【地方重賞回顧】千葉日報賞(船橋・準重賞)

レース概要

夏の船橋、恒例のメインレース。

今年は準重賞として開催。

ハンデ戦の1600m戦で施行されています。

 

レース回顧

台風の影響もあり、不良馬場での開催となる今回のレース。

中央から移籍6戦目を迎えるラブミークン、連勝となるでしょうか。

夏に調子を上げてきたチャンピオンゴッド、2連勝で迎えるタイセイブラスト、2着3連続のマルヒロナッツオーらも、虎視眈眈と勝利を狙っています。

 

ゲートが開くと7番ノースカルロス、10番ラブミークンが良いスタート。

7番ノースカルロス、行き脚をつけた2番チャンピオンゴッドを行かせる形で10番ラブミークンは3番手に控える。

4番サトノクリエション、12番タイセイブラスト、11番ハードクラップ、8番バースフォンテン、1番マルヒロナッツオーと続く展開。

向こう正面で5番クラトリガーが捲って先行集団に取り付いていく。

3コーナー手前でペースも上がってきて7番ノースカルロスはズルズルと後退。

2番チャンピオンゴッドにジワジワと迫る10番ラブミークン

5番クラトリガーは3番手まで押し上げる。

4コーナー回って直線へ。

最内で逃げ込みたい、内で2番チャンピオンゴッドと10番ラブミークンが併せ馬の形で叩き合い。

3番手には5番クラトリガーが、大外に進路を取った1番マルヒロナッツオーも良い末脚で追い込んでくる。

2番チャンピオンゴッドを競り落とした10番ラブミークンが抜け出すと後続をどんどん突き放し先頭でゴールイン。

2着争いは逃げ粘ったチャンピオンゴッドを差し切った1番マルヒロナッツオー

3着は逃げ粘った2番チャンピオンゴッド

5番クラトリガーは前を捉えきれず4着という結果。

 

 

全着順

千葉日報賞(A2以下・準重賞)一般・ハンデ(船橋・ダート1600m)

着順
馬名
性別・馬齢
騎手
着差・タイム
1
ラブミークン
牡6
御神本訓史
 1:40.7
2
マルヒロナッツオー
牡4
本田正重
5
3
チャンピオンゴッド
牡8
真島大輔
1
4
クラトリガー
牡4
石崎駿
1
5
ハニームーン
牡6
森泰斗
5
6
タイセイブラスト
牡5
町田直希
アタマ
7
ノースカルロス
牡7
左海誠二
クビ
8
サトノクリエション
セ4
川島正太郎
2
9
ハードクラップ
セ8
本橋孝太
1.1/2
10
バースフォンテン
牡9
今野忠成
1.1/2
11
センティグレード
牡7
矢野貴之
アタマ
12
プラントハンター
牡8
笠野雄大
クビ

 

 

1~3着馬コメント

1着 ラブミークン (牡6)

父サウスヴィグラス 母オボロヅキ (母父カリズマティック)

 

好走続きからの2連勝と、波に乗ってきた感のあるラブミークン。いや、強い競馬でした。ここでは格が違いました。

前を悠々と見ながら直線で先頭に並ぶと、あとは交わして差を広げる横綱競馬。

この勢いのまま海千山千ひしめくマイル戦線に風穴を開けてくれるのか楽しみです。

 

父は大種牡馬サウスヴィグラス。残した産駒が活躍しており喜んでいることと思います。まだまだ影響力はありますね。

母父カリズマティックはアメリカ2冠馬。産駒としては息の長い活躍でダート界の看板を背負う1頭だったワンダーアキュートがおり、種牡馬入りしています。

 

2着 マルヒロナッツオー (牡4)

父パイロ 母フライバイペガサス (母父fusaichi pegasus)

 

これで5戦連続2着と勝ちきれないまでも好走続きですが、相手が相手だっただけに致し方ないところ。良い末脚を見せてくれましたし、次走が楽しみですね。

 

パイロからは、今年は東京ダービー馬ハセノパイロが出ました。

また同じ父のタピットが成功しているので、今後どのような馬たちが生まれるのか楽しみです。

母父fusaichi pegasusは日本人馬主初のケンタッキーダービー馬。産駒は日本ではフィフティーワナーフサイチセブンの重賞馬がでています。

 

3着チャンピオンゴッド (牡8)

父マーベラスサンデー 母アクティブサンサン(母父ブライアンズタイム)

 

逃げ争いを演じ、ノースカルロスが沈む中、粘り切りました。

最後はマルヒロナッツオーには差されてしまいましたが、展開のあやもあるなかでよく粘ったと思います。

長距離で好走しているように、今一度血統的にも長いところで見てみたいですね。

 

マーベラスサンデーは宝塚記念馬。デビューが順調であればクラシック戦線を沸かせていたでしょう。産駒としてはキングズジョイマーベラスカイザーの名ジャンパー、ネヴァブションなどを輩出。

最近ではタツゴウゲキがオープンで活躍しています。また母父としては桜花賞馬で芝ダート不問のレッツゴードンキがいます。

 

 

ラブミークン、関係者の皆様、千葉日報賞勝利おめでとうございます!

 

 

(ysk.h08)

【今週のイベント情報】夏競馬もいよいよ佳境。新潟、札幌、小倉のイベント情報をお届け

新潟競馬場

実際に使用したゼッケンを販売。さらに購入者はジョッキーとの握手会にも参加(8月11日)

 

実際に使用したゼッケンのチャリティー販売が行われます。

さらに最終レース終了後に、購入者はジョッキーとの握手会にも参加出来ます。また、購入したゼッケンに当たり券が入っていれば、プレゼントが貰えます。

 

  販売場所  :テラスプラザ2階コンコース

  販売枚数  :200枚

  販売金額  :1,000円(ゼッケンは選択できません)

  握手会会場 :パドック(雨天時にはテラスプラザ)

 

 

関屋記念当日は「あだっちぃー」こと足立梨花さんが登場(8月12日)

 

現在、土曜深夜にフジテレビ系で放送中の「限界団地」やNHKで放送中の「土曜スタジオパーク」に出演中の女優の足立梨花さんが、今年の関屋記念のプレゼンターを務めます。

 

関屋記念のレース検討会は11:50頃からウィナーズサークルで、トークショーは14:40頃より芝の広場イベントステージ。レース終了後にはウィナーズサークルでプレゼンターを務めます。

 

ちなみにメイショウマンボの調教師で知られた飯田明弘元調教師は足立さんの母方の大叔父、息子の飯田祐史調教師は母方の叔父にあたります。

 

 

関屋記念当日は古町芸妓の芸妓の舞が披露(8月12日)

 

日曜日の10R「古町特別」。古町は新潟の市街地の地名で、昭和初期には新橋・祇園と並ぶ三大花街でした。現在でも高級料亭が営業しています。

 

その古町界隈の芸妓による芸妓の舞が13:35より芝の広場イベントステージにて行われ、古町特別のプレゼンターも務めます。

 

 

世界各地のウィスキーをハイボールに!「ハイボールフェスタ in 新潟競馬場」は今週で終了

 

今やビールを凌ぐ勢いで人気のハイボール。そんな世界中のウィスキーを使ったハイボールが新潟競馬場で楽しめます。

 

ちなみに、提供されるウィスキーはホワイトホースジョニーウォーカーフォアローゼズなどです。

 

今週でこのイベントは終了します。車を運転されない方は是非お楽しみください。

 

 

新潟競馬のグルメイベント情報

 

毎週土曜日にはこども広場付近で先着1,000名様にアイスクリームがプレゼントされています。また、今週土曜日(8月11日)は「新潟枝豆ふるまい」と称し、新潟自慢の枝豆を13:00からテラスプラザにて先着800名様にプレゼントされます。

 

開幕週から始まっている「ご当地から揚げ祭りin 新潟競馬場」は今週でもって一部の唐揚げの販売が終了となります。東京代表の「ラクレットチーズ唐揚げ」、大分代表の「中津から揚げ」は今週で最後となります。

 

新潟競馬特別競走にちなんだ物産展が行われています。今週は日曜日(8月12日)に新潟県ふるさと村から「もち豚串焼き」が販売されます。また、テラスプラザでは、「新潟グルメ大集合」と称し、地元新潟の菓子メーカー「丸屋本店」の旨どら、新発田三新軒の新潟名物駅弁が販売されます。

 

 

新潟競馬場のUMAJO SPOT情報 今週は「Komachi サンプルバー」が開催

 

新潟競馬場のUMAJO SPOTはアイビススタンド2階にあります。

 

今週と来週は新潟市江南区にある「クレール」の「チーズ&ソーセージひづめパン」、「ポニーパン」が280円で。新潟市中央区にあるフランス菓子店「パルファンドゥー」の「パンプルムース」が500円、フレッシュチーズタルトが450円で販売されます。

 

また、当日分の200円以上の馬券を持参し応募しますと、ビーズを使ったオリジナルアクセサリー作りに抽選で40名様が参加できます。

 

そして、8月12日限定ですが、新潟のライフスタイル雑誌「Komachi」の大人気企画「Komachi サンプルバー」が開催されます。これは女性に人気の食品、飲料、コスメなどのサンプルを選んで持ち帰っていただく企画です。

 

こちらは当日購入の馬券500円以上をニルススタンド2階のコンコースに持参し、抽選で400名様の方が参加できます。時間は9:30からです。

 

新潟競馬のUMAJO SPOTはこちらをご覧ください。

umajo.jra.jp

 

 

札幌競馬場

今週の来場ポイントの「Today’s チャンス賞」は「HOT HOLIDAYS!オリジナルターフサンダル」が当たる!

 

今週の来場ポイントキャンペーンの「Today’s チャンス賞」では2,000名様にTVCMに登場する「HOT HOLIDAYS!オリジナルターフサンダル」がプレゼントされます。

 

 

サプライズであの騎手が登場?バックヤードツアー(8月11日)

 

  応募受付:9:20頃~14:00

  受付場所:1階ファンファーレホール イベント運営本部

  当選発表:15:00頃~

  開始時間:16:20頃~

  応募資格:当日の馬券1,000円以上の提示が必要です。1枚の応募で2名様まで参加いただけます。なお、未成年者のみの参加はできません。

 

 

札幌記念の公開調教&朝食会に招待(8月12日)

  

8月15日に行われる札幌記念の公開調教。公開調教は一般の方も無料見れますが、日曜日に以下の方法で応募、当選されますと、特別席での観戦と朝食、さらに札幌競馬で参戦している騎手も登場します。

 

  開催日時:8月15日(水)5:30頃~9:00頃

  応募人数:40名様

  応募受付:8月12日(日)9:20頃~14:00

  受付場所:1階ファンファーレホール イベント運営本部

  当選発表:8月12日(日)15:00頃~

  応募資格:8月12日に購入された馬券1,000円以上の提示が必要です。当選された方は、12日のうちにイベント運営本部までお越しください。なお、未成年者のみの参加はできません。

 

 

エルムステークス当日はコロコロチキチキペッパーズ&スリムクラブのトークショーが開催(8月12日)

 

エルムステークス当日の8月12日は2015年にキングオブコントを優勝したコロコロチキチキペッパーズとM-1グランプリ準優勝のスリムクラブの2組が来場します。

 

彼らのトークショーはスタンド前特設ステージにて11:25頃と16:35頃の2回行われます。

 

 

エルムステークス出走馬のレプリカゼッケンが当たる!(8月12日)

 

エルムステークスに出走する馬番号のレプリカゼッケンが、各出走馬につき抽選で5名様に当たります。

 

  応募受付:9:20頃~15:15

  受付場所:1階ファンファーレホール イベント運営本部

  当選発表:16:00頃~閉門(商品引換はエルムステークス当日のみです)

  応募資格:当日の馬券500円以上の提示が必要です。未成年者のみの参加はできません。

 

 

札幌競馬のグルメイベント情報

 

ターフパーク内に新設された「セイテンスタンド」に週替わりで「ラーメン」「スープカレー」の人気店が競馬場限定メニューで出店します。

 

今週は「アジアンスープカリーべす」の「JRA限定“夏”チキン野菜スープカリー」(1,000円)と「辛いラーメン14」の「JRA限定 スパイスラーメン(辛さは辛さ無し・中辛から選択可)」(800円)がそれぞれ販売されます。

 

札幌競馬の最終レースがスタートする16:00から18:00の間、スタンド2階のもいわテラスにて「もいわテラスビヤガーデン」がオープンします。

 

飲み放題で料金は1,800円。他にもフードメニューもございます。なお、ラストオーダーは17:30となっております。

 

スタンド1階、2階の「Twodays ワゴン」では北海道命名150周年を記念したオリジナルカクテル「マリモヒート」とノンアルコールカクテルの「マリモサイダー」(ともに1,000円)が販売されます。ただし、「マリモサイダー」は2階のみの販売となりますのでご注意ください。

 

 

札幌競馬場のUMAJO SPOT情報

 

ターフパーク内のクイーンズテラスに札幌競馬場の「UMAJO SPOT」があります。

 

札幌競馬場限定のオリジナルスイーツは「スープカレーらっきょ」がプロデュースするチャイ専門店「CHAICO」がUMAJO SPOT限定のチャイが登場します。

 

また、札幌パルコに店を構えている「カジツクラブ」から「果実倶楽部818」も出店しています。フルーツサンドやオレンジフレーバーの水出しコーヒーなどのレギュラーアイテムの他に、今週は週替わりメニューとしてフルーツマフィンが販売されます。

 

日曜日のUMAJO SPOTでは「メナード ハンドマッサージ」と称し、女性ファンのハンドケアサービスが提供されます(時間は約10分)。

 

札幌競馬場のUMAJO SPOTはこちらもご覧ください。

umajo.jra.jp

 

 

小倉競馬場

夏休みの家族の思い出に「ファミリー限定ジョッキーとの写真撮影会&バックヤードツアー」(8月11日)

 

今週のジョッキーイベントは1組1名以上のお子様(小学生以下)及び20歳以上の保護者によるファミリー向けのバックヤードツアーとなります。

 

 受付時間:開門から13:00(先着200組に抽選券をお渡しします)

 受付場所:1階メインエントランス

 当選発表:14:00に1階メインエントランス・インフォメーションセンター・ターフビジョンで発表

 当選者 :10組様(1組4名様まで)

 

なお、騎手との写真撮影の際、カメラはご自身でご用意ください。

 

 

特別競走の表彰式プレゼンター&記念撮影会(8月12日)

 

小倉開催の開催中は日曜日9レース(今週は筑後川特別)の表彰式プレゼンターが募集されます。

 

 受付時間:開門から12:00(先着100名様に抽選券をお渡しします)

 受付場所:1階メインエントランス

 当選発表:13:00に1階メインエントランス・インフォメーションセンター・ターフビジョンで発表

 当選者 :各日1組(最大で2名様まで)

 

写真はJRA側が用意したカメラで撮影し、現像した写真を15:30頃にお渡しします。

なお、ジーンズ・サンダル等軽装での参加はできません。予めご了承ください。

 

 

夏休みの自由研究として「馬」について勉強はどうでしょうか?(8月12日)

 

小倉競馬場の乗馬センターにおいて、お子様と一緒に馬にふれあう機会が行われます。

 

 受付時間:開門から11:00(先着100組に抽選券をお渡しします)

 受付場所:1階メインエントランス

 当選発表:12:00に1階メインエントランス・インフォメーションセンター・ターフビジョンで発表

 当選者 :10組(最大で2名様まで・小学生以下のお子様お一人につき、保護者の方の1名の参加が必要です)

 時間場所:13:10頃から乗馬センターにて

 

 

小倉競馬場のグルメイベント

 

毎年恒例の、ジョッキープロデュースの「騎手弁」「ジョッキーランチ」と、小倉競馬場オリジナルの「馬くのうち弁当」が販売されます。お買い上げいただけると、ジョッキーサイン入り写真パネルなどの豪華賞品がその場で当たります。

 

こちらは2階のファーストフードプラザ横にて販売されます。

 

また、今週は土曜日に宮崎特別が開催されます。土日共にメインエントランス、1階中央コンコース付近でチキン南蛮、かるかん饅頭などの「みやざきひなた物産展」が開催されます。

 

 

小倉競馬場のUMAJO SPOT情報

 

小倉競馬場のUMAJO SPOTは4階のメインエントランス側無料休憩所にあります。

 

エリア内では小倉競馬場限定の「UMAJO カップケーキ」(500円)、「ポニーテールフラッペ」(500円)、「UMAJO 蹄鉄クッキー」(200円)が楽しめます。今週までは「西洋菓子工房 IMURI」とのコラボチーズケーキが販売されます。

 

さらに、毎週土曜日には実際の馬(乗馬)とふれあいながら、馬体の説明、えさやり体験などができる「馬とのふれあいツアー」が実施されます。また、POLAのエスティシャンによるハンドトリートメントの無料体験ができます。

 

小倉競馬場のUMAJO SPOTの詳細はこちらをご覧ください。

umajo.jra.jp

 

 

(おかのひろのぶ)

【重賞回顧】第54回小倉記念(GⅢ)

主役はまだまだ渡さない。日本のマジックマンは武豊。第54回小倉記念

 

かつて小倉三冠という称号があった。冬の小倉大賞典、夏の北九州記念小倉記念を指す。そして、小倉三冠といえば、メイショウカイドウである。父スキャン、母キンセングローリー、坂口正大厩舎所属。04年小倉記念、05年小倉大賞典、同年北九州記念を制した。波乱傾向が強く、ハンデや展開など紛れが起きやすい小倉の中距離重賞を3つ、それも全て1番人気で勝利。完全無欠の小倉の英雄だ。

サマーシリーズが整備され、北九州記念が1200mになった今では小倉三冠の称号を獲得するのは困難を極める。05年小倉記念も制し、同一年小倉重賞完全制覇を遂げたメイショウカイドウは07年に引退、小倉競馬場の誘導馬として08年再デビューし、2017年夏まで小倉競馬場の顔として活躍、誘導馬を引退後も小倉競馬場で訓練馬として余生を過ごしている。

 

さて、2018年第54回小倉記念だ。

今年の小倉大賞典を勝ち、鳴尾記念2着と充実期を迎えているトリオンフに注目が集まる。小倉2勝2着1回のパーフェクト。

 

対抗格はサトノクロニクル。暮れのチャレンジCで重賞タイトルを奪取。春は阪神大賞典2着と格上のレースで活躍。小倉競馬場は初出走。

 

3番手サンマルティンは昨年の小倉記念2着。半年振りの都大路Sを勝って再度小倉記念に挑戦。小倉競馬場は昨年の小倉記念以来の出走。

 

以下、鳴尾記念でトリオンフに先着しているストロングタイタン(小倉3勝着外2回)、準オープン勝ちから勢いに乗るマウントゴールド(小倉初出走)、蛯名正義騎手のJRA全10場制覇がかかるストーンウェア(小倉初出走)、七夕賞2着のマイネルサージュ(小倉初出走)らが真夏の小倉競馬場に集結した。

 

出走12頭が4角奥のスターティングゲートから飛び出す。外枠のトリオンフが行く気を見せると、その内にいたマウントゴールドが反応し、ハナへ立つ。武豊騎手はトリオンフマウントゴールドに競りかけてエキサイトしないように離れた外を走らせ、1角にかけて徐々に番手を奪う。これによってトリオンフは平静さを保ち、ハナを奪ったマウントゴールドもマイペースの逃げを展開。小倉3勝のエーティーサンダーが3番手、その直後、トリオンフをみるようにサトノクロニクルが追走、そのインからストーンウェア、外からストロングタイタンが並び、中団にインから小倉1勝のキョウヘイ、外に同じく小倉で1勝を挙げているキンショーユキヒメ、間から小倉で1勝2着1回があるレイホーロマンスが続く。後方はサンマルティンマイネルサージュ、七夕賞勝ち馬メドウラーク(小倉1勝)がドン尻待機。

 

1角までの先行争いがすんなり収まった影響から隊列は決まり、流れは自然と穏やかになった。向正面にあたる前半600-800m地点は12秒5とスロー、1000m通過は60秒ちょうど。馬場を考えれば流れは完全に前有利なものになった。3、4角中間地点、残り600m標識を通過したところでトリオンフマウントゴールドを捕らえに動いたことでペースがあがった。11秒1、10秒9とコーナーで先に加速したためにサトノクロニクル以下、後続は置かれないように手綱を動かしてチェンジオブペースへ対応しようとする。

 

4角から直線入り口でトリオンフが先頭に立つ。応戦するマウントゴールドだが、残り200m地点から脚色が鈍り、サトノクロニクルが2番手にあがってトリオンフを追う。しかし、早めに動いて作ったリードをトリオンフは渡さない。レイホーロマンス以下も懸命に追うが、このペースでは前の組はそうは止まらない。セーフティーリードを守りきったトリオンフが1着、2着はサトノクロニクル、3着は逃げたマウントゴールドで決着した。時計は1分56秒9(良)。

 

全着順

第54回農林水産省賞典小倉記念(GⅢ)3歳以上オープン(小倉・芝2000m)

着順
馬名
性別・馬齢
騎手
着差・タイム
1
トリオンフ
セ4
武豊
 R 1:56.9
2
サトノクロニクル
牡4
M.デムーロ
3
3
◯地マウントゴールド
牡5
浜中俊
クビ
4
◯地レイホーロマンス
牝5
北村友一
1.1/4
5
◯外ストーンウェア
牡6
蛯名正義
クビ
6
エーティーサンダー
牡5
荻野極
1/2
7
サンマルティン
セ6
池添謙一
クビ
8
キョウヘイ
牡4
高倉稜
クビ
9
キンショーユキヒメ
牝5
秋山真一郎
1.1/2
10
マイネルサージュ
牡6
和田竜二
1.1/4
11
メドウラーク
牡7
丸田恭介
1.1/2
12
◯外ストロングタイタン
牡5
B.アヴドュラ
大差

 

 

1~3着馬コメント

1着トリオンフ(1番人気)

スタートからリラックスさせつつも番手を奪った時点で勝負あったという印象。無闇な先行争いを避けるために引っ掛からないように外を慎重に乗って、自身も逃げ馬マウントゴールドにもマイペースを作らせた武豊騎手がレースを完全に支配した。後続が動くよりワンテンポ早くマウントゴールドを捕らえてペースをあげ、後続に決定的な差をつけて直線を迎えれば、トリオンフが止まるはずもない。完勝だった。

 

2着サトノクロニクル(2番人気)

トリオンフと武豊騎手が支配する競馬の中できちんとそれを射程圏内に置いて競馬したが、やや不器用なのか、3角のペースアップに上手く対応できず、トリオンフに置かれてしまったのが痛かった。3000mの阪神大賞典2着からスタミナも力も十分備えているが、今日は小回り小倉の緩急自在な競馬に対応しきれなかったというところだろう。

 

3着マウントゴールド(5番人気)

トリオンフが外から行きかけたところに反応。ハナへ行ってマイペースな走りを展開できた。もっとじわっと加速する形に持ち込めていればと悔やまれる。トリオンフの強気な仕掛けによって早めに競馬の形を崩された分、急かされる形になってゴール前で苦しくなった。今後も重賞でもマイペースな競馬を展開できれば通用していい。

 

 

総評

武豊騎手があっという間にレースを手中に収めた、そういう印象が強い。スタート直後の駆け引き、1角まで走らせる位置、残り600mからの強気なペースアップ。その全てが完璧だった。トリオンフマウントゴールドに競りかけていれば、トリオンフマウントゴールドが動き始めるのを待っていれば、たらればを言っても仕方ないが、結果もレースの形も全て違うものになっていただろう。言い換えれば、トリオンフにとって小倉記念を勝つにはこれしかないという競馬だったということ。これしかない競馬を見事に実現させてしまう、それが武豊騎手なのだ。それをゴール後に珍しく見せたガッツポーズが物語っている。小回り小倉の2000mでこの競馬をされてはお手上げである。振りかえれば、小倉三冠のメイショウカイドウ、その3戦は全て武豊騎手が手綱を握っていた。トリオンフの競馬にメイショウカイドウを思い出す。これもまた競馬の醍醐味というものだ。

 

 

(勝木淳)

【先週の2歳戦】ジャスタウェイ産駒ヴェロックス、ジェンティルドンナ全妹ドナアトラエンテなど3レースの振り返り

 

8月5日(日)

小倉5R メイクデビュー小倉

ジャスタウェイ産駒で1番人気ヴェロックスが、ダイワメジャー産駒で8番人気プラネットアースに8馬身差をつけての勝利を収めました。

勝ったヴェロックスは稽古の段階からフットワークが良く、栗東でも評価が高かったですが、レースでは他馬を圧倒。8馬身差をつけての勝ち方からも今後に期待です。

 

新潟1R 2歳未勝利

キングカメハメハ産駒で1番人気のハヤヤッコが、ワークフォース産駒で2番人気のアトミックフォースに4馬身差をつけての勝利を収めました。

勝ったハヤヤッコは白毛で、ハヤヤッコをもって白毛の馬は10頭目となりました。

 

新潟5R メイクデビュー新潟

ディープインパクト産駒の1番人気ドナアトラエンテが、ゼンノロブロイ産駒で4番人気スマイルスターと同着のジャスタウェイ産駒マイディアライフに1.1/4差をつけての勝利を収めました。

勝ったドナアトラエンテは馬自体も動きは良く、期待されていました。ドナアトラエンテは全姉に重賞9勝でG1も7勝のジェンティルドンナがおり、同じ牝馬として比較されていくと思うので、注目の1頭です。

 

 

(中山祐介)

【先週の競馬】小倉記念、都井岬特別、信濃川特別など土日7レースの振り返り

 

8月4日(土)

小倉9R 都井岬特別

ディープインパクト産駒で2番人気センテリュオが、同じくディープインパクト産駒で1番人気のノーブルカリナンに1.1/4馬身差をつけての勝利を収めました。

勝ったセンテリュオはここまで3戦ともに1番人気に推されていました。ここは2番人気で迎えられ初めて追う形になりましたが、しっかりと勝ちきり、デビュー戦以来の勝ちになりました。全兄には2014年きさらぎ賞勝ち馬のトーセンスターダムがいます。

 

札幌8R 3歳上500万下

ステイゴールド産駒で1番人気マイネルファンロンが、ディープインパクト産駒で7番人気のケルベロスに4馬身差をつけての勝利を収めました。

勝ったマイネルファンロンは貫禄勝ちで、スプリングカップで3着に入り皐月賞に臨むも13着に終わっていましたが、今回はしっかり仕上げてきた感がありました。

 

新潟6R 3歳未勝利

スクリーンヒーロー産駒で8番人気のウインスラーヴァが、ヴィクトワールピサ産駒で2番人気アルスラーンに2 .1/2馬身差をつけての勝利を収めました。

勝ったウインスラーヴァの鞍上は藤田菜七子騎手。藤田騎手の芝での勝ちは久しぶりで、4月8日以来です。

 

新潟9R 3歳上500万下

キングカメハメハ産駒で1番人気ロシュフォールが、ヴィクトワールピサ産駒で9番人気ヒシヴィクトリーに2.1/2馬身差をつけての勝利を収めました。

勝ったロシュフォールは母に2004年阪神ジュベナイルフィリーズ2着のアンブロワーズを持ちます。

 

新潟10R 信濃川特別

ルーラーシップ産駒で2番人気グロンディオーズが、ヴィクトワールピサ産駒で4番人気メルヴィンカズマに3馬身差をつけての勝利を収めました。

勝ったグロンディオーズは兄に2013年目黒記念勝ち馬のムスカテールがいます。ここを勝ってデビュー勝ちから4戦連続連対となりました。

 

 

8月5日(日)

小倉9R 青島特別

ディープインパクト産駒で1番人気サラキアが、ディープブリランテ産駒で2番人気アバルラータに3.1/2馬身差をつけての勝利を収めました。

勝ったサラキアはチューリップ賞・フローラSともに4着と好走し、前走白百合Sでは出遅れながら2着を確保。今回も強い競馬を見せ、秋のトライアルが次走となりそうです。

 

小倉11R 小倉記念

タートルボウル産駒で1番人気のトリオンフが、ハーツクライ産駒で2番人気のサトノクロニクルに3馬身差をつけての勝利を収めました。

勝ったトリオンフは4走前の小倉大賞典で重賞初勝利を収め、前々走・前走は1番人気に推されました。好走はしたものの勝ちきれていませんでしたが、小倉記念では重賞2勝目をあげました。

 

 

(中山祐介)

【地方重賞回顧】第39回サンタアニタトロフィー(大井・SⅢ)

サンタアニタトロフィー 〜夏のマイル第1弾!〜

レース概要

1996年に大井競馬場がアメリカのサンタアニタパーク競馬場と交流提携を締結したことにより、従来の関東盃の名称を変更し現在に至ります。

 

2010年までは1600mで施行、2011年はトゥインクルナイター25周年を記念して1800m戦の国際招待競走で施行されました。2012年からは再び国際招待ではなくなり、距離も1600mのハンデ戦に戻されています。

 

レース回顧

昨年のNAR年度代表馬ヒガシウィルウィンが出走。ハンデ頭ながらJDD以来の勝利が是が非でも欲しいところです。

復調し2連勝と波に乗るバルダッサーレ

地方移籍3戦目のモンドアルジェンテ、昨年の春以来のマイルに挑むカンムル。古豪のムサシキングオーゴーディー、連対率が高いフォクスホールなど、多彩なメンバーが揃いました。

 

12番ニシノラピートが好スタートを決め先頭へ。5番ゴーディーもダッシュよく2番手集団へ。行き足つかず1番モンドアルジェンテ、4番カンムルは後方から。1番人気のヒガシウィルウィンはゲートを出た直後外にモタれたものの行き脚が付いてからは外から2番手へ。10番リアライズリンクスが4番手で1コーナーへ。

前の隊列は変わらず5番手集団に内から2番ムサシキングオー、真ん中に9番フォクスホール、外には11番バルダッサーレと並ぶ格好。少し離れて4番カンムルらが後方集団を形成。最後方に1番モンドアルジェンテで3コーナーへ。

逃げる12番ニシノラピートの先頭は変わらないがリードが徐々に無くなっていき、先行集団がギュッと一団に。内から5番ゴーディー、13番ヒガシウィルウィンが追い出し、10番リアライズリンクス、9番フォクスホール、外からは11番バルダッサーレも続いて、直線へ。

逃げる12番ニシノラピート、を目掛けて内に進路をとった5番ゴーディー、真ん中から13番ヒガシウィルウィン、真ん中外目から11番バルダッサーレも追い込んでくる!

13番ヒガシウィルウィンが12番ニシノラピートを一気に交わして先頭へ!外から追い込んできた11番バルダッサーレもその勢いのまま12番ニシノラピートを交わして2番手にあがり、13番ヒガシウィルウィンを必死に追撃するも差は縮まらず。13番ヒガシウィルウィンが先頭でゴールイン。2番手には11番バルダッサーレ

3番手は、9番フォクスホールや3番グランディオーソの大外からの猛追を凌ぎきった12番ニシノラピート

 

全着順

第39回サンタアニタトロフィー(SⅢ)3歳以上オープン重賞(大井・ダート1600m)

着順
馬名
性別・馬齢
騎手
着差・タイム
1
ヒガシウィルウィン
牡4
森泰斗
 1:40.9
2
バルダッサーレ
牡5
笹川翼
2
3
ニシノラピート
牝7
瀧川寿希也
1.3/4
4
フォクスホール
牡5
繁田健一
クビ
5
グランディオーソ
牡9
吉原寛人
ハナ
6
ムサシキングオー
牡9
本田正重
1/2
7
モンドアルジェンテ
牡6
御神本訓史
クビ
8
ゴーディー
牡10
的場文男
1.1/4
9
リコーベルリネッタ
牡6
藤本現暉
クビ
10
リアライズリンクス
牡8
岡部誠
ハナ
11
グランユニヴェール
牡5
高松亮
3
12
サージェントバッジ
牡6
赤岡修次
3/4
13
カンムル
牡4
左海誠二
3/4

 

 

1~3着馬コメント

1着 ヒガシウィルウィン (牡4)

父サウスヴィグラス 母プリモタイム (母父ブライアンズタイム)

 

昨年の南関2冠馬が交流重賞で並居る中央馬達と戦っていたとはいえ、JDD以来1年ぶりの勝利。トップハンデ59キロで内回りの大外と二重苦でしたが、ここでは性能が違うと言わんばかりに見た目以上に完勝でしたね。秋へ向けて好発進と言ったところでしょうか。

直線入って少しズブい面も見せましたが、このままマイルに進むのか中距離に進むのか次走が楽しみであります。森騎手は怪我でJDDには乗れず、ここまでヒガシウィルウィンが勝てていなかったこともあり、ゴール後のガッツポーズは印象深いシーンでした。

 

母系はグランド牧場ゆかりの血統。母母のキハクからはタイニーダンサーが出ています。

 

2着 バルダッサーレ (牡5)

父アンライバルド 母メイルリヒト (母父フジキセキ)

笹川騎手を鞍上に迎えて2連勝で挑んだ1戦。ヒガシウィルウィンには及ばなかったものの3着以下には完勝と一昨年の東京ダービー馬は完全復活と見て良いのではないでしょうか?

地方戦線に頼もしい1頭が復活してくれたのは嬉しい限りです。

 

母系は名種牡馬アローエクスプレスを出したソーダストリームに連なる血筋。日本には半世紀近く根付いていますね。母系からは桜花賞馬プリモディーネが出ています。大事にしてほしい血統です。

 

3着 ニシノラピート (牝7)

父 サウスヴィグラス 母ミスダイナクリス(母父dynaformer)

牡馬に混じりただ1頭の牝馬での参戦でしたが、勢いよくハナを切って見せ場十分。直線では前の2頭に交わされるも粘りを見せ、後続は抑えての3着。マイルではそこまで大崩れがないだけに牡馬相手にこれだけ走れたら牝馬限定戦では久しぶりの勝利を味わえるのではと思います。

 

母父のdynaformerは母父としては中央のマイル重賞戦線を賑わせたグランシルクがいます。

 

またdynaformerの母系からはエアデジャヴーエアシャカールを輩出したアイドリームドアドリームがいます。

 

 

ヒガシウィルウィン、並びに関係者の皆様、おめでとうございます!

 

 

(ysk.h08)

うまからうまれるアート展『UMARTs 2018』が競馬博物館にて開催中!

東京競馬場内にあるJRA競馬博物館

競馬ついでにふらっと足を運んでみた方もいるのではないでしょうか?

 

そちらで現在行われているのが、うまからうまれるアート展『UMARTs2018』です。

 

武蔵野美術大学とのコラボで実施されている、2018年で第6回目を迎える美術イベント、『UMARTs』

WEBフリーペーパー『ウマフリ』では、そんな『UMARTs』のインタビュー記事が公開されています。

 

www.uma-furi.com

 

2018年度の展示は8月1日~9月1日の1ヶ月間。

ワークショップは8月4日・8月5日の11時~16時半で参加は無料です。

 

 

 

競馬場でアートを楽しむ。

東京競馬場へ足を運んで、『UMARTs』を体験してみてはいかがでしょうか?

 

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