【日曜の競馬】ヴィブロスが姉の無念を晴らすのか?スマートレイアー、ルージュバックが念願のG1タイトル獲得か?3歳馬が世代交代を告げるのか?注目のエリザベス女王杯&福島記念も含めた11レースをピックアップ

今年はエリザベス女王杯のプレゼンテーターに、今年のJRAイメージキャラクターの1人、高畑充希さんが来場されます。

そして、CMで高畑さんと土屋太鳳さんが着用している「エリジョ耳あて」が、来場した女性の方限定ですが、抽選で当たります。

なお、この際200円以上の馬券の提示が必要です。

 

そして、エリザベス女王杯当日の京都競馬場は女性の方限定で入場料が無料となります。詳細はJRAのホームページをご覧ください。

 

京都競馬場へ行かれる女性の方もそうでない方も、この記事もご覧いただければ幸いです。

今日は福島、東京、京都と多くの注目レースがあります。

 

ちなみに、中央競馬紅一点の藤田菜七子騎手は今日から復帰。福島競馬で5鞍に騎乗します。では、その福島から行きましょう。

 

 

福島10R 福島2歳ステークス 2歳オープン(芝1200m)

 

リュウノユキナ(牝2 ホッカイドウ競馬 桑原厩舎 五十嵐冬樹騎手騎乗)

 

今週の木曜日をもって今年のホッカイドウ競馬が終了。そのホッカイドウ競馬から参戦するのがリュウノユキナです。

JRAの札幌開催最終日に行われたすずらん賞を9番人気で勝った馬です。

この時の2着馬だったモルトアレグロは、その後500万下のくるみ賞を快勝。

中山競馬のカンナステークスは後方からの競馬となり5着。

しかし、勝ったペイシャルアスなど上位に入った馬は前で競馬をして粘った中で、0.3秒差の5着はむしろ強さを見せたレースでしょう。

 

ライバルになりそうなのは唯一の2勝馬でロードカナロア産駒のアンヴァル(牝2 母アルーリングボイス 栗東・藤岡厩舎 北村友騎手騎乗)と

タイセイアベニール(牡2 父ベーカバド 母ハロードリーム 栗東・西村厩舎 シュタルケ騎手騎乗)。

くるみ賞2着のココロノイコロ(牡2 父シニスターミニスター 母コペノイコロ 美浦・高橋祥厩舎 丹内騎手騎乗)です。

 

 

福島11R 第53回 福島記念(G3)3歳以上オープン・ハンデ(芝2000m)

 

注目馬はサンマルティン(セン5 美浦・国枝厩舎 55㎏ 戸崎騎手騎乗)。

前走の小倉記念は2kgハンデが軽いタツゴウゲキにハナ差の2着と惜敗。

しかし、タツゴウゲキは続く新潟記念も制した馬。タイムも1分57秒6と高速馬場の小倉競馬場でもトップレベルのタイムで走破。

戸崎騎手がエリザベス女王杯等のレースを選ばずにこのレースを選んだあたり、初タイトルも狙えると思います。

 

スプリングステークスを制したウインブライト(牡3 美浦・畠山吉厩舎 54㎏ 松岡騎手騎乗)。

皐月賞は8着と終わったものの、17番枠から終始外々を走らされて、勝ったアルアインから0.5秒差のタイムであればここでも通用するはず。

松岡騎手続投も好材料です。

 

春に行われた同じ距離の福島民報杯(オープン)を制したマイネルミラノ(牡7 美浦・相沢厩舎 58㎏ 丹内騎手騎乗)。

前走のオールカマーでは逃げ、前半1000mを63.1秒とマイペースに持ち込めた恩恵もありましたが、ルージュバックと0.2秒差の4着と好走。

ハンデが58kgとトップハンデになりましたが、福島民報杯の再来を狙います。

 

その他では前走の西宮ステークスで上がり3ハロン32.8秒でまとめて逃げ切ったジョルジュサンク(牡4 栗東・鮫島厩舎 54㎏ 吉田隼騎手騎乗)。

福島民報杯2着のフェルメッツァ(牡6 栗東・松永幹厩舎 55㎏ 北村友騎手騎乗)。

七夕賞4着のスズカデヴィアス(牡6 栗東・橋田厩舎 56㎏ シュタルケ騎手騎乗)が出走します。

 

また、マサハヤドリーム(牡5 栗東・今野厩舎 52㎏)に騎乗する秋山真一郎騎手。

ここで勝つと、武豊騎手等に並ぶ全10競馬場重賞制覇という大記録が達成されます。

 

果たして堅い決着になるのか?それとも、かつての様に波乱の結末を迎えるのか?15:20スタートです。

 

 

東京5R メイクデビュー東京 2歳新馬(芝1600m)11頭立て

 

ウィキッドアイズ(牝2 父オルフェーヴル 母ウィキッドリーパーフェクト 美浦・手塚厩舎 シュミノー騎手騎乗)

 

2015年のホープフルステークスを制したハートレーの半妹。ペーパー馬主ゲームでも高い支持を得ていた馬の1頭です。

 

一言で言うと、「色んな意味でオルフェーヴルに似てる馬」との事。抜け出す時の脚は父譲りの面があります。

一方で、初戦からチークピーシーズ(馬の顔に沿ってボア状のものを装着したもの。左右を気にせずに前に集中させる効果を持たせる)を装着させるなど、父親譲りの気性が見えそうな一面も。

 

今週でラスト騎乗となるシュミノー騎手がこのおてんば娘をどう勝利に導かせるのか注目です。

 

 

東京6R メイクデビュー東京 2歳新馬(芝1400m)12頭立て

 

トーセンニケ(牝2 父オルフェーヴル 母ブライトメッセージ 美浦・小笠厩舎 田辺騎手騎乗)

 

セレクトセールにて3348万円で落札されたオルフェーヴル産駒です。

 

注目は祖母のエヴリウィスパー。以前にも書きましたが、エヴリウィスパーの血を持つ馬からはトーセンジョーダントーセンホマレボシトーセンスターダムネオスターダムトーセンバジルなど数多くの活躍馬が輩出されています。

 

トーセンニケブライトメッセージの初めての子供ですが、偉大なる叔父に負けず劣らずの活躍を期待したいものです。

 

 

東京11R オーロカップ 3歳以上オープン・ハンデ(芝1400m)16頭立て

 

オーロカップの「オーロ」はラテン語で「黄金」を意味しています。

 

このレースは「オーロパーク」と呼ばれている盛岡競馬場と東京競馬場の姉妹提携を記念するとともに、地方競馬と中央競馬の友好と親善を図ることを目的として平成8年に創設された競走です。

 

注目馬は3歳馬から。昨年の京王杯2歳ステークスを制したモンドキャンノ(牡3 栗東・安田厩舎 55㎏ 田辺騎手騎乗)。

朝日杯フューチュリティステークスでは2着と好走。

しかし、今年はNHKマイルカップ10着、スプリンターズステークス14着など5着以内に入っていません。

得意の東京1400mで復活の兆しを掴みたい所です。

 

もう1頭はディバインコード(牡3 美浦・栗田博憲厩舎 54㎏ 柴田善騎手騎乗)。

NHKマイルカップの10着以外は3着以内に入っている安定感のある馬です。

前走の信越ステークスは勝ったアポロノシンザンが1400mで強い馬であった事を考慮すれば、3着という結果は全力を出し切ったと思います。

 

対する古馬勢は昨年の覇者で続く阪神カップを制したロサギガンティア(牡6 美浦・藤澤和雄厩舎 57㎏ シュミノー騎手騎乗)。

今年は不振ですが、同距離の京王杯スプリングカップでは勝ったレッドファルクスから0.5秒差と順位ほど負けていないので注意が必要です。

 

昨年のファルコンステークス覇者トウショウドラフタ(牡4 美浦・萱野厩舎 56㎏ 岩部騎手騎乗)も一時期のスランプを抜け出した様子。

 

同コースのパラダイスステークス4着馬のコスモドーム(牡6 美浦・金成厩舎 54㎏ 柴田大騎手騎乗)。

ただ、昨年のNHKマイルカップ2着のロードクロノスには先着。勝ったウインガニオンとは0.4秒差とまずまずの成績。54kgというハンデも魅力です。

 

 

京都1R 2歳未勝利(ダート1400m)10頭立て

 

ミルファームの記事で取り上げたホクセツが三津谷騎手騎乗で出走します。

 

今回のポイントは初めてのダート戦という点です。

父がアイルハヴアナザー、母の父がキャプテンスティーヴとなると、ダートに向く血統だと思います。

 

結果が伴っていない現状では初勝利は厳しいかもしれませんが、芝のスタートをうまくこなせれば、善戦は期待できるはずです。

 

 

京都4Rメイクデビュー京都 2歳新馬・牝馬(芝1600m)14頭立て

 

牝馬限定のデビュー戦ですが、メンバーが揃いました。

 

フィニフティ(牝2 父ディープインパクト 母ココシュニック 栗東・藤原英厩舎 福永騎手騎乗)

 

全兄にステファノス(天皇賞・秋2着)がいる血統で、キャロットクラブが総額5000万円(一口12.5万円)で募集した馬です。

そのステファノス以来のディープインパクトの子。G1レースに進んでもおかしくない馬でしょう。

 

トーホウアルテミス(牝2 父ハーツクライ 母トーホウガイア 栗東・谷潔厩舎 松若騎手騎乗)

 

半兄に菊花賞馬トーホウジャッカルがいます。

菊花賞馬と聞くと、長距離向きの馬のイメージがありますが、半姉のトーホウアマポーラはフジキセキ産駒で1200mのCBC賞を勝った馬です。

ハーツクライ産駒なので、2400mのオークス向きの馬だと思います。

 

フォーチュンカムズ(牝2 父ネオユニヴァース 母ベガスナイト 栗東・今野厩舎 幸騎手騎乗)

 

半兄に今年のきさらぎ賞を制したアメリカズカップがいます。

連日の雨で馬場が荒れている今の京都であれば、兄と同様あっと言わせることも可能でしょう。

 

ミッドサマーコモン(牝2 父ディープインパクト 母ストロベリーフェア 栗東・野中厩舎 浜中騎手騎乗)

 

半姉にフローラステークスを制したミッドサマーフェアがいます。

野中厩舎でグレイルが牡馬の期待馬であるならば、牝馬はこの馬と言えるでしょう。

 

オテンバキッズ(牝2 父オルフェーヴル 母ドメーヌ 栗東・田所厩舎 高倉騎手騎乗)

 

母のドメーヌはチリのG1レースアルトゥロリオンペニャ賞(芝1600m)を勝ち、チリの最優秀2歳牝馬に選ばれた馬です。

オルフェーヴルはノーザンダンサーの近親配合があり、配合に難しさがありますが、ドメーヌは母方にノーザンダンサーの血が僅かにある程度ですので、気性等に影響は出て来ないと思います。

 

 

京都5R メイクデビュー京都 2歳新馬(芝1800m)11頭立て

 

注目は断然、この馬でしょう

 

シーリア(牝2 父キングカメハメハ 母シーザリオ 栗東・角居厩舎 Cデムーロ騎手騎乗)

 

日米オークスを制した母シーザリオ。半兄に菊花賞、ジャパンカップを制したエピファネイア、全兄に朝日杯フューチュリティステークスを制したリオンディーズがいる血統。説明不要の良血馬です。

 

ただ、気になる点が1つ。シーザリオの娘は走らない傾向があります。

全姉のヴァイオラはデビューできずに引退。

エピファネイアと同じシンボリクリスエスを父に持ったロザリンドは未勝利。

祖母のキロフプリミエールの一族からも1勝も挙げずに引退する馬が多く出ています。

 

果たしてシーリアはこの嫌なジンクスを破る事が出来るのでしょうか?

 

ポートフィリップ(牡2 父ハーツクライ 母アドマイヤテレサ 栗東・梅田厩舎 岩田騎手騎乗)

 

長距離戦戦で活躍、オーストラリアのG1レース、コーフィールドカップ(芝2410m)を制したアドマイヤラクティの全弟です。

シルクレーシングが総額5000(一口10)万円で募集した馬です。

 

アドマイヤラクティが長距離で活躍した馬となると、短い距離の多い2歳戦では勝ち上がるのはなかなか時間がかかるかもしれませんが、走る時のフットワークもいいですし、ポテンシャルを秘めた馬だと思います。

 

血統的に見ますと、母の父にはエリシオの名が。

サドラーズウェルズ系の種牡馬でしたが、代表産駒にチューリップ賞を制したヘルスウォールがいますので、ハーツクライの長所を早めに引き出す可能性があります。

来年のクラシック戦線に乗って欲しい馬です。

 

ソーグレア(牡2 父エイシンフラッシュ 母バレエプラン 栗東・須貝厩舎 横山典騎手騎乗)

 

G1レーシングが総額2200万円(一口55万円)で募集したエイシンフラッシュ産駒です。

 

祖母のニキーヤはダート種牡馬で活躍のゴールドアリュールの母。今年の皐月賞2着馬のペルシアンナイトの祖母にあたります。

バレエプランはG1に出走した産駒がいませんが、エイシンフラッシュとの配合が合いそうな感じがします。

須貝調教師と騎手時代は同期だった横山典騎手とのコンビ。果たしてどういう結果になるのでしょうか。

 

 

京都8R ドンカスターカップ 3歳以上1000万下・ハンデ(芝1600m)8頭

 

昨年のウマフリPOGで取り上げたトゥザクラウンがムーア騎手騎乗(ハンデ55kg)で出走します。

 

9月の未勝利戦(通称:スーパー未勝利戦)を勝ち上がり、前走は新潟の寺泊特別で上がり3ハロンを33.2秒で差し切り連勝。

3連勝を狙いに出走してきました。ムーア騎手騎乗も好材料です。

 

今回は5月に現級勝ちのあるドルチャーリオ(牡4 栗東・池添兼厩舎 57㎏ 池添騎手騎乗)。

前走の堀川特別は極悪馬場で競馬にならなかったものの、その前まで2連勝で1000万下まで昇級したデリスモア(牝3 栗東・大久保龍厩舎 四位騎手騎乗)がライバルになります。

 

 

京都9R 黄菊賞 2歳500万下(芝2000m)13頭立て

 

ウォッカの仔タニノフランケルが福永騎手騎乗で出走しますが、今回はこちらの馬をピックアップ。

 

ジュンヴァルロ(牡2 父New Approach 母ウェイクミーアップ 栗東・友道厩舎 ムーア騎手騎乗)

 

10月8日の京都芝2000mのデビュー戦を逃げ切りました。

注目は前半の1000mを60.5秒と2歳のデビュー戦では珍しく速い流れで逃げたこと。

そして、後半の1000mを60.8秒とペースを落とさず、ゴール前では藤岡康太騎手は流すようにしてのゴール。大物感がたっぷりのレース内容でした。

 

血統も優れています。父のNew Approachニューアプローチ)はイギリスダービー、イギリスチャンピオンステークスなど11戦8勝2着1回3着1回の成績。

特に、欧州の2歳王者を決めるデューハーストステークス(距離7ハロン・約1408m)を制する等、スピードもある血統です。

ちなみに1998年の高松宮記念を制したシンコウフォレストの半弟にあたります。日本では青葉賞2着のベストアプローチが主な産駒となっています。

 

母のウェイクミーアップはイギリスで7戦0勝の馬でしたが、祖母のHymn Of The Dawnはニューアプローチとの間に生まれたドーンアプローチがイギリス版皐月賞に当たる2000ギニー(芝8ハロン・約1608m)、父が制したデューハーストステークスなど1600m前後のG1レースを4勝挙げています。

 

ちなみに、ドーンアプローチの子供は日本では1頭しかデビューしていませんが、その1頭が京王杯2歳ステークスを制したタワーオブロンドンです。

 

騎手もムーア騎手が乗るとの事で、陣営の本気度がうかがえます。

 

ウマフリ編集部としてピックアップするのは新種牡馬特集で取り上げたエイシンフラッシュ産駒のシースプラッシュ(牡2 栗東・本田厩舎 和田騎手騎乗)。

前走の萩ステークスでは勝ったタイムフライヤーから0.8秒差の4着に敗退。

紫菊賞(10月14日)、萩ステークス(10月28日)と中1週での出走が続きます。

 

シースプラッシュのポイントは中1週で続けて出る事による疲労です。

とくに前走は土砂降りの中でのレース。陣営は影響がないとみて出走しましたが、走って見ないと分からない物があります。

和田騎手も2度目の騎乗ですので、馬の癖などは把握していると思います。前走より相手が強化されますが、善戦を期待したいと思います。

 

他にもデビュー戦を快勝したブラゾンダムール(牡2 栗東・松永幹夫厩舎 Mデムーロ騎手騎乗)、

萩ステークス2着のオーデットエール(牡2 栗東・須貝厩舎 川田騎手騎乗)、

2戦目の勝ち方が良かったマイスターシャーレ(牡2 栗東・松田国厩舎 ルメール騎手騎乗)など強豪ぞろい。

 

いよいよ、クラシック戦線に向けての戦いが激化します。

 

 

京都11R 第42回 エリザベス女王杯(G1)3歳以上オープン・牝馬(芝2200m)

 

ヴィブロス(牝4 栗東・友道厩舎 ルメール騎手騎乗)

 

昨年の秋華賞、今年のドバイターフを制したヴィブロス

前哨戦の府中牝馬ステークスは2着と敗れましたが、上がり3ハロンを33.2秒で駆け抜け、勝ったクロスコミアにクビ差まで迫る内容でした。

 

ヴィブロスは元メジャーリーガーの佐々木主浩氏が馬主。佐々木氏は姉のヴィルシーナも所有していました。

ヴィクトリアマイル2連覇など活躍したヴィルシーナ。しかし、エリザベス女王杯は2着、10着、11着と秋の女王になれませんでした。

 

姉が成し遂げなかった秋の女王に妹が輝けるのか。ルメール騎手の手綱捌きに注目です。

 

 

スマートレイアー(牝7 栗東・大久保龍厩舎 川田騎手騎乗)

 

同い年のメイショウマンボ(2013年オークス馬)などが引退する中、7歳になっても活躍しているのはスマートレイアー

今年は京都記念ではサトノクラウンの2着、前走の京都大賞典ではシュヴァルグランサウンズオブアースといった牡馬相手に快勝。

急遽、武豊騎手から川田将雅騎手に騎乗変更となりましたが、川田騎手は2014年にラキシスでこのレースを制しており、京都芝2200mも乗り慣れていますので不安はないはずです。

 

国内では最後のG1タイトル獲得のチャンスになるこのレース。悲願のタイトルを獲って欲しいものです。

 

 

ルージュバック(牝5 美浦・大竹厩舎 ムーア騎手騎乗)

 

3歳時に牡馬相手にきさらぎ賞を制したルージュバック

「天才少女」とマスコミは名づけ、ルージュバックの時代が来るものだと思っていました。

 

しかし、単勝1.6倍と断然人気で推された桜花賞では9着に惨敗。その後も大舞台で走り続けますが、勝ち星に見放されてしまいます。

ところが、4歳になり牡馬相手に挑んだエプソムカップ、毎日王冠は快勝。

そして今度こその期待を持って挑んだ昨年の天皇賞・秋。モーリスなどの強豪が揃う中、単勝3番人気の支持を集めたものの7着。そこから3戦、いずれも掲示板に載ることも出来ず、天才少女の名は過去のものになりかけていました。

 

秋はエリザベス女王杯に絞ったルージュバック。前哨戦のオールカマーでステファノスなど中距離G1レースの常連馬相手に快勝し、健在ぶりをアピールしました。

 

そして、今回騎乗するのは、世界のライアン・ムーア。ムーア騎手は招待馬として参戦したスノーフェアリーで連覇(2010、2011年)した実績を持っています。

 

牝馬限定のレースを克服して、ムーア騎手の剛腕で悲願のG1ホースになって欲しいものです。

 

 

ミッキークイーン(牝5 栗東・池江厩舎 浜中騎手騎乗)

 

宝塚記念では3着に入り、キタサンブラックに先着したミッキークイーン。今年も阪神牝馬ステークスなどを勝っています。

 

しかし、G1のタイトルとなると、一昨年の秋華賞以来勝っていません。ヴィクトリアマイルは昨年2着、今年は7着。エリザベス女王杯は昨年3着。

昨年の有馬記念では見せ場を作り5着と健闘しましたが、ミッキークイーンのプライドが許さないはず。

G1レース3勝目を狙いに前哨戦を使わずに向かった、結果はいかに。

 

 

クイーンズリング(牝5 栗東・吉村厩舎 C・デムーロ騎手騎乗)

 

昨年の女王がここで登場する位、今年の4歳以上牝馬のラインナップは豪華です。

去年はミルコ・デムーロ騎手で制しましたが、今年は弟のクリスチャン・デムーロ騎手で連覇に挑みます。

 

今年のクイーンズリングはスランプの年でした。昨年の香港カップ9着後休養したものの、阪神牝馬ステークスは15着大敗、続くヴィクトリアマイルでも6着という結果に終わりました。

秋初戦の府中牝馬ステークスでは復調の兆しを見せる4着でした。

 

エリザベス女王杯が4歳以上の牝馬に開放されてから21年。連覇した馬はメジロドーベルアドマイヤグルーヴスノーフェアリーがいます。

しかし、この3頭は同じ騎手での連覇。異なる騎手での連覇はありません。

「兄が乗っても女王、弟が乗っても女王」という結果になって欲しいものです。

 

 

■クロスコミア(牝4 栗東・西浦厩舎 和田騎手騎乗)

 

前哨戦の府中牝馬ステークスを制したクロスコミア。元々はローズステークス2着の実績を持っていました。

 

6月にクラス替えが発生した際、2段階下の1000万下に降級。

初戦を快勝し、クイーンステークス4着、その後ワールドオールスタージョッキーズ第2戦(1600万下)を勝ち、再びオープンクラスに復帰。

府中牝馬ステークスでは前半1000mを61.9秒のスローペースに持ち込んで逃げ切り。重賞タイトルを獲得しました。

 

クロスコミアを管理する西浦調教師には11年前の忘れ物を取り戻すチャンスです。

2006年のエリザベス女王杯、オークス、秋華賞と無敗で制したカワカミプリンセスを送り出した西浦調教師。

先頭でゴールしたものの、最後の直線でヤマニンシュクルの進路を妨害したとの事で1位入線から12着降着に。

その後、カワカミプリンセスは1勝も挙げられずに引退した苦い経験があります。

 

また、和田騎手はオークス2着、菊花賞3着と17年振りのJRAG1レース制覇まであと一歩。

とにかく逃げまくって、他の馬の動きを封じたいものです。

 

 

一方3歳勢も世代交代を狙っている馬が参戦します。

 

ディアドラ(牝3 栗東・橋田厩舎 岩田騎手騎乗)

 

今年の牝馬クラシックレース皆勤のディアドラ。走るごとに強さが増している感じがします。

 

桜花賞6着の後、500万下の矢車賞を勝利。そこから中1週でオークスに挑戦。

中1週での参戦というだけでも厳しいですが、更に関東まで遠征するという過酷な条件の中、アドマイヤミヤビとアタマ差の接戦で4着。

上がり3ハロンは最速の33.9秒をマークしました。

8月のHTB賞(1000万下)に出走した時はオークスよりも12kg体重が減少していましたが、見事優勝。

続く秋華賞トライアル紫苑ステークス。今度は体重が12㎏増加して挑み、秋開催が開幕したばかりの中山競馬場で豪快に追い込み快勝。

 

そして秋華賞。雨が激しく降る中で行われ、馬場状態は重馬場。更に体重が12㎏増え、490㎏と最高体重。

ルメール騎手のエスコートもあり、豪快に追い込んで3連勝でG1ウィナーに輝きました。

 

今回は乗り慣れた岩田騎手が騎乗。父が4歳時にキングジョージを制したハービンジャー。母の父が4歳時に本格化したスペシャルウィーク

成長の余地があります。ここで世代交代をし、「ディアドラの時代」が来るかも知れません。

 

 

モズカッチャン(牝3 栗東・鮫島厩舎 M・デムーロ騎手騎乗)

 

デビュー戦は10番人気の低評価。結果が6着。冬の小倉開催で初勝利をあげたモズカッチャン

この時、「オークスで2着」に入る馬になるとは思ってもいませんでした。

 

3月の中山で2勝目を挙げたものの、続くオークストライアルのフローラステークスでは18頭立ての12番人気。

中団から伸びる競馬を見せて初めての重賞タイトル。それでも、続くオークスでは6番人気と低評価。

ソウルスターリングには敗れましたが、フローラステークスはフロックではない事を証明する2着でした。

 

秋に入り、ローズステークスではラビットランに敗れました(7着)。

しかし、続く秋華賞。重馬場で前半1000mが59.1秒というハイペースの中先行したモズカッチャン

3着に負けはしましたが、春の好走がフロックではないことを証明できたレースでした。

 

あと欲しいのは、G1のタイトル。

ミルコ・デムーロ騎手の連覇、そして管理する鮫島調教師に初めてのビッグタイトルをプレゼントして欲しいものです。

 

 

リスグラシュー(牝3 栗東・矢作厩舎 福永騎手騎乗)

 

阪神ジュベナイルフィリーズ、桜花賞、秋華賞2着。オークス5着。一口馬主のキャロットクラブの馬。募集価格7万5千円で、馬代以上の活躍を見せているリスグラシュー

 

リスグラシューに出資している会員以上に矢作調教師も歯がゆい思いをしているはずです。

素質はG1クラスなのに結果がでない現実。

そして、武豊騎手がスマートレイアーに騎乗するため(既報通り怪我のため川田騎手に変更となりましたが)、騎手も変える必要がある。

そこで、牝馬との相性がいい福永騎手に騎乗を依頼。そして、短期放牧で一旦リフレッシュを図らせる事を選びました。

 

この短期放牧が実を結んだのか、栗東に戻ったリスグラシューはリフレッシュした状態で戻ってきました。

2週続けて福永騎手が調教に跨り、馬の癖を把握。悲願のG1タイトルに向けてリスグラシューが絶好調で挑みます。

 

 

4歳勢では他にも愛知杯、マーメイドステークスを制したマキシマムドパリ(牝5 栗東・松元厩舎 藤岡佑騎手騎乗)、

2001年に制したトゥザヴィクトリーを母に持ち、初の親子によるエリザベス女王杯制覇を狙うトーセンビクトリー(牝5 栗東・角居厩舎 アッゼニ騎手騎乗)など豪華メンバーが揃ったエリザベス女王杯。

 

果たしてクイーンズリングの連覇となるのか?

ルージュバックスマートレイアーが悲願のG1タイトルを獲得するのか?

3歳馬3頭が世代交代をアピールするのか?

スタートは15:40です。

 

 

(おかのひろのぶ)

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