京都大賞典2017・レース回顧

秋の中長距離G1戦線を占う大事な一戦!

 

京都・芝2400m(外回り)で行われるG2レース。

秋初戦にこのレースを選択する陣営も多く、重要な一戦となっています。

人気を集めたのはハーツクライ産駒の5歳牡馬シュヴァルグラン

2016年のジャパンカップでは3着、今年の天皇賞(春)では2着。どちらも勝ち馬がキタサンブラックでした。

キタサンブラックがいない今回のメンバー相手であれば、負けるわけにはいきません。

G1馬に引けを取らない高い能力を、いよいよ開花させることが出来るでしょうか?

『最強の2勝馬』の呼び声高いサウンズオブアースからも目が離せません。

菊花賞、有馬記念、ジャパンカップとG1で2着する能力がありながらも、未だ重賞勝利なし。

どこかステイゴールドの現役時代を彷彿とさせるような戦績ですが、主な勝鞍・はなみずき賞(500万下)の看板を下ろすためにも、初の重賞制覇を狙います。

ミッキーロケットは今年1月、今回と同じ京都・2400mの日経新春杯(G2)で重賞初制覇。

ここ4戦は負けが続きましたが、古馬になり、ますます力をつけてきているように感じます。

課題の位置取りがクリア出来れば、相性の良いコースで力を発揮してくれるだろうと期待が高まります。

他にも、まだまだ現役7歳牝馬・芦毛のスマートレイアー、前走で目黒記念(G2)を勝ち重賞5勝としたフェイムゲーム、前走の新潟記念(G3)は7着も上がり最速の脚を見せたトーセンバジル、秋華賞3着の素質馬で本格化目前のマキシマムドパリなど、多彩な顔触れとなりました。

秋のG1戦線に向けて、好発進となるのは一体どの馬なのでしょうか?

 

 

切れ味抜群!スマートレイアーの末脚が炸裂!

 

ラストインパクトが逃げる展開となり、2番手にマキシマムドパリが1頭追走。

向こう正面に入り隊列が落ち着いたところで、先行集団にはトーセンバジル

サウンズオブアースミッキーロケットはその後方につけます。

スマートレイアーは後ろから5頭目、シュヴァルグランは後方2番手の位置です。

3コーナーが近づくにつれ、徐々に馬群が凝縮していきます。

そして各馬一団となって最終コーナーを回り、最後の直線へ。

逃げ粘るラストインパクトめがけて猛然と追い上げるトーセンバジル

トーセンバジルが抜け出したところへ、インコースから上がってきたスマートレイアーと外を回ったシュヴァルグランが一気に襲いかかり、ゴール前は3頭の争いに。

しかし、真ん中から抜け出たのは7歳牝馬スマートレイアーでした。

最後は、美しい芦毛の馬体から生み出された、切れ味ある末脚が炸裂。

2着トーセンバジルに1/2馬身差での勝利となりました。

シュヴァルグランはクビ差の3着でした。

 

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全着順 

京都大賞典(G2)3歳以上オープン(芝2400m)

着順
馬名
性別・馬齢
騎手
着差・タイム
1
スマートレイアー
牝7
武豊
 2:23.0
2
トーセンバジル
牡5
岩田
1/2
3
シュヴァルグラン
牡5
Mデムーロ
クビ
4
ミッキーロケット
牡4
和田
1.1/2
5
レコンダイト
牡7
北村友
1/2
6
ラストインパクト
牡7
浜中
1/2
7
ヒットザターゲット
牡9
小牧
クビ
8
カレンミロティック
セ9
池添
アタマ
9
マキシマムドパリ
牝5
藤岡佑
1.3/4
10
フェイムゲーム
セ7
ルメール
クビ
11
プロレタリアト
牝6
杉原
2
12
アクションスター
牡7
若松
クビ
13
サウンズオブアース
牡6
横山典
2
14
バロンドゥフォール
セ7
古川
1/2
15
ハッピーモーメント
牡7
藤岡康
1

 

 

1~3着馬コメント

1着・4番人気 スマートレイアー

ディープインパクト、母スノースタイル、母父ホワイトマズルといった血統。

昨年の阪神牝馬S以来の勝ち星となり、通算9勝目。重賞は4勝目となりました。

後方から馬群の内をつき、あっという間に前へ駆け上がる様には美しさすら感じました。

7歳を迎えても衰えを感じさせない走りを見せ続け、まさに充実一途。

まだまだわたしたちファンを楽しませてくれる1頭かと思います。

また、鞍上の武豊騎手は今回で京都大賞典9勝目となり、最多同一重賞制覇の新記録達成となりました。

 

2着・6番人気 トーセンバジル

道中は好位につけて、最後の直線では一旦は先頭に踊り出たものの、スマートレイアーの末脚の前に屈しました。

しかし見せ場は十分で、レース運びも完璧と言って良いくらいに素晴らしいものでした。

ハービンジャー産駒の出世頭となるべく、まずは重賞制覇を目指して頑張って欲しいですね!

500万下から3連勝でオープンクラス入りした実力は、まだまだこれだけではないはずです。

 

3着・1番人気 シュヴァルグラン

手応えも良く、最後は外から伸び脚も見せ、優等生的なレースを見せたシュヴァルグラン

しかし、勝利を掴むためにはどうやらそれだけでは足りないようです。

道中の位置取りが後方2番手と少し後ろだったのも気になります。

それでも、3着に食い込む能力は確かなもの。

今後のG1戦線でも信頼できる1頭ではないでしょうか。

 

 

総評

 

勝ったのは、白く輝く芦毛の馬体を躍動させたスマートレイアーでした。

その末脚の切れ味はとても7歳牝馬とは思えぬほどの鋭さで、まさに爽快。

ゴール前の3頭の接戦も見応えがありました。

4着に入ったのは3番人気だったミッキーロケット

スタートは良かっただけに、残念な結果となりました。

最後のヨーイドンからといった展開も向かなかったようですね。

2番人気のサウンズオブアースは13着と、久々の大敗。

いつも好走するとは限らないのがこの馬なので、彼らしい走りと言えばそうなのでしょう。

人間同様、競走馬だって走るのに気分が乗らない時もあると思いますが、それ以外の原因も探してみても良いかもしれません。

 

2015年はラブリーデイがここを勝ち、次走の天皇賞(秋)を制覇。

2016年はキタサンブラックが勝ち、ジャパンカップを制覇。

今年はスマートレイアーが勝ち、さあ、次走は果たして?

秋のG1戦線、7歳牝馬の鮮やかな活躍を期待したいですね!

 

 

(笠原小百合)

(写真:ぶう)

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