【土曜の競馬】土曜は3歳戦が熱い!エルフィンステークスで未来の才女が?春菜賞はハイレベルなメンバーが揃う。京都6Rで新規一口馬主クラブがいきなりダービー馬の弟を送り出す

牝馬の出世レースと言えば、土曜日の京都10レース「エルフィンステークス」が挙げられます。

元々は1983年に芝1400mで開催。

これまでの勝ち馬からは、後に桜花賞を制した馬が6頭。

オークスを制した馬が1991年のイソノルーブル

秋華賞を制した馬がファレノプシス(1998年)、エアメサイア(2005年)、レッドディザイア(2009年)。

極めつけは2007年に勝ったウオッカは牝馬として64年振りのダービー制覇。

今年の勝ち馬から、偉大なる先輩に続けと言わんばかりの馬がでるのでしょうか?

 

また、東京競馬は積雪の影響により、障害コースの馬場整備が困難な状態であるため、第4レースを取りやめるとのこと。

加えて、第1レースの発走時刻を11時00分とし、第3レースまでの発走時刻が変更となっています。

詳細はJRAの公式ページをご覧ください。

 

では、土曜競馬の注目レースを見ていきましょう。

 

 

東京2R メイクデビュー東京 3歳新馬(ダート1400m)16頭立て 発走11:30

 

トゥーレ(牡3 父キャプテントゥーレ 母エアラグドール 美浦・大竹厩舎 56㎏ 吉田隼騎手騎乗)

 

父のキャプテントゥーレは皐月賞を制し種牡馬入りしましたが、昨年生まれた馬が最後の産駒。現在は種牡馬を引退しています。

 

数少ないキャプテントゥーレ産駒の代表馬になる可能性を持っているのは、このトゥーレかも知れません。

兄のマキャヴィティはダート戦で活躍し、オープンレースでも勝った実績を持っています。母方の祖母はステラマドリッド。以前にも書きましたが、ステラマドリッドの血を持つミッキーアイルアエロリット、更にラッキーライラックはマイルで活躍しています。

 

ディープスカイアドマイヤオーラなど父がアグネスタキオンの種牡馬はダートで良績を残しています。

キャプテントゥーレは去勢され、種牡馬に戻る事はできませんが、トゥーレの活躍で少しでも名前を残して欲しいものです。

 

 

東京6R メイクデビュー東京 3歳新馬(芝1800m)16頭立て 発走13:00

 

以前にも書きましたが、この時期の新馬戦は出走したい馬が多く、2週連続抽選に落ちた馬も少なくないです。

先程の2Rには41頭が登録。つまり、出走できる確率が約39%と「出走できただけでもラッキー」な状況です。この6Rには32頭が登録し16頭が出走。半分の馬は除外の憂き目にあいます。

来週からは小倉競馬が開催。冬の小倉は芝の未勝利や新馬戦が多く組まれ、少しは緩和されると思いますが……。

 

ダノンアモーレ(牝3 父ディープインパクト 母ウォッチハー 栗東・高野厩舎 54㎏ 戸崎騎手騎乗)

 

2週連続で除外の憂き目にあったダノンアモーレがようやく出走します。2015年のセレクトセール当歳セールにて6048万円で株式会社ダノックスが落札した馬です。

 

母のウォッチハーは2013年のブエノスアイレス市大賞典(アルゼンチンG1 ダート1000m)を制した馬です。母方の祖母ワリーはアルゼンチンのチャンピオンスプリンターでG1レース7勝をした名牝です。

 

また、ワリーの父はサザンヘイローです。

父がディープインパクトで母がアルゼンチンで活躍し、更に母方の祖母の父がサザンヘイローの馬と言えば、サトノダイヤモンドがいます。

サトノダイヤモンドと比べると短距離向きの血統構成ですが、逆に言えばこの距離で勝つ事になれば、オークス戦線で注目の1頭になると思います。

 

 

東京9R 春菜賞 3歳500万下・牝馬(芝1400m)15頭立て 発走14:35

 

昨年は最低人気のライズスクリューが勝ち、単勝が23,030円と波乱の結末に。

ここを勝って牝馬クラシック戦線で好走したのは2008年の桜花賞3着馬ソーマジックのみです。

しかし、桜花賞トライアルに出走するには何としても勝って、賞金順で優位に立ちたい馬が揃いました。

 

ミュージアムヒル(牝3 美浦・古賀慎厩舎 54㎏ 石橋騎手騎乗)

 

ここまで4戦1勝、2着3回といった好成績を残しているハーツクライの娘です。

特に前走の赤松賞は勝ったマウレアとはクビ差の接戦。初めての1400m戦に不安はありますが、クラシック戦線出走に向けて、もう取りこぼしは許せない状況。必勝態勢で挑むと思います。

 

ラソワドール(牝3 美浦・戸田厩舎 54㎏ 田辺騎手騎乗)

 

半兄にグランシルク(京成杯オータムハンデ優勝)がいる血統。兄譲りの瞬発力勝負で差し切る事も十分考えられます。

前走の菜の花賞は3着ですが、馬体重が14㎏増と余裕を残した中での好走。体重が絞れれば、チャンスは十分あると思います。

 

レッドイリーゼ(牝3 美浦・手塚厩舎 54㎏ 松岡騎手騎乗)

 

1戦1勝の馬ですが、兄に去年のNHKマイルカップ4着のレッドアンシェルがいます。

レッドアンシェルが父親はマンハッタンカフェであったのに対し、レッドイリーゼは父親がハーツクライ。

ここで連勝をすれば、牝馬クラシック戦線に新星が現れる事になります。

 

サウンドキアラ(牝3 栗東・安達厩舎 54㎏ 戸崎騎手騎乗)

 

父はディープインパクト。母サウンドバリアーは桜花賞トライアルのフィリーズレビュー覇者です。

デビュー戦を勝ったものの、その後は3着と4着。ただ、敗れたレースはアンコールプリュインディチャンプと今後のクラシック戦線でも有力視されている馬です。

エルフィンステークスに登録せずにここ一本に絞った辺り、本気度が伺えます。

 

アルモニカ(牝3 栗東・西村厩舎 54㎏ 川田騎手騎乗)

 

昨年のウマフリでの新種牡馬特集でロードカナロア産駒の注目馬として挙げられた馬です。デビュー戦は1分22秒2と好タイムで快勝。

前走のファンタジーステークスは7着と負けましたが、勝ったベルーガとは0.5秒差と着順ほど負けていません。

川田騎手が騎乗する辺り、こちらも本気度が伺えます。

 

 

京都6R メイクデビュー京都 3歳新馬(芝2000m)16頭立て 発走12:45

 

昨今の一口馬主の動向を見ると、新規参入するクラブが続出しています。

大手ITサービス業会社の「DMM」が「DMMドリームクラブ株式会社」を設立し、「DMMバヌーシー」のサービスを開始。ビートたけし氏が命名したキタノコマンドールがデビュー戦を勝ちました。

来年にはハナズゴールの馬主、マイケル・タバート氏による「ニューワールドレーシングオーナーズ」という40口の一口馬主事業がスタートします。

 

そして土曜日のメイクデビューでは、新規一口馬主クラブの馬がデビュー。

ディープブリランテやクラリティスカイなど多くのG1ホースを輩出しているパカパカファームが母体の「ワラウカド」が参入します。

場長のハリー・スウィーニィ氏は大樹ファームの場長、全権総支配人を務めた待兼牧場では菊花賞馬マチカネフクキタルを輩出しました。ちなみに、現在の3歳馬は3頭のみです。

 

そんな「ワラウカド」からデビューする馬は……。

 

ディープインラヴ(牡3 父ディープインパクト 母ラヴアンドバブルズ 栗東・矢作厩舎 56㎏ 岩田騎手騎乗)

 

いきなり、ダービー馬ディープブリランテの弟がデビューします。一口18万円で500口募集。総額9000万円の馬です。

 

兄が2歳9月にデビューできたのに対し、弟は3歳2月と遅いデビュー。昨年12月下旬に栗東に移動しましたが、ゲート試験に一発で合格する等、ここまで順調に進んでいます。新規クラブの第1号馬がいきなり勝利もあるかもしれません。

 

しかし、京都の芝2000mでのメイクデビュー。他の陣営も黙ってはいません。

 

リンフォルツァンド(牝3 父ディープインパクト 母リッスン 栗東・角居厩舎 54㎏ 浜中騎手騎乗)

 

サンデーレーシングが1口175万円で募集。総額7000万円で募集された馬です。姉のタッチングスピーチはローズステークスを勝った馬です。

 

母のリッスンは2007年の英国G1レース、フィリーズマイルを制する等活躍。更にリッスンの姉シクウォイアは、英国2000ギニー(日本で言う皐月賞 芝約1600m)などG1レース5勝を挙げたヘヴンリーナヴィゲーターの母です。

 

タッチングスピーチが3歳の秋以降本格化したので、この馬もゆっくりと成長していくタイプの可能性があります。ただ、今まではリッスンの子は石坂厩舎(ジェンティルドンナの調教師でお馴染み)に預けていたのですが、この馬は角居厩舎所属。2021年でもって競馬界を去ると表明した角居調教師の大物牝馬になれるか注目したい所です。

 

スズカテイオー(牡3 父ディープインパクト 母スプリングサンダー 栗東・橋田厩舎 56㎏ 福永騎手騎乗)

 

母のスプリングサンダーは重賞制覇こそありませんが、その名前の通り、鋭い追込みで阪急杯、CBC賞で2着に入った馬です。

初めての子のスズカメジャーは現在4歳で2勝を挙げています。

 

アレグレメンテ(牡3 父ステイゴールド 母スキッフル 栗東・松永幹厩舎 54㎏ 武豊騎手騎乗)

 

兄のフラガラッハは中京記念連覇など8勝を挙げた馬。

他にもクイーンステークス3着などJRAで4勝を挙げたイリュミナンス、小倉記念3着のフェルメッツァ、JRAで4勝を挙げたエスティタートときょうだいは堅実に走っています。

今年の3歳が事実上最後の産駒となる父ステイゴールドにとって最後の大物の可能性があります。

 

他にもミッキーチャーム(牝3 父ディープインパクト 母リップルスメイド 栗東・中内田厩舎 54㎏ 藤岡佑騎手騎乗)、サトノシリウス(牡3 父ディープインパクト 母パールシャドウ 栗東・藤原英厩舎 56㎏ デムーロ騎手騎乗)とかなり強いメンバーが揃いました。

 

ディープインラヴが勝って「ワラウカドには福来る」になるのでしょうか?

 

 

京都10R エルフィンステークス 3歳オープン・牝馬(芝1600m)12頭立て 発走15:00

 

出走馬のほとんどが500万下のレースにも出られる馬。

唯一のオープン馬サヤカチャン(牝3 栗東・田所厩舎 幸騎手騎乗)もアルテミスステークス2着で賞金を加算。しかし、阪神ジュベナイルフィリーズ14着、フェアリーステークス12着と大敗続き。出走する12頭全ての馬にチャンスがあります。

 

ノーブルカリナン(牝3 栗東・友道厩舎 54㎏ デムーロ騎手騎乗)

 

昨年8月のデビュー戦3着の後休養に入り、12月の未勝利戦で勝ち上がったディープインパクト産駒です。

 

レースを振り返ると、レース序盤は中団で待機。4コーナーで徐々に上がり、騎手(この時はデムーロ騎手の弟のクリスチャン・デムーロ騎手騎乗)がゴーサインを出すと、スッと反応。前を走っていたクリノアリエル(3着)がしぶとく粘りましたが、最後は力でねじ伏せ、追い込んできたレーヴドリーブ(2着)を振り切りました。芝1800mでタイムが1分48秒6はまずまずのタイムと言っていいでしょう。

 

母のノーブルジュエリーは芝1600m戦を中心に6勝を挙げた馬です。ただ、レース中に騎手との折り合いを欠くなど性格が難しい面があった馬でした。しかし今の所、娘には母譲りの気難しい面は出ていないと思います。

 

今年で3歳を迎える友道厩舎の馬は大物揃いとの前評判。実際に牡馬ではワグネリアンジュンヴァルロといった馬が実績を残しています。一方で牝馬ではアンコールプリュが2勝したのみで、牝馬ではもう1頭大物が出て欲しい感がします。母は2着に敗れたこのレース。娘がリベンジするかどうか?期待の1頭です。

 

ディープインパクトの娘は4頭出走します。特に一口馬主の東京サラブレッドクラブからは2頭出走します。

 

レッドサクヤ(牝3 栗東・藤原英厩舎 54㎏ 福永騎手騎乗)

 

姉にヴィクトリアマイル(G1)を制したエイジアンウインズがいるレッドサクヤ

デビュー戦を勝利した後、赤松賞4着、前走の500万下では2着と敗れています。

 

しかし、前走の500万下は後方からレースを進め、直線で先頭に立った瞬間、最後方からレースを進めたインディチャンプが物凄い脚で交わしたレース。前記の春菜賞で取り上げたサウンドキアラ(4着)には先着しています。一言で言えば、勝ったインディチャンプが物凄く強かったと思います。

 

今回はメンバーが恵まれているので、ここで勝てば、桜花賞出走。桜花賞を制覇すれば、母親が「サクラサク2」ですので、親孝行になると思います。その為には、ここは勝たなければならないレースです。

 

レッドランディーニ(牝3 栗東・石坂厩舎 54㎏ 浜中騎手騎乗)

 

東京サラブレッドクラブからはもう1頭のディープインパクト産駒が出走。

2戦目で勝ち上がったレッドランディーニです。

 

前走の白菊賞は前半1000mが60秒1というスローペースで流れての瞬発力勝負の展開。加えて当日はインコースが有利の馬場で9番枠スタートのこの馬には厳しいレースでした。

 

今回は白菊賞と比べるとメンバーが恵まれていますが7番枠からのスタートが微妙です。ただし、週末は雪が降る可能性があり、馬場が悪くなる可能性があります。初勝利を挙げたのが重馬場。チャンスがあります。

 

ただ、石坂厩舎はもう1頭、ディープインパクト産駒を出走させます。

 

マリアバローズ(牝3 栗東・石坂厩舎 54㎏ 岩田騎手騎乗)

 

母は快速で鳴らしたチリエージェ

兄はセントウルステークスでロードカナロアを破る一方、気性の荒さから本馬場入場時にはグルグルと回る癖があったハクサンムーンです。

2戦目で勝ち上がり、前走の紅梅ステークスは5着。しかし、先行した馬が1、2着を占めるなど前残りの馬場、9頭立てにしては縦長の展開で後方にいたマリアバローズには不利なレースでした。展開次第では台頭するかも知れません。

 

ディープインパクトの娘ばかりを取り上げましたが、ロードカナロアの娘も侮れません。

 

トロワゼトワル(牝3 栗東・安田厩舎 54㎏ 武豊騎手騎乗)

 

デビュー戦を勝ちましたが、その後はアルテミスステークス(G3)4着、フェアリーステークス(G3)5着と賞金の加算があと一歩の馬です(G3などの重賞レースは2着まで入れば、G1レース出走時の基準となる賞金が加算)。

 

フェアリーステークスはスタートで大きく出遅れてしまい、出遅れた分が取り戻せなかったのが5着という結果になりました。

それまで騎乗していた福永騎手がレッドサクヤに騎乗するため、今回は武豊騎手が騎乗。

スタートの上手さは言うまでもないものですが、仮に出遅れたとしてもカバーできる事は実績で証明。ノーブルカリナンと共に1番人気の候補となる馬ですが、実績から言えば勝ってもおかしくない馬です。

 

グリエルマ(牝3 栗東・矢作厩舎 54㎏ 松若騎手騎乗)

 

紅梅ステークスで3着に入ったロードカナロアの娘です。

紅梅ステークスは縦長の展開で2番手を走っていたモルトアレグロが勝ち、逃げたラブカンプーが2着という競馬。その中で最後方から一気に追い込んできたのがグリエルマです。

 

グリエルマの母はアズマサンダース。2004年の桜花賞で2着になっています。

その母オースミシャインは1993年の桜花賞で13着。

血統を辿れば、現在は廃業した名門・鎌田牧場で母親として過ごしたコランデイアという牝馬に辿り着きます。

コランデイアの子供は1972年の天皇賞・春を勝ったベルワイドがいますが、娘達が母馬として活躍し、未だに今日の競馬に影響を残している馬です。

 

母が成しえなかった桜の女王。それにはまず、桜花賞に出走できるための賞金を稼がなければなりません。

 

矢作厩舎からはこの他にも母がフローラステークス(G2)を制したディアジーナの娘、ジーナスイート(牝3 栗東・矢作厩舎 54㎏ 中谷騎手騎乗)も出走します。

父がステイゴールド、母ディアジーナの父がメジロマックイーンといった血統です。

 

父ステイゴールド、母の父メジロマックイーンと言えば、オルフェーヴルゴールドシップなどを輩出した「黄金配合」。

最近は勢いに欠いていますが、ステイゴールド産駒は現3歳が事実上最後の子供(2歳馬は1頭のみ)。最後の最後に大物が出るかも知れません。

 

土曜の注目レースは3歳戦のみ取り上げましたが(他にも東京7Rのダート1400m戦にデビュー戦を圧勝したミスターメロディが出走)、もちろん4歳以上にも注目するレースがあります。降雪の影響で開催が心配ですが、土曜競馬を楽しみましょう。

 

最後に、藤田菜七子騎手。

今週は東京で土曜日の5レースのみの騎乗。日曜日は騎乗せず、来週からは九州・小倉へ遠征となります。関東の菜七子ファンはご注意を!

 

 

(おかのひろのぶ)

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