【先週の3歳戦】かささぎ賞、つばき賞、ヒヤシンスSなど土日6レースの振り返り

 

2月16日(土)

小倉10R かささぎ賞

ジャスタウェイ産駒で2番人気ラミエルが、ローズキングダム産駒で3番人気グッドレイズにクビ差をつけての勝利を収めました。

勝ったラミエルの半兄には2016年阪神カップ覇者のシュウジがいます。父がジャスタウェイに代わりましたが、スプリントで2勝となりましたので短距離路線での活躍が期待されます。

 

京都1R 3歳未勝利

アイルハヴアナザー産駒で1番人気メイショウイフウが、ロードカナロア産駒で2番人気ダノングリスターに半馬身差をつけての勝利を収めました。

勝ったメイショウイフウは2012年京都大賞典覇者のメイショウカンパクを半兄に持ちます。連続2着となって惜しい競馬をしていましたが、武豊騎手の好調さも手伝ってか初勝利をあげました。

 

京都9R つばき賞

ディープインパクト産駒で2番人気ワールドプレミアが、ノーネイネヴァー産駒で3番人気ユニコーンライオンに1馬身差をつけての勝利を収めました。

勝ったワールドプレミアはこの世代のディープインパクト産駒ではトップ5に入りそうな期待の存在で、全兄には2014年マイラーズカップ覇者のワールドエースが居ます。G1も狙える馬だと思います。

 

2月17日(日)

京都1R 3歳未勝利

クロフネ産駒で4番人気ダイヤクインが、スクリーンヒーロー産駒で2番人気キコクイーンに2.1/2馬身差をつけての勝利を収めました。

勝ったダイヤクインは半兄に2014年スプリンターズS覇者のスノードラゴンがいます。初戦は芝で1400メートルを使っての6着と長い印象でしたので、1200メートルでの変わり身が見られました。

 

京都5R 3歳未勝利

キングカメハメハ産駒で2番人気レッドジェニアルが、エンパイアメーカー産駒で5番人気サンライズアキレスに3馬身差をつけての勝利を収めました。

勝ったレッドジェニアルは母に2008年フローラSを勝ったレッドアゲートを持ちます。次はどこに行くかは不明ですが、500万でなら勝ち負けの競馬を出来るのではと思える内容のレースでした。

 

東京9R ヒヤシンスS

ヘニーヒューズ産駒で2番人気オーヴァルエースが、シンボリクリスエス産駒で3番人気ヴァイトブリックに3/4馬身差をつけての勝利を収めました。

勝ったオーヴァルエースはこれで3連勝。次は地方になるかもしれませんが、出世レースのヒヤシンスSを勝ったことで注目していきたいです。

 

 

(中山祐介)

【先週の競馬】ダイヤモンドS、京都牝馬S、小倉大賞典、フェブラリーSなど土日6レースの振り返り

 

2月16日(土)

東京11R ダイヤモンドS

キングカメハメハ産駒で1番人気ユーキャンスマイルが、タニノギムレット産駒で8番人気サンデームーティエに2.1/2馬身差をつけての勝利を収めました。

勝ったユーキャンスマイルは昨年の同時期に行われたつばき賞を勝ち、毎日杯では有馬記念を勝ったブラストワンピースの6着でしたが0.6秒差と実力を証明。秋の菊花賞では人気薄ながら3着と見せ場を作り、この勝利が重賞初制覇となりました。

 

京都11R 京都牝馬S

マンハッタンカフェ産駒で9番人気デアレガーロが、ステイゴールド産駒で7番人気リナーテに半馬身差をつけての勝利を収めました。

勝ったデアレガーロは昨年のこのレースで2着でした。この勝利が重賞初制覇となりました。

 

2月17日(日)

京都9R 春日特別

ディープインパクト産駒で1番人気フランツが、ローエングリン産駒で3番人気トーセンスーリヤに1.1/4馬身差をつけての勝利を収めました。

勝ったフランツは昨春のアルメリア賞を勝ち、京都新聞杯に1番人気に推されて出走しましたが出遅れもあり10着。以後は9ヶ月以上の休養となりましたが、休み明けをものともしない走りでクラスが上がっても通用しそうな内容でした。

 

小倉11R 小倉大賞典

ステイゴールド産駒で3番人気スティッフェリオが、フランケル産駒で1番人気タニノフランケルにクビ差をつけての勝利を収めました。

勝ったスティッフェリオは前走福島記念に続いての重賞連勝で、通算7勝目をあげました。前走から斤量が2キロ増、初の小倉コース等がありましたが心配なく、クビ差ながら強い印象を与えるレースでした。

 

東京10R アメジストS

キングカメハメハ産駒で2番人気ロシュフォールが、ステイゴールド産駒で3番人気ダノンキングダムに1.1/4馬身差をつけての勝利を収めました。

勝ったロシュフォールは東京コース4戦4勝となり明けの4歳世代で終いの脚が使えるだけに東京での重賞では特に注目したい1頭です。

 

東京11R フェブラリーS

ケイホーム産駒で1番人気インティがゴールドアリュール産駒で2番人気ゴールドドリームにクビ差をつけての勝利を収めました。

勝ったインティはこれで未勝利戦から7連勝となりました。まだまだ底を見せていないため、今回はマイルに挑みましたが今までは距離的にも1800メートルが多かっただけに、全ての意味で今回の勝利は大きいですね。

話題の多いレースとなり、G1に女性騎手が初めて騎乗や破竹の勢いで7連勝でG1を制するかなどありましたがレースは武豊騎手がしっかり馬を落ち着かせ、インティの実力を引き出した上手さのある騎乗が見られました。

そしてコパノキッキングに騎乗した藤田菜七子騎手は5着となりましたがオーナーと相談し後方からの競馬で脚をためて、しまいの末脚にかけ、届きはしませんでしたが100点満点以上の騎乗内容でした。しかしもし注文をつけるとすれば、武豊騎手のインティの作った流れを考えれば早めに動いてもコパノキッキングのレース後を見る限りではまだまだ余力がある印象でしたので、良かったのではと思います。初のG1レースでそこまでを考えて乗るのは至難の技でありますし、次走の東京スプリントはさらに期待が高まります。

 

 

(中山祐介)

【重賞回顧】第36回フェブラリーステークス(GⅠ)

今も問われる、ダート競馬の底力。見せねばならない、ダート界頂上の凄み

 

フェブラリーステークスのGⅠ昇格は1997(平成9)年。噛みつき癖をもつ個性派シンコウウインディと岡部幸雄騎手が初代ダートGⅠウイナーに輝いた。この年は地方競馬との交流元年。ダートグレードレースが創設、ダートを主戦場にしながら重賞タイトルを獲得する機会が飛躍的に増えた。

活躍する場が増えたものの、中央競馬ではダート競馬の地位は上昇したとはいえない。GⅠレースは年にたった2レース。いずれも厳冬期。JRAGⅠタイトルを獲得する機会に恵まれているとはいいがたい。真冬のダートGⅠは話題に欠ける年も多く、ゆえにJRAにおけるダート路線も向上していかない。この連鎖を断ち切る存在が、フェブラリーステークスでGⅠ初騎乗を果たした。コパノキッキングと藤田菜七子騎手。根岸ステークス後に藤田菜七子騎手騎乗が発表されると、フェブラリーステークスの景色が一変した。真冬に差し込む早春の陽ざしのような暖かさ。彼女ひとりにそれを背負わせるのは酷かもしれないが、藤田菜七子騎手には競馬の景色を変える力がある。

 

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藤田菜七子騎手が乗るコパノキッキングは根岸ステークスの勝ち馬。今回は距離延長、苦手な芝スタートと課題は多いものの、昨秋から根岸ステークスまで4連勝。ダート短距離界に現れた新星。

1番人気に支持されたのは同じ連勝中のインティ。コーナー4つの1700m以上のレースで6連勝、GⅡ東海ステークスを制覇した。東京未経験、コーナー2つの1600mという未知なるスピードコースで自慢のスピードを活かせるかどうかに注目が集まった。

ダート界の新顔に立ちはだかるは2番人気のゴールドドリーム。2017年覇者、2018年2着とこのコースでは崩れ知らず。距離が長かった東京大賞典ではオメガパフュームの2着。こちらはまだまだ古豪とは呼べないほど活力に満ちている。

ゴールドドリームを破ったオメガパフュームは注目の4歳ダート最上位クラスの1頭。ルヴァンスレーヴ不在のここは4歳代表格。

ダート路線ではもうお馴染みのサンライズ2騎がここも顔を揃えた。サンライズソアは暮れのチャンピオンズカップ3着、その前はJBCクラシック3着と中距離路線ではトップレベル。久々の東京ダート1600mに対応できれば、力は見劣らない。

一方のサンライズノヴァは逆にこの東京ダート1600mが得意舞台。昨年1年間は武蔵野Sを含め、3勝2着3回4着1回の成績。後方から展開とは逆の競馬でも好走できるのが強みだ。

昨年の勝ち馬ノンコノユメ、2016年勝ち馬モーニンとゴールドドリームを含め歴代勝ち馬3頭が出走。根岸ステークス2、3着のユラノト、クインズサターンなど伏兵まで油断できない砂の猛者たちが顔を揃えた。

 

全てはスタートが鍵を握っていた。東京ダート1600mの独自性を高める原因にスタートから芝を走るレイアウトがあげられる。インティは芝スタート未経験。コパノキッキングは芝スタートのレースでは後方に置かれる弱点を抱える。芝スタートの克服はポイントだった。

 

一斉のスタートのなか、ノンコノユメが出遅れ、コパノキッキングは五分のスタートから芝でダッシュを利かせられない。藤田菜七子騎手は芝スタートを克服させるというより、芝で置かれることを覚悟した上で騎乗していたようだ。一方、初めて芝スタートを経験するインティは武豊騎手のエスコートでそれなりにダッシュをきかせることが出来た。抜群のスタートを切ったサンライズソアが芝部分から控える素振りを見せたので、ハナに立つことに成功。インに入ってすぐ内にいたサクセスエナジーを牽制。松山騎手もインティと武豊騎手の先制攻撃に手綱を引くしかなかった。

 

このスタートから1ハロンがこのレースを決定づけた。他にペースを奪われなかったインティのひとり旅。ペースを落としても競りかける馬はいない。2番手サンライズソア、3番手サクセスエナジーは折り合いに専念。中団はひしめき合う馬群ができる。ワンダーリーデル、モーニンが4、5番手。直後のインにユラノト、間にゴールドドリーム、オメガパフュームは外でやや折り合いを欠く。後ろにはメイショウウタゲ、ノボバカラ、外にサンライズノヴァ、インにクインズサターン、その外を押しあげるノンコノユメ。内田博幸騎手のこのポジションではという危機感すら漂う。そして、ドン尻に置かれるコパノキッキング。藤田菜七子騎手の度胸が見え隠れする。

 

半マイル通過48秒0という稀にみるスローペース。レースを支配する武豊騎手はさながらダートの魔術師。後ろの13頭は術中にはまって抜け出せない。

 

戦前の不安をすべて解消したインティは気分上々。口笛でも吹いているかのような気持ちよさだ。

 

東京ダート1600mコースの独自性は長いホームストレッチにも起因する。ダート競馬ではしばしば見られるコーナーを外からマクリあげて内の馬にプレッシャーをかけ、押し込めるという戦法は取りにくい。4角で仕掛けても、残りは500mあり、それは早仕掛けを意味する。インティのようなキャリアの浅いダート馬にはマクリ戦法でプレッシャーをかける策は有効かもしれないが、東京ではご法度。後方の組がじわじわと先団との差を詰めてくるが、インティにはどこ吹く風だ。

 

直線を向くと、インティとサンライズソアとの間には絶望的ともいえる差がついた。直線入り口から武豊騎手がインティをトップスピードで走らせ、物理的な差を作ったのだ。サンライズソア以下、先行組には苦しい展開。唯一追ってくるのはゴールドドリーム。チャンピオンの底力でインティを追う。大胆に大外を回ったコパノキッキングも藤田菜七子騎手特有の柔らかい当たりに反応して伸びてくる。3番手にはこちらもチャンピオンホースのモーニン、インから武器である立ち回りをいかしたユラノトが迫る。

 

残り200m。坂を駆けあがったインティは自身の力を出し切ったかのように外に流れ気味に走る。それをステッキで矯正しながら武豊騎手がもたせている。一気に捕らえに出たゴールドドリームが唯一、絶望的な差を埋めてインティに迫る。

 

最後まで、あともう少し。武豊騎手の激励にインティも応える。追うゴールドドリーム、逃げるインティ。その差が並ぼうかという地点でレースはゴール板を迎えた。インティがチャンピオンの猛追をしのぎ、新チャンピオンの栄光をつかんだ。2着はゴールドドリーム、3着はモーニンを交わしたユラノト。コパノキッキングは猛然と差を詰めるも、その直後5着だった。時計は1分35秒6(良)。

 

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1~3着馬コメント

1着インティ(1番人気)

スタートでのサンライズソア、サクセスエナジーとの駆け引き、道中のリラックスさせる走り、直線では坂下で一気に突き放して、安全なリードを確保する。武豊騎手の恐ろしいまでの戦略性が目を引いた。どの局面でも理想的な対処をし、インティの力を発揮させた。最後の苦しがるインティを立て直すステッキワークまで、競馬の理想を描くような姿だった。当然、初めて経験する芝スタートも東京の長い直線も克服したインティの力も素晴らしい。九州で種牡馬生活を送る父ケイムホーム、個人で牧場を経営する生産者の山下恭彦氏にとって空からやってきた宝物のような存在になっただろう。夢のその先へ、インティと一緒に歩んでもらいたい。

 

2着ゴールドドリーム(2番人気)

東京大賞典で減らした体を戻し、ここに向けて陣営の仕上げの正確さが目についた。かつてのチャンピオンはまだ昔の存在では決してない。展開に泣き、決定的な差をつけられながらも最後までその差を詰めようとただ1頭伸びてきた。インティの脚があがっていただけにあともう少しゴールが1角に寄っていればと思いたくなるほどの強烈な伸び。やはり東京ダート1600mはもっともこの馬が力を発揮する舞台だ。

 

3着ユラノト(8番人気)

根岸ステークスと同じ内枠から全く同じような競馬をして最後に3着。この馬の最大の武器は器用な立ち回りとインでじっとしていられる忍耐強さだ。今日はその武器を最大限活用した結果。1、2着馬には決定的な差をつけられたものの、これから先もダート重賞戦線を賑わす存在になるだろう。

 

総評

武豊騎手、藤田菜七子騎手。注目のふたりは現状の力でベストを尽くした結果だった。大味な競馬だが、コパノキッキングをこの舞台で5着に導くには藤田菜七子騎手にとっての最善の策だった。武豊騎手の完璧なレースにある意味で逆らうような競馬は彼女の度胸すら感じた。

一方で他の騎手は年にたった2回しかない中央ダートGⅠで1番人気に楽な逃げを打たせるというのは本当にそれが最善だったのかと思わざるをえない。あっさり引いたサンライズソア、追いかけなかったサクセスエナジー。勝ちに行くというより安全な道を選んだ競馬がたった2回の中央ダートGⅠにおいて果たしてベストだったのだろうか。レースは半マイル48秒0-47秒6の超スローペース。それを先に先に仕掛けたインティに残り400mでセーフティリードを作られた。当然、苦しいレースに打ち勝ったインティの強さは認めつつも、これがダートの頂点を決する悔いなきレースだったといっていいのかどうか疑問が残った。芝のレースにはない、しのぎあい、削りあうような激しい攻防、力尽きた馬から脱落していくような厳しさがダート競馬の醍醐味である。ダート競馬を愛する者として、これだけは言っておきたい。

 

 

(勝木淳)

(写真・かぼす)

【地方重賞回顧】第11回ユングフラウ賞(SⅡ)

2月13日に浦和競馬場にて第11回ユングフラウ賞が開催されました。

 

今年は12頭が出走し、フリオーソ産駒で7番人気ポッドギルがアグネスデジタル産駒で2番人気トーセンガーネットにクビ差をつけての勝利を収めました。

 

勝ったポッドギルはこれでデビュー戦から6戦連続5着以内と掲示板を常に確保。大井所属の馬でこれまでは大井のみでの出走でしたが、他馬場初勝利で人気薄評価ながら一躍桜花賞の上位評価となりました。レースは得意の先手を確保し、そのまま逃げ粘り、追い込んだ人気馬に迫られはしましたが、クビ差持ちこたえての勝利でした。

 

2着には牡馬相手のニューイヤーカップを制した実力馬トーセンガーネットが入り、3着にはマーチャンスルー。ここまでが浦和で行われる桜花賞の優先出走権を獲得しました。

1番人気に推されたシントーアサヒは惜しくも4着となりましたが、本番の桜花賞での巻き返しが期待されます。

 

近年の桜花賞では2017年ではユングフラウ賞4着のスターインパルスが優勝、2016年はユングフラウ賞を制覇したモダンウーマンがそのまま桜花賞も制して、2015年はユングフラウ賞11番人気ながら2着になり桜花賞を制したシャークファングがいるなど、優勝馬以外の活躍も期待出来るため、実力馬のシントーアサヒ以下の巻き返しも楽しみです。

 

 

(中山祐介)

【日曜の重賞情報】藤田菜七子騎手いきなりG1レース初騎乗初制覇?それを阻むのは強者ぞろいのダート巧者フェブラリーステークス&小倉大賞典

2月17日 東京競馬11R 第36回フェブラリーステークス(G1)ダート1600m 4歳以上定量戦

今年の主な出走メンバー

コパノキッキング(セン4 栗東・村山厩舎 57㎏ 藤田騎手騎乗)

 

今年のフェブラリーステークスで最大の注目と言えば、藤田菜七子騎手のG1レース初騎乗。しかも、ステップレースの根岸ステークスを制したコパノキッキングに騎乗する事です。

 

G1レース初騎乗初制覇という記録に期待を寄せたいところですが、克服しなければならない課題もあります。1つ目は1600mという距離。根岸ステークスに騎乗したマーフィー騎手がレース後、「1600mは長いかもしれない」といったコメントを残しました。父のSpring At Lastは競走馬時代にアメリカのダートマイルG1レース、ドンハンデを制していますが、マーフィー騎手のコメントが気になる所です。

 

もう1つの課題は東京ダート1600mが未経験という事。過去10年で2着以内に入った20頭中18頭が東京ダート1600mに出走歴があるというジンクス。1400mまでしか走っていないコパノキッキングにとっては気になるデータです。同じく過去10年で2着以内に入った20頭中18頭がG1レース(統一G1を含む)に出走した経験がある事。これもコパノキッキングにとっては良くないデータです。

 

とは言え、逃げたり追い込んだりするなど展開が不問のコパノキッキング。ゲートを出た瞬間、藤田騎手がどういうレース展開を組み立てるのか?彼女の手綱さばきに注目です。

 

 

インティ(牡5 栗東・野中厩舎 57㎏ 武豊騎手騎乗)

 

もう1つの注目はダートで6連勝中のインティ。前走の東海ステークスはステッキを入れることなくチュウワウィザード以下を破る快勝。ダート界に新星が登場したと言ってもおかしくはない馬です。

 

7連勝でG1レース制覇を期待したいところですが、コパノキッキングと同様に1600mの距離適性が問われます。これまでの6連勝は1700m以上でマークしたもの。コパノキッキングの所でも書いた通り、距離経験がモノを言うレースなので、未経験のインティにとっては気になるデータです。

 

更に気になるのは、東京ダート1600mは芝コースからのスタートですが、インティにとっては芝コースからのスタートが初めての経験となります。加えて前半3ハロンが34秒台の高速ペースで流れるレースも経験したことがありません。

 

しかし、騎乗する武豊騎手、今年は21勝を挙げるなど絶好調。フェブラリーステークスも過去に4度制覇。昨年はG1レース未勝利なので、年明け早々G1レース制覇を期待したいところです。

 

 

オメガパフューム(牡4 栗東・安田翔厩舎 57㎏ デムーロ騎手騎乗)

 

ゴールドドリーム、ケイティブレイブ、サウンドトゥルーといった強豪を抑えて3歳で東京大賞典を制したオメガパフューム。3歳馬の東京大賞典制覇は14年ぶりの快挙です。

 

ジャパンダートダービー、JBCクラシックと統一G1レースで結果を残し、距離的には1800m以上が適正だと思われます。しかし、3着に敗れたとはいえ、東京ダート1600m(青竜ステークス)を経験しているのはコパノキッキングやインティにない最大の強みです。

 

また、血統面でも強調できる面があります。父が短距離タイプのスウェプトオーヴァーボード。加えて母の父がフェブラリーステークスと相性のいいゴールドアリュールとなると、血統面からは久々のマイルがむしろプラスになる可能性があると思います。

 

 

ゴールドドリーム(牡6 栗東・平田厩舎 57㎏ ルメール騎手騎乗)

 

ゴールドアリュールの子供からは一昨年の勝ち馬で昨年2着のゴールドドリームが出走します。昨年はかしわ記念と帝王賞と統一G1レースを2勝。負けた3戦も2着以内と衰えはしていません。

 

前走の東京大賞典はチャンピオンズカップ回避の影響もあってか必ずしも万全とは言えない状態。それでも、勝ったオメガパフュームとは0.1秒差の2着は力のある証拠だと思います。今回はスムーズな調整過程を見ると、2年ぶりの冬のダート王奪取も期待したいところです。

 

昨年は武豊騎手の年間最多勝記録を更新する215勝をマークしたルメール騎手。意外にもフェブラリーステークスは未勝利です。ゴールドドリームは名手に初のフェブラリーステークス制覇をもたらすのか?このコンビにも注目です。

 

 

サンライズノヴァ(牡5 栗東・音無厩舎 57㎏ 戸崎騎手騎乗)

 

ゴールドアリュールの子供からもう1頭。東京得意のサンライズノヴァの逆襲にも注目です。

 

前走の根岸ステークスでは1番人気に支持されながらも8着と惨敗。自身が得意とする追い込む競馬に徹しながらも弾けませんでした。東京コースは6勝、2着3回と相性のいいコースですが、一昨年の武蔵野ステークス(12着)のように時々不可解な負け方をする馬でもあります。

 

陣営も前走の敗因は分からない模様ですが、今週の調教では小倉大賞典に出走するブラックスピネルとビッシリと併せ馬をしたように巻き返しも十分考えられます。これまで530㎏台だった馬体重が前走は540㎏と久々に重かった事を考慮して、ハードな調教を課したと思います。

 

管理する音無調教師は先週の京都記念を制覇。一方、騎乗する戸崎騎手は先週の共同通信杯を制覇。このコンビで府中巧者のサンライズノヴァが初のG1タイトルとなるのか、注目です。

 

 

サンライズソア(牡5 栗東・河内厩舎 57㎏ 田辺騎手騎乗)

 

サンライズノヴァと同じ松岡隆雄オーナーの馬からはチャンピオンズカップ3着のサンライズソアが出走します。昨年は名古屋大賞典、平安ステークスを制覇。チャンピオンズカップ、JBCクラシックでは3着と好走しました。

 

昨年の活躍ぶりから見ると、中距離のダートが合い、1600mは短い印象があると思われます。しかし、3歳時には同じ東京ダート1600mの青竜ステークスを制し、武蔵野ステークスではインカンテーションとは0.1秒差の2着と好走。決して1600mが短いとは思いません。

 

騎手時代は名手といわれた河内調教師ですが、意外にもG1は未勝利です。初のG1タイトルをもたらしてくれるのがサンライズソアかもしれません。

 

その他では昨年の勝ち馬のノンコノユメ(セン7 美浦・加藤征厩舎 57㎏ 内田騎手騎乗)、3年前のこのレースを勝ち、復調ムードのモーニン(牡7 栗東・石坂厩舎 57㎏ 和田騎手騎乗)。根岸ステークス2着のユラノト(牡5 栗東・松田厩舎 57㎏ 福永騎手騎乗)、3着のクインズサターン(牡6 栗東・野中厩舎 57㎏ 四位騎手騎乗)などが出走します。

 

果たして、藤田騎手が数々のプレッシャーを跳ね除けて、JRA所属女性騎手G1レース初制覇となるのか?インティがダート界を一新するのか?ゴールドドリームらの古豪が健在をアピールするのか?

 

今年最初のG1レース。フェブラリーステークス、発走は15:40です!

 

 

2月17日 小倉競馬11R 第53回小倉大賞典(G3)芝1800m 4歳以上ハンデ戦

 

日曜はフェブラリーステークスの他に小倉で小倉大賞典が行われます。こちらは簡単に注目馬を紹介します。

 

スティッフェリオ(牡5 栗東・音無厩舎 57㎏ 丸山騎手騎乗)

 

福島記念を制したスティッフェリオが有力馬の1頭です。福島記念はハイペースで飛ばす前2頭から離れた3番手に構え、直線でしっかりと抜け出す強い内容でした。

 

今回は福島記念の55㎏よりもさらに2㎏重くなった57㎏でのハンデとなりますが、57㎏のハンデで臨んだ札幌記念では勝ったサングレーザーとは0.4秒差の5着と健闘。このメンバーでは無様な競馬は見せられません。

 

 

タニノフランケル(牡4 栗東・角居厩舎 54㎏ 川田騎手騎乗)

 

中山金杯3着のタニノフランケル。中山金杯では前半1000m59.9秒のペースで逃げ、勝ったウインブライトからは0.1秒差。2着のステイフーリッシュとはクビ差の接戦を演じました。

 

小倉の芝1800mは昨年の西部スポニチ賞で1分45秒1という好タイムをマークしての勝利があります。今回は逃げたい馬がたくさん揃っていますが、小倉大賞典と相性のいい川田騎手が騎乗する点は好材料でもあります。

 

 

エアアンセム(牡8 栗東・吉村厩舎 57㎏ 吉田隼騎手騎乗)

 

昨年の函館記念を制したエアアンセム。前走の中山金杯ではスタートで出遅れてしまい、上がり3ハロンでは最速の脚を使ったのですが、7着に敗れました。しかし、勝ったウインブライトからは0.2秒差の7着ですので、内容を悲観視する必要はありません。

 

函館記念を制した後、オールカマーではレイデオロの4着、福島記念3着と重賞競走でも安定した実績を残しています。うまくスタートを決めることが出来れば、この馬の巻き返しも十分考えられます。

 

その他では、京都金杯2着のマイスタイル(牡5 栗東・昆厩舎 56㎏ 田中勝騎手騎乗)、白富士ステークスで久々の勝利を挙げたブラックスピネル(牡6 栗東・音無厩舎 57㎏ 三浦騎手騎乗)、小倉コースは6戦4勝2着1回と相性のいいレトロロック(牡7 栗東・角居厩舎 55㎏ 松若騎手騎乗)などが出走します。

 

 

(おかのひろのぶ)

フェブラリーステークスのお供に!女性騎手が主人公の小説『風の向こうへ駆け抜けろ』

事実は小説よりも奇なり

 

競馬小説、というとあなたはなにを思い浮かべるだろうか。

名作と呼ばれる作品はいくつかあるが、今回ご紹介する小説『風の向こうへ駆け抜けろ』は、今だからこそ読みたい物語であると言いたい。

 

というのも2019年最初のG1フェブラリーステークスに藤田菜七子騎手が騎乗するから、である。

G1にJRA女性騎手が騎乗するのはこれが初めてのこと。

新聞メディア等で詳しく報道されているが、馬主のDr.コパこと小林祥晃氏、自らが公言し話題を呼んでおり、オジュウチョウサンの有馬記念に負けず劣らず、歴史的なレースになるのは間違いない。

 

事実は小説よりも奇なり、とはいうが、デビューからわずか4年で50勝を達成した女性騎手が有力馬にまたがってG1に挑戦するというシナリオは、今回ご紹介する小説『風の向こうへ駆け抜けろ』のような物語の中だけかと思っていた。マニアックな例えで言うと野球狂の詩でいう水原勇気みたいなものだ。

それが、デビューしてからあれよあれよと勝ち星を増やし、地方で場数を踏み、世界で経験を積み、JRA女性騎手最多勝をまだデビュー3年目の藤田菜七子騎手は更新してしまった。

リアル世界の圧倒的な現実離れした実績は、フィクションでは追いつけない。逆に嘘臭く、リアリティがなくなってしまう。

だから決して、『風の向こうへ駆け抜けろ』は競馬ファンタジーではない。場合によってはあり得ることなのだ。

そしてそれが現実のものとなったのが、今度のフェブラリーステークスというわけである。

 

話題沸騰中の藤田菜七子騎手もお気に入りの本作『風の向こうへ駆け抜けろ』は、地方競馬でデビューする新人女性騎手の物語だ。

女性騎手のデビューというと、競馬を知っている人ほど、近年デビューしたJRAの藤田菜七子騎手や名古屋競馬の木之前葵騎手らの活躍が思い浮かぶだろう。

しかし、この小説では彼女らは出てこない。むしろいない世界と考えた方が自然だ。

つまり、競馬という男社会にたった一人で挑んでいく未成年の新人女性騎手を描いている。

舞台設定は赤字垂れ流しの市営の地方競馬。若干、一昔前の地方競馬像のような気がしないこともないが、公営競馬独特の場末感がよく出ている。

この競馬場には女性騎手はいない。だから、誰もが保守的になり、女は通用しないと言い切られる。しかも厩舎は場末感あり、個性的すぎる厩務員とどうにもならない馬だらけで、これがまたツライ話、主人公のデビュー戦までいい話がまったくない。絶望感すらある。

騎手の実力を示すには、勝つことが一番だ。

とはいえ、馬がいなくてはレースにすら、出れない。前半はデビューまでの人間関係のつながりや個々のトンガリ具合がよくわかり、置かれて行く状況のひどさが丁寧に描写される。

いやがらせもたくさん受ける。辛いことはたくさんあり、苦労しながらも勝利へ邁進する姿に背中を押したくなるし、また、ひたむきな主人公の姿をみた厩務員の仲間たちが人生を再生させていこうと一歩踏み出すところも見どころである。

馬主、調教師、厩務員、そして騎手との関係性、厩舎の雰囲気や馬の様子は緻密な取材が活かされているのか、丁寧な描写が空気感がリアルに伝わってくる。

レースに出れるようになると、迫力あるレースシーンがしっかりと描写され、後半は大舞台に進出するようになり、おなじみの競馬場やフィリーズレビュー、桜花賞と言った名称があらわれ、テレビ中継を見慣れている人にとっても、大舞台での舞台裏には馬柱の裏側に一頭一頭ドラマがあることがよくわかる。

また、その中で、事あるごとに主人公がけなされるシーンが出てくる。女が男に勝てるのか?と。

もしも、JRAで藤田菜七子騎手の活躍がなかったら、また見方が変わっていただろう。

しかし、今なら、読者諸氏はきっと、一つの答えを導くことが出来るだろう。

 

この作品を読むと、女性騎手は少なからず、しなくてもいい苦労をしているのだろうなあという思いになる。

文庫本の巻末では本作がお気に入りの藤田菜七子騎手が解説を書いているが、そこにも似たようなことが書かれている。苦労と努力で勝ち取った実績、きっとそれをDr.コパ氏は認めてくれたのだろうなあと勝手に想像し、フェブラリーステークスを迎えると、なんだかコパノキッキングの“がんばれ馬券”買いたくなってくる……かもしれない。

 

事実は小説よりも奇なり、とは言うが、小説で情を知ることも、事実をより楽しめるのではないだろうか。

 

おまけ:続編の『蒼のファンファーレ』には、なんとメディアで有名な風水師の馬主、という方が登場してくるので、時間のある方はこちらも注目です。

 

おまけのおまけ:フィッシュアイズの馬券はどこで買えますか?

 

 

あらすじ 

競馬学校で優秀な成績を修めていた新人女性騎手芦原瑞穂は、瀬戸内にある小さな地方競馬場に乞われて風変わりな厩舎に配属になる。しかし、その市営競馬場は赤字経営が続き、配属された緑川厩舎はやる気もなく、厩務員も馬も個性的過ぎ、初勝利は絶望的。新人女性騎手ということで、知らぬところでアイドル化され、横柄な馬主に嫌がらせをされる。

レース以外での苦労と苦悩の日々、そんな中でも懸命に勝利を模索する瑞穂は徐々に過去に向き合っていく緑川調教師の心を動かし、ボロボロになっている魚目の馬と出会い、一気に物語が加速していく。

 

『風の向こうへ駆け抜けろ』 古内一絵/小学館

www.shogakukan.co.jp

 

 

(みすてー)

【重賞回顧】第53回共同通信杯(GⅢ)

クラシック戦線に名乗りをあげろ、2歳王者に挑む素質馬たち

土曜は延期、日曜は無事開催も少頭数の一戦

 

先週は京都、今週は東京での降雪で開催が危ぶまれ、実際に土曜競馬が月曜に順延になった。

雪が残って日曜日の開催にも影響があるのか、と思えば案外、雪はあまり降らず、日曜の東京は朝から快晴だった。

 

共同通信杯は歴史あるレースだ。

雪といえば、一つ思い出すのが、ダート1600mへ変更になった1998年の開催。

勝ったのは当時ダートで2戦2勝のエルコンドルパサー。2着も、ダートで2戦2勝のハイパーナカヤマ。1着から2着まで2馬身と楽勝だが、さらに3着には6馬身差をつけた圧勝劇だ。無敗馬同士の決着で、オッズもガチガチの低配当。

芝で活躍してる馬にいきなりダートを走れというのは無茶だよなあ……と思うが、ダートで連勝したエルコンドルパサーのこの後の芝での活躍はみなさんご存知のとおり。

 

今年の雪はなにか伝説をつくるかな、という淡い期待を寄せながら、馬柱を眺めると、ある意味、滅多にないことが起きている。

クラシックの登竜門、伝統の共同通信杯に出走しているのは7頭だけ。枠連の発売もなく、複勝も2着払いと寂しいかぎりではないか。たしかに例年10頭くらいではあるものの、7頭は少ない。

外厩制度が整いつつあり、有力馬がトライアルを使わず直行するということも要因の一つと言われているが、だったら鬼の居ぬ間にクラシックへの切符を狙うのも悪くないのではないだろうか。

 

しかし、鬼の居ぬ間にと書いたが、今回に限ってはそうはいかない。

2歳時にデイリー杯、朝日杯FSを制し、最優秀2歳牡馬に輝いたアドマイヤマーズの参戦だ。

無傷の4連勝でここまで駒を進め、3歳になった今、ここから始動する。

サートゥールナーリアと双璧と評されたクラシックの大将格。ここは当然のように勝ち負けを期待したい。

 

また、別路線を歩んできたクラージュゲリエも、札幌2歳ステークスでニシノデイジーと差のない競馬、のちに京都2歳ステークスを勝ち、G1には挑まなかったものの、実績十分。少頭数の競馬も経験があり、速い上がりもつかえ、ここでも上位評価だ。

 

しかし、先週のきさらぎ賞を思い出してほしい。

決して、2歳時の実績で着順が序列するわけではないこと。

そして、今回もダノンの刺客がいる。

ダノンキングリーだ。

2戦2勝で前走は中山で3馬身半つけて快勝した素質馬だ。

直前の10Rバレンタインステークスで半兄ダノングッドが6番人気で2着と勝ち負けしているのも、なんだか予感を感じさせる。

 

素質といえば、1戦1勝の馬だ。

特にフォッサマグナは新馬で後ろから一気に2馬身半ちぎり、素質の片鱗をみせた。この時の2着ランスオブプラーナはきさらぎ賞で波乱を演出した。鞍上にルメール騎手を迎え、ここを勝って一気にクラシックの中心に行くか注目だ。ルメール人気もあるのか、2番人気に支持された。

 

2歳最優秀牡馬という肩書きを背に、アドマイヤマーズは素質馬たちを蹴散らすことが出来るのか、試金石の一戦だ。

 

 

レース回顧

 

ゲートは揃ってきれいなスタート。

ゲバラがあえて手綱を引き、最後方につける。

先頭に立つのはアドマイヤマーズ。堂々と馬群を引っ張る。

2番手にフォッサマグナ、少し口を割って走っている。

ダノンキングリーが3番手、それぞれ1馬身差ずつ離れて追走する。

そこから2馬身あいてクラージュゲリエ。また2馬身あいてマードレヴォイス、外にホッカイドウ競馬から参戦のナイママ。

最後方はゲバラ。

3コーナーを前に、アドマイヤマーズを先頭にした隊列はほとんど変わらないが、ナイママがポジションをあげてくる。フォッサマグナは落ち着きを取り戻して、先頭にじわじわと接近。

1000m通過が1分1秒04とゆったりとしたペースで4コーナーへ向かう。馬群はぎゅっと詰まり、ほとんど差がない。外から仕掛けていくのはナイママだ。ぐいぐいと押されていく。

直線に入って、アドマイヤマーズのリードは1馬身あるかないか。しかし、まだ馬なりで持ったまま。

坂を上がるところで3番手だったナイママは失速、代わりに内からダノンキングリーが伸びてくる。

外にまわった馬たちの手応えはまだこれからといったところ。

アドマイヤマーズがようやく追い出されるが、脚色がいいのは内ラチ沿いから伸びてきたダノンキングリー、いとも簡単に2歳王者に並ぶ。

アドマイヤマーズの鞍上も焦ったように追いまくるが反応が今一つ。伸び脚鮮やかなのは、白い帽子ダノンキングリー、2歳王者を交わし、さらに差をつける。

アドマイヤマーズは懸命に追われるが、追いつけない。

後続は3馬身差がついて3着争い。フォッサマグナが粘っているが、外からクラージュゲリエがようやく追い込んでくる。

先頭はダノンキングリー。アドマイヤマーズが差し返そうとするが、ダノンキングリーの脚色は衰えず、1馬身半の差を守ったままゴールイン。

3着にはクラージュゲリエがなんとか確保。2着から4馬身差がついていた。

 

1~3着馬コメント

1着 ダノンキングリー

上がり最速で2歳王者を降し、無傷の三連勝で皐月賞への道を切り開いた。こういった上がり勝負ならめっぽう強いかもしれないディープインパクト産駒らしいといってしまえばそうなのだが。皐月賞は厳しい競馬になる分、多頭数の流れる競馬などの経験もしたいところだが、次走の予定はどうだろうか。

 

2着 アドマイヤマーズ

速い上がりを使われると勝ち切るのはなかなか難しくなるようだ。しかし、3着には4馬身の差、実力は十二分にある。土がついてしまったが、いずれ競馬は負けるもの。本番で勝てばいいという気持ちで課題を見つけてもらいたいところだ。

 

3着 クラージュゲリエ

なんとか後方から外をまっすぐ追い込んで3着確保。差をつけられてしまったが、素質は充分。自己条件に戻るか、トライアルに挑戦するかになるが、いい脚をつかうので、次はいい勝負になるだろう。

 

 

総括

7頭立て、というのはなかなか寂しい。

しかし終わってみるとやはり人気サイドでの決着。しかも、2着から3着まで4馬身の差があることを見ると、実力差がはっきりしたところだ。

アドマイヤマーズは結果如何は問わず、皐月賞へ向かうということだが、NHKマイルカップへ、という報道もある。ダノンキングリーはどうするのか、気になるところだ。2か月おきのレースをしているから、直行でちょうどよいのかもしれない。

クラージュゲリエ以下はまだわからない。今後のトライアル次第では浮上してくる可能性もある。

 

雪の影響はあまりなく、無事開催できた今年の共同通信杯。

伝説的なことはおこらなかったが、2歳王者の3歳戦初戦で2着に敗れ、新たなスターとなるかダノンキングリーがクラシック戦線をより一層盛り上げてくれそうだ。

2歳女王ダノンファンタジー、きさらぎ賞勝ち馬ダノンチェイサー、そして共同通信杯はダノンキングリー。

今年はダノンの馬が手強い。

 

最後に。

少頭数でもいい、普通に競馬が開催できることがなによりだということを書いておきたい。

 

 

(みすてー)

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