【土曜の競馬】スワンステークスは新興勢力台頭?迎え撃つのはレッツゴードンキ&セイウンコウセイ。アルテミスステークスは有望な2歳牝馬登場。メイクデビュー京都は話題の馬が続々と出走

先週の菊花賞は勝ちタイムが3分18秒9。

重賞競走にグレード制(G1,G2,G3)が導入された1984年以降最も遅いタイムと言われていますが、過去の菊花賞の歴史から見ても遅い部類に入ります。

 

菊花賞の歴史を辿ってみると、第2回(1939年)のマルタケが3分22秒0、初代三冠馬のセントライトが制した第4回(1941年)が3分22秒3。

歴代最強牝馬とも言われているクリフジが制した第6回が(1943年)が3分19秒3。

戦後初の菊花賞となった第7回(1946年)のアヅマライの3分26秒4。

今年の菊花賞の勝ちタイムより遅かったのはこの4レースとなります。

 

馬場改良が行われ、高速馬場化が進む近代競馬では稀にみるタフでハードなレースだったと言えます。

 

とにかく人馬共に何事もなく次のレースに向かって行ってほしいものです。

 

今週は日曜日に東京競馬場で天皇賞・秋が行われます。

そして土曜日には東京競馬場では2歳牝馬による重賞競走アルテミスステークス、京都競馬場ではマイルチャンピオンシップの前哨戦、スワンステークスが行われます。

 

しかし、今週も台風22号が接近。今週も台風の進路と睨めっこです。

 

 

京都4R メイクデビュー京都 2歳新馬(ダート1200m)16頭立て

 

ペルペトゥオ(牝2 父パイオニアオブザナイル 母リボンタッフィー 栗東・中内田厩舎 川田騎手騎乗)

 

2歳戦にて好調の中内田厩舎。

ダノンプレミアム(サウジアラビアロイヤルカップ)、フロンティア(新潟2歳ステークス)をはじめ多くの勝ち馬を輩出しています。

 

その中内田厩舎から期待の外国産馬がデビューします。

ファシグティプトンガルフストリームセールで54万ドルの高値で落札された牝馬です。

 

父のパイオニアオブザナイルはサンタアニタダービーなどG1レース2勝を挙げました。

種牡馬になってからは、37年ぶりのアメリカ三冠馬になったアメリカンファラオを輩出。

日本では函館2歳ステークスを制したレヴァンテライオンの父です。

 

ちなみにパイオニアオブザナイルの父は日本でも種牡馬として活躍したエンパイアメーカーです。

アメリカンファラオの登場でエンパイアメーカーもアメリカに戻りました。

 

母系で注目するのは曾祖母のParty's On Me

ひ孫のタックスヘイブンからはルミナスハーバーアットザシーサイドなどを出して、日本の競馬に合う血統です。

果たして、中内田厩舎からまた有望な2歳馬が出現するのでしょうか?

 

 

京都5R メイクデビュー京都 2歳新馬(芝1800m)16頭立て

 

今週の芝の新馬戦も多くの有望馬が出走します。その中でも注目は……

 

プリメラビスタ(牝2 父オルフェーヴル 母ビワハイジ 栗東・池添学厩舎 池添騎手騎乗)

 

母は阪神3歳牝馬ステークス(現在の阪神ジュベナイルフィリーズ)などを制したビワハイジ

しかし、むしろ母馬になってからの活躍が目覚ましく、数多くの馬を出しております。

ジャパンカップなどを制したブエナビスタ。母と同じ阪神ジュベナイルフィリーズを制したジョワドヴィーヴル

その他にもアドマイヤジャパンアドマイヤオーラサングレアルトーセンレーヴと重賞制覇馬を多数出しています。

 

数多くの名馬を出したビワハイジと新種牡馬のオルフェーヴル。池添学と池添謙一の兄弟タッグ。注目度は高い馬でしょう。

 

しかし、このレースには多くの評判馬が出走します。

 

スーパーフェザー(父ディープインパクト 母オーサムフェザー 栗東・友道厩舎 ミルコ・デムーロ騎手騎乗)

 

セレクトセールにて2億8080万円で落札された馬です。

母のオーサムフェザーはG1ブリーダーズカップジュヴェナイルフィリーズなどG1レースを2勝。

通算11戦10勝を挙げた名牝です。多くの有力馬を抱える友道厩舎の中でもトップレベルの馬です。

 

レッドヴェイロン(牡2 父キングカメハメハ 母エリモピクシー 栗東・石坂厩舎 武豊騎手騎乗)

 

半兄にクラレントレッドアリオンなど4頭の重賞制覇馬を出しているエリモピクシーの子供です。

今まではサンデーサイレンスの血を持つ馬との配合が目立っていましたが、今回はキングカメハメハとの配合。

果たして、偉大な兄達を超える事が出来るでしょうか。

 

モトカ(牝2 父フランケル 母Sasuela 栗東・吉村厩舎 川田騎手騎乗)

 

「テソーロ」の冠号でお馴染みの了徳寺健二オーナー所有の外国産馬です。

半姉のソラベニアはドイツオークスで2着。

祖母のSacarinaはドイツオークスを制覇。一族にはドイツダービー制覇などを制する等、ドイツ競馬には馴染み深い血統です。

父フランケルと母系がドイツ競馬に根付いた繁殖牝馬の配合での成功例はソウルスターリングがいます。

 

 

京都9R 萩ステークス 2歳オープン(芝1800m)7頭立て

 

アドマイヤキング(牡2 栗東・友道厩舎 ミルコ・デムーロ騎手騎乗)

 

デビュー戦の時に取り上げたアドマイヤキングが出走します。

9月17日のデビュー戦。逃げたナンゴクアイネットに前半1000mを1分3秒のマイペースに持ち込まれましたが、最後の直線の伸び味を見ると、この馬の持っているポテンシャルの半分しか出していない感じがします。

皐月賞、ダービーを狙える素質を持った馬ですので、ここは勝たなければならないレースでしょう。

 

シースプラッシュ(牡2 栗東・本田厩舎 和田騎手騎乗)

 

新種牡馬の紹介記事で取り上げた馬です。

前走の黄菊賞は4着。しかし、勝ったマイハートビートからはクビ、クビ、クビ差と0.1秒差の接戦。

展開次第によってはアドマイヤキングの牙城を崩せる存在になるでしょう。

 

その他では新潟2歳ステークス6着ながらもデビュー戦の内容が良かったオーデットエール(牡2 父ハーツクライ 母スカイアライアンス 栗東・須貝厩舎 川田騎手騎乗)も注目です。

 

 

京都10R 八坂ステークス 3歳以上1600万下(芝1800m)8頭立て

 

ヴァナヘイム(牡3 父キングカメハメハ 母グルヴェイグ 栗東・角居厩舎 クリスチャン・デムーロ騎手騎乗)

 

昨年の京都2歳ステークスで2着後、骨折のため休養していたヴァナヘイムが復帰します。

 

小倉のデビュー戦を快勝後、萩ステークス、京都2歳ステークスを2着と安定した成績。

父がキングカメハメハ、母グルヴェイグはG3のマーメイドステークスを制覇。グルヴェイグの母はエアグルーヴ。将来性に期待を持つ馬でした。

 

しかし、その後骨折で9ヶ月半休養。

仮にヴァナヘイムが無事にクラシックに出走できていれば、今年の牡馬クラシック戦線も変わっていたでしょう。

9ヶ月半ぶりのレースでも要注意です。

 

ライバルは兄のミルコ・デムーロ騎手が騎乗するアクート(牡4 父ステイゴールド 母シャーペンエッジ 美浦・宗像厩舎)。夏の新潟1800m戦を2連勝中。

ここでも通用する筈です。

 

 

京都11R 第60回毎日放送賞スワンステークス(G2)3歳以上(芝1400m)18頭立て

 

レッツゴードンキ(牝5 栗東・梅田厩舎 岩田騎手騎乗)

 

前走がスプリンターズステークス2着からの参戦となるレッツゴードンキ。京都芝1400mは今年2月の京都牝馬ステークスで勝っています。

桜花賞馬でありながら負担重量が54kg。スプリンターズステークスより1㎏軽くなったのは大きなアドバンテージとなるでしょう。

 

セイウンコウセイ(牡4 美浦・上原厩舎 幸騎手騎乗)

 

スプリンターズステークスで11着と高松宮記念との春秋制覇は達成できなかったセイウンコウセイ

今度は3戦2勝2着1回と相性のいい京都コース。巻き返し十分も考えられます。

 

ただ、前回はセイウンコウセイが57㎏、レッツゴードンキが55㎏と負担重量差が2㎏あったのに対し、今回はセイウンコウセイが58㎏、レッツゴードンキは54㎏と負担重量差が4㎏と開きました。

今回のポイントは58㎏の負担重量がポイントとなるでしょう。

 

サングレーサー(牡3 栗東・浅見厩舎 クリスチャン・デムーロ騎手騎乗)

 

500万下から3連勝中のサングレーザー

1月の白菊賞でスタート後にアブミ(騎乗時に足を乗せる馬具)が外れるアクシデントで大敗。

この後、休養をとったのが幸いしたのか、休養明け2戦目の500万下から3連勝。ここでも通用すれば、今後のマイル戦線で注目の1頭と上がります。

騎手は今週から短期騎手免許を取得したクリスチャン・デムーロ騎手(ミルコ・デムーロ騎手の弟)。騎手も注目です。

 

ジューヌエコール(牝3 栗東・安田厩舎 北村友一騎手騎乗)

 

函館スプリントステークスでセイウンコウセイを破り、1分6秒8のコースレコードを記録したジューヌエコール

爪を痛めたため、キーンランドカップとスプリンターズステークスを回避。

ここが復帰戦となりますが、京都コースは1600mのデイリー杯2歳ステークスを制する等、相性のいいコース。

加えて、負担重量が52㎏とセイウンコウセイと6㎏軽いのも見逃せません。

 

カラクレナイ(牝3 栗東・松下厩舎 ミルコ・デムーロ騎手騎乗)

 

ミルコ・デムーロ騎手が騎乗するのは今年のフィリーズレビューを制したカラクレナイ

桜花賞4着と好走したものの、NHKマイルカップが17着と大敗。

秋初戦のローズステークスで14着と大敗した後に秋華賞は出走せず、このレースに狙いを定めました。全3勝が1400m。距離もあっています。

 

その他には同じ京都1400mでのファンタジーステークスで強烈な脚をみせたミスエルテ(牝3 栗東・池江厩舎 川田騎手騎乗)、

ダービー卿チャレンジトロフィー2着のキャンベルジュニア(牡5 美浦・堀厩舎 シュタルケ騎手騎乗)等が出走。

 

果たしてマイルチャンピオンシップの優先出走権を得る馬はどの馬でしょうか?

 

 

東京5R メイクデビュー東京 2歳新馬・牝馬(芝1600m)18頭立て

 

オースオブゴールド(牝2 父オルフェーヴル 母ティッカーテープ 美浦・栗田徹厩舎 シュミノ―騎手騎乗)

 

母はかつてシーザリオが圧勝したアメリカンオークスを2004年に制した馬です。

この時の2着がダンスインザムードです。

 

祖母のArgent Du Boisからは先週の菊花賞に出走したベストアプローチ、欧州の2歳G1レースを2勝したレックレスアバンドンがいる血統。

血統的に楽しみな馬です。

 

カーロバンビーナ(牝2 父ディープインパクト 母カンビーナ 美浦・戸田厩舎 ルメール騎手騎乗)

 

こちらは2011年のアメリカンオークスを制したカンビーナの仔です。

全弟はセレクトセールにて2億4840万円で落札された馬。姉も負けずにいられない位、活躍して欲しい馬です。

 

レッドテオドーラ(牝2 父ディープインパクト 母レッドガナドーラ 美浦・国枝厩舎 北村宏司騎手騎乗)

 

母方の祖母Zophieからは2歳G1レーススピナウェイステークスを制したアピーリングゾフィーがいます。

早くから走れるディープインパクト産駒になりそうな感じで、切れ味鋭い馬のイメージが出て来そうです。

 

 

東京11R 第6回 アルテミスステークス(G3)2歳牝馬(芝1600m)16頭立て

 

ウラヌスチャーム(牝2 父ルーラーシップ 母アメジストリング 美浦・斎藤誠厩舎 戸崎騎手騎乗)

 

8月5日に新潟競馬場で行われたメイクデビュー(新馬戦 芝1600m外周り)。道中は最後方に近い所でレースを進めてきたウラヌスチャーム

最後の直線に入ると、上がり3ハロン32.0秒の驚異的な追込みで勝ちました。

 

この時2着だったカーボナードは直後の未勝利戦で勝利。サウジアラビアロイヤルカップでは3着に入るなどレベルの高いレース。

32.0秒の上がり3ハロンを持っているので、雨には不安がありますが、父がルーラーシップ

ルーラーシップ自身も大きく出遅れながら勝った金鯱賞が不良馬場だったように道悪競馬もこなせるでしょう。

 

ダノングレース(牝2 父ディープインパクト 母チェリーコレクト 美浦・国枝厩舎 蛯名騎手騎乗)

 

8月19日のメイクデビュー札幌でミカリーニョイルーシヴグレイスと言った評判馬を下したダノングレース

母のチェリーコレクトはイタリア版桜花賞のイタリア1000ギニーとイタリアオークスを制した馬です。

祖母のホーリームーンからはイタリアのG1リディアテシオ賞も制する等、母系の血統もしっかりしています。

 

気になるのはデビュー戦の体重が422㎏と小柄な点。当日輸送で体重がどこまで維持できるか。

そして、道悪競馬に耐えられるのか。当日の雨の降り方に注意が必要です。

 

他にも以前取り上げたグランドピルエット(牝2 美浦・田村厩舎 田辺騎手騎乗)、トーセンブレス(牝2 美浦・加藤征厩舎 ルメール騎手騎乗)も

注目の存在です。

 

 

スワンステークスは既存勢力が実績を披露するのか?

それとも、新興勢力がそれまでのスプリント・マイル戦線の図式を変えるのか?

アルテミスステークスは出走馬16頭全てが1勝馬。

ここで賞金を稼いで来年のクラシック戦線に名乗りを上げる馬が出てくるのか?

 

土曜日の競馬も楽しみなレースが続々と登場します。

 

 

(おかのひろのぶ)

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