの後ろで好位につける。

外からアマルフィコースト、ミッキーチャーム、ミエノサクシード、カンタービレとつづいている。

内にサラキアがいて、リバティハイツが上がっていく。

ラッキーライラックはこの位置まで下げてきた。

1000m通過が35秒6とやや遅め。

真ん中まで下げてきたラッキーライラックの後ろにはレッドオルガ、メイショウオワラ、ベルーガ、ワントゥワンと続き、最後方はサトノワルキューレ。

4コーナーの手前、先頭はダイアナヘイローに代わっている。リードは1馬身ほどで、後続はぎゅっとつまった馬群を形成している。

2番手アマルフィコースト、3番手ミッキーチャームがいい手応えで4コーナーへ。

クロコスミア、ミエノサクシードと続いて、直線に入っても混戦模様だ。

ラッキーライラックは馬群の中、最内から抜け出してこれるのか。

ミッキーチャームとアマルフィコーストが併せ馬になって伸びてくる。

すぐ後ろからミエノサクシードとカンタービレ。内からクロコスミアも粘る。

ダイアナヘイローは残り200mで勢いを失うも大きな失速もなく、食い下がってくる。

ミッキーチャームとアマルフィコースト、外のミッキーチャームが少しずつ抜け出してくる。外から襲い掛かるのはミエノサクシード。内からクロコスミア。

ミッキーチャームが体半分抜け出し、ゴールイン!

前に行った馬たちで勝負は決まった。

2着にはアマルフィコースト。4歳馬のワンツー、しかし、ぎりぎりまで追い詰めたのは6歳牝馬たちだった。

 

 

1~5着馬コメント

1着 ミッキーチャーム

前走のしんがり負けから一転、今度はしっかり勝ち切った。前走はともかくそれまでは崩れたことがなく、状態が悪くなければ結果を出せることがよくわかるレース内容だった。今まで1800~2000だけでつかってきたので、1600mを制したことでレースの幅が広がったのではないだろうか。今後の活躍にも期待したい。

 

2着 アマルフィコースト

堅実な成績をあげているのだが、人気がなかった。特に前走は京都牝馬ステークスで13番人気3着だったにもかかわらず、今回は12番人気2着。勝ちきれない甘さはあるものの、地力は上位。短いレースでは今後も出番がありそうだ。

 

3着 ミエノサクシード

阪神巧者らしく最後に突っ込んできた。外枠から終始外を回ってうまく立ち回っていたが、上位2頭を追い詰めるまでには至らなかった。今後も阪神コースでは注意したい1頭だ。

 

4着 ダイアナヘイロー

残り200mでかわされて、そのまま失速するかと思いきや、最後まで粘って4着まで残った。それだけ、前半楽な逃げができ、ペースの遅さを物語っているのではないだろうか。

いつもは1200、1400を専門にしているだけに距離が伸びてもがんばったと言えそうだ。

 

5着 クロコスミア

何気に2017年の同レースでは4着している。今度は5着。去年は大きなレースを中心につかわれてきたが、今年の進路はどうなるのだろう。

 

 

総括

 

ダントツの人気だったラッキーライラックが3コーナーあたりから下がって、中団から後方待機で直線に挑んだことが結果的に裏目に出た。前を行く馬が多いかと思われたが、意外とペースはゆったり。ダイアナヘイローは逃げるに逃げたし、クロコスミアも追いかけた。

しかし、結果は2番手集団のミッキーチャームとアマルフィコーストが勝ち負けを争い、逃げた2頭が掲示板に載った。後ろからいったラッキーライラックは時計的には0秒2差だが8着。後ろにいた馬は軒並み早い上がりだが、如何せん、前が止まらなければ届かない。こういう競馬もある。

アーモンドアイの桜花賞から1年。これから牝馬の勢力地図が変わっていくだろうか。

また、5歳6歳のベテラン勢もいい味を出した走りをするのを忘れてはならない。

 

 

(みすてー)

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