【日曜の競馬】ジャパンカップをはじめ注目レースが目白押し。春のスプリント王セイウンコウセイは負けられない戦いの京阪杯。京都10Rモズアスコットが4連勝で来年のマイル路線に宣戦布告?
日曜日の馬券購入時の注意点をお伝えいたします。
京都競馬場では京阪杯が行われますが、こちらは京都「第12レース」で発走予定時刻が16:15となっています。
京阪杯の馬券を購入する際、レース番号は「12」をマークしてください。
「11」をマークすると、その前のオータムリーフステークスの馬券を購入する事になります。
くれぐれもお気をつけて下さい。
- 京都9R 白菊賞 2歳500万下・牝馬(芝1600m)12頭立て 発走14:05
- 京都10R 渡月橋ステークス 3歳以上1600万下・ハンデ(芝1200m)15頭立て 発走14:40
- 京都11R オータムリーフステークス 3歳以上オープン・別定(ダート1200m)13頭立て 発走15:15
- 京都12R 第62回 京阪杯(G3)3歳以上オープン・別定戦(芝1200m)16頭立て 発走16:15
- 東京4R メイクデビュー東京(芝1800m)18頭立て 発走11:25
- 東京7R ベゴニア賞 2歳500万下(芝1600m)11頭立て 発走13:15
- 東京11Rジャパンカップ(G1)3歳以上オープン・定量戦(芝2400m)18頭立て 発走15:40
京都9R 白菊賞 2歳500万下・牝馬(芝1600m)12頭立て 発走14:05
オルフェーヴルの全妹、デルニエオール(牝2 栗東・池江厩舎)が出走します。
今回のポイントは松山騎手への乗り替わり。
池添騎手がジャパンカップに騎乗するためのピンチヒッターとして松山騎手が騎乗します。
気性的に難があるオルフェーヴルの兄妹。この気性面の難しさを松山騎手がどう捌くかに注目です。
ライバルの筆頭としてはファンタジーステークス4着のスズカフェラリー(牝2 栗東・橋田厩舎 シュタルケ騎手)。
スズカフェラリーをりんどう賞で先着した函館2歳ステークス3着馬アリア(牝2 栗東・沖厩舎 丸山騎手騎乗)。
アルテミスステークス5着のスカーレットカラー(牝2 栗東・高橋亮厩舎 太宰騎手騎乗)は未勝利戦で負かした相手が東京スポーツ杯2歳ステークス3着のシャルルマーニュとハイレベル。
その他には未勝利戦の内容が強かったレッドランディーニ(牝2 栗東・石坂厩舎 浜中騎手騎乗)、関東から参戦のハトホル(牝2 美浦・本間厩舎 吉田隼騎手騎乗)などメンバーが揃った中、デルニエオールはどんな競馬を見せるのでしょうか?
京都10R 渡月橋ステークス 3歳以上1600万下・ハンデ(芝1200m)15頭立て 発走14:40
モズアスコット(牡3 父Frankel 母India 栗東・矢作厩舎 吉原騎手騎乗)
昨年のこのレースはセイウンコウセイが優勝。
その後、セイウンコウセイは4ヶ月後に高松宮記念を制覇しました。
今年の注目馬は3連勝中の外国産馬モズアスコット。
未勝利、500万下、1000万下と3連勝中の馬です。
特に、前走の三鷹特別。中団でレースを進め、直線で抜け出す競馬。上がり3ハロンが33.7秒、勝ちタイムも1分20秒4と好タイムで快勝。芝1600mでの500万下では1分32秒7とこちらも好タイムで圧勝しました。
血統面で行きますと、父はフランケル。母インディアはアメリカのダート重賞を2勝した馬。姉のPilferの産駒にアメリカのG1 ウッドワードステークス(ダート9ハロン)、シガーマイルハンデ(ダート1マイル)を制したトゥオナーアンドサーヴ、同じくアメリカのダートG1レース シャンデリアステークス(2歳牝馬限定 ダート8.5マイル)を制したアンジェラレニーがいる良血馬です。
今回のメンバーは常に安定した実績を持つロイヤルストリート(牝4 栗東・藤原英厩舎 54㎏ 北村友騎手騎乗)、去年のアーリントンカップ3着のロワアブソリュー(牡4 栗東・須貝厩舎 56㎏ 川田騎手騎乗)などメンバーが揃っています。しかし、ここは楽に勝って、来年のマイル戦線に参戦して欲しい馬です。
京都11R オータムリーフステークス 3歳以上オープン・別定(ダート1200m)13頭立て 発走15:15
コウエイエンブレム(牡4 栗東・山内厩舎 松山騎手騎乗)はダート1200m~1400mでは安定感があります。
オープン競走でダート1200m戦を走ったのは4月の天王山ステークスの1着のみ。
ただ、後に活躍する馬達を破った点は大きいと思います。
例えば5着のブルドックボス。浦和競馬に転厩後は交流重賞のクラスターカップを制覇。JBCスプリントでも3着に好走。13着のキタサンミカヅキは船橋競馬に転厩後は交流重賞の東京盃を制覇。
この2頭の活躍を見ると、同じ京都ダート1200m戦のこのレースでは実力が抜けている感じがします。
勿論、他の馬にも十分チャンスがあります。
東京盃4着のショコラブラン(牡5 栗東・浅見厩舎 四位騎手騎乗)、10月の室町ステークスで2着のニットウスバル(牡5 美浦・高橋文厩舎 川田騎手騎乗)と3着のエイシンローリン(牝6 栗東・松永昌厩舎 太宰騎手騎乗)。去勢手術明けのベストマッチョ(セン4 美浦・手塚厩舎 大野騎手騎乗)も昨年の勢いを考えると休養明けでも注意しなければならない馬です。
京都12R 第62回 京阪杯(G3)3歳以上オープン・別定戦(芝1200m)16頭立て 発走16:15
セイウンコウセイ(牡4 美浦・上原厩舎 松田騎手騎乗)
高松宮記念を制したセイウンコウセイ。
その後は函館スプリントステークス4着、スプリンターズステークス11着、スワンステークス14着と結果が出ていません。
しかし、今回は逆襲するチャンスが3つあります。
1点目は距離が200m短縮。1400mは準オープンでの勝利がありますが、本質的には1200mがベスト。得意の条件に戻りました。
2つ目はハンデ56㎏で出走できる事。函館スプリントステークスは56㎏で4着でしたが、この時は前半のペースが速く、追走した分最後は止まってしまいました。前走は雨が降る中での58㎏。勝ったサングレーザー、レッツゴードンキとは4㎏のハンデ差がありました。
3つ目は松田大作騎手とのコンビが再結成される事です。松田騎手とのコンビは3戦2勝、2着1回と抜群の相性。その後、松田騎手が半年間の騎乗停止。高松宮記念は幸騎手が騎乗し、結果が出たため、その後は幸騎手とのコンビが継続。しかし、ここ最近の結果が出なかったので、松田騎手とのコンビが再結成。癖を知っている松田騎手とのコンビが復帰する事で、ここ最近の鬱憤を晴らして欲しいものです。
アットザシーサイド(牝4 栗東・浅見厩舎 四位騎手騎乗)
昨年の桜花賞3着馬アットザシーサイド。6月のクラス編成でオープンクラスから1000万下に一気に降格。初戦のSTV賞は2着に敗れましたが、その後は札幌スポニチ賞を快勝。1600万下の道頓堀ステークスも快勝。再びオープンクラス入りを果たしました。
元々フィリーズレビュー(芝1400m)で2着があるなどスプリント向きの馬。勢いはセイウンコウセイよりもあります。1200mから1400mがベストの馬ですので、3連勝を狙いたい所です。
ソルヴェイグ(牝4 栗東・鮫島厩舎 川田騎手騎乗)
昨年のスプリンターズステークス3着馬。しかし、賞金不足で今年は除外されました。その鬱憤を晴らすかのような前走のオパールステークスの勝利。1200mの函館スプリントステークス、1400mのフィリーズレビューと2つの重賞タイトルホルダーです。
3つ目のタイトルを獲って堂々と春のスプリント路線に進んで欲しい馬です。
その他では京阪杯が引退レースとなるフィドゥーシア(牝5 栗東・松元厩舎 三浦騎手騎乗)、函館スプリントステークスでセイウンコウセイを破った実績があるジューヌエコール(牝3 栗東・安田厩舎 北村友騎手騎乗)、スプリント路線転向後安定しているスワンステークス2着馬ヒルノデイバロー(牡6 栗東・昆厩舎 古川騎手騎乗)、近走不振も素質は十分あるメラグラーナ(牝5 栗東・池添学厩舎 シュタルケ騎手騎乗)など混戦ムードが漂うメンバーとなりました。
東京4R メイクデビュー東京(芝1800m)18頭立て 発走11:25
ブレステイキング(牡2 父ディープインパクト 母シューマ 美浦・堀厩舎 ムーア騎手騎乗)
母シューマは下半期のイギリス牝馬最強マイラーを決めるG1サンチャリオットステークス覇者です。
アルビオリクス(牡2 父ディープインパクト 母スカイディーバ 美浦・木村厩舎 ルメール騎手騎乗)
こちらの母スカイディーバはアメリカ2歳牝馬のGⅠレース、フリゼットステークス(ダート8ハロン)覇者です。
サンデーレーシングがオーナーのディープインパクト産駒2頭がデビューします。
東京7R ベゴニア賞 2歳500万下(芝1600m)11頭立て 発走13:15
昨年のサトノアレスやロゴタイプなど、後に朝日杯フューチュリティステークスを制した馬がここを勝っています。
注目はディープインパクト産駒のエントシャイデン(牡2 栗東・矢作厩舎 蛯名騎手騎乗)。京王杯2歳ステークスは久々の影響もあって7着に敗れました。変わり身が期待される馬です。
ローズキングダム産駒のアンブロジオ(牡2 美浦・菊澤厩舎 ルメール騎手騎乗)。デビュー戦はスズカフェラリーの2着。続く未勝利で勝利しました。数少ないローズキングダム産駒から大物が出て欲しいものです。
東京11Rジャパンカップ(G1)3歳以上オープン・定量戦(芝2400m)18頭立て 発走15:40
招待馬はこちらの記事をご覧ください。
出走する各馬もご存知の馬が多いので、ポイントだけまとめます。
その1 天皇賞・秋の激走に伴う疲れはないか?
勝ちタイムが示す通り、今年の天皇賞・秋はタフなレースでした。そこで好走した馬の反動が出て、凡走する可能性もあります。実際、天皇賞・秋で最下位だったサトノアラジンが先週のマイルチャンピオンシップでも敗退しました。
パドックに現れた馬達の様子を見て、予想の材料にして下さい。
その2 キタサンブラックの隣に逃げ馬ギニョールがいる事
招待馬の所にも書きましたが、ドイツから参戦するギニョールは逃げ馬です。その隣にキタサンブラックがいます。
ギニョールが逃げる姿勢を見せた時、武豊騎手との折り合いが付くか。天皇賞・秋の疲れと同様、考えなければならない事です。
キタサンブラックとレイデオロの2頭が抜けた人気になっていますが、波乱の可能性も否定はできません。
今年のジャパンカップは例年以上に難解なレースになるでしょう。
(おかのひろのぶ)