【日曜の競馬】立春の日曜日。まだまだ寒さが残るが競馬は春モード突入!東京新聞杯は豪華メンバーが揃う。きさらぎ賞は皐月賞馬アルアイン弟ダノンマジェスティが出走

日曜日は暦の上では立春。しかし、今年は2月の平均気温が低い地域が多く、大雪が降る日もあるとの事。東京は先日の大雪で交通に影響が出ました。

その一方で、日曜の東京競馬メインレース、東京新聞杯の出馬表を見ると、早くも4ヶ月後の安田記念の前哨戦かと思わせる豪華メンバー。G1ホース3頭に加え実力馬が一気に集結しています。

 

では、日曜日の競馬を見てみましょう。

 

 

東京4R メイクデビュー東京 3歳新馬(ダート1600m)16頭立て 発走11:40

 

リーゼントアイリス(牝3 父キングズベスト 母アルコセニョーラ 栗東・矢作厩舎 54㎏ 松岡騎手騎乗)

 

「リーゼント」と付く馬名と来てピンときた方もいらっしゃると思いますが、元横浜DeNAベイスターズのエースで「ハマの番長」こと三浦大輔氏がオーナーの馬です。

 

三浦氏は現役時代から馬主としても活躍。最初に所有したリーゼントブルースはJRAで3勝を挙げ、現在は中山競馬場で誘導馬として活躍しています。現役ではダートで活躍しているリーゼントロックと日曜日にデビューするこのリーゼントアイリスの2頭を所有しています。

 

母のアルコセニョーラは、現役時代は重賞の福島記念と新潟記念を制覇した馬。新潟記念のテレビ中継では副音声で実況していた、お笑い芸人が苦し紛れに放った「そうです、そうなんです、アルコセニョーラなんです!!!」の名実況(?)を残した馬です。

 

父のキングズベストは息子のエイシンフラッシュ(日本ダービー、天皇賞・秋優勝)の活躍で日本に来ましたが、エイシンフラッシュ以降は代表馬が出ていないのが現状。まずはこの馬で1勝を挙げて欲しいものです。

 

 

東京9R ゆりかもめ賞 3歳500万下(芝2400m)14頭立て 発走14:35

 

競馬に携わる全ての者が憧れるレース、日本ダービーまであと113日。

その日本ダービーと同じコース、同じ距離がゆりかもめ賞です。

ここを勝って更にもう一段ステップアップしないと、ダービーの舞台には立てません。

 

イェッツト(牡3 美浦・金成厩舎 56㎏ 蛯名騎手騎乗)

 

読みにくい名前ですが、ドイツ語で「今」を意味するイェッツト

デビュー戦を勝利した後、前走の京成杯(G3)は3着と好走。ここでは実績上位の馬です。

 

父のカンパニーは8歳(人間で言えば30代後半)に天皇賞・秋とマイルチャンピオンシップとG1レース2勝を挙げた馬です。現在は熊本県で種牡馬生活をしています。年間50頭ほどが生まれる九州産馬。イェッツトの活躍でカンパニーの種牡馬生活、九州の馬産地を盛り上げて欲しいものです。

 

アドマイヤキング(牡3 栗東・友道厩舎 56㎏ 川田騎手騎乗)

 

イェッツトのオーナー、近藤英子氏のご主人、近藤利一氏が所有している馬。デビュー前から評判が高い馬でした。

 

デビュー戦は快勝しましたが、その後は萩ステークスでは7頭立ての6着。正月の福寿草特別は8頭立ての6着と苦戦を強いられています。日本ダービーを目指すにあたりまずはステップレースに進むため、ここは勝っておきたいレースです。

 

もちろん、他の馬たちも黙ってはいません。

ここからの500万下は日本ダービー出走への試練の道です。

 

 

東京10R 金蹄ステークス 4歳以上1600万下 ハンデ戦(ダート2100m)16頭立て 発走15:10

 

■モズアトラクション(牡4 栗東・松下厩舎 55㎏ 鮫島克駿騎手騎乗)

 

1勝も上げていない馬たちが出走するレースが未勝利戦。

しかし、夏の新潟・小倉・札幌開催でほぼ終了。秋の中山・阪神開催は一定の条件を満たした馬しか出走できない、通称「スーパー未勝利」戦となります。

 

そこでも勝てなかった馬は地方競馬に移り一定の成績を上げて戻るか、引退かといった選択が迫ります。仮にJRAに残ったとしても、出走できるのは格上の500万下のみです。

 

モズアトラクションは主に芝のレースを走りましたが、未勝利のまま9月を迎えました。

残された道は引退、地方競馬移籍、格上挑戦。

松下調教師が選んだのは格上挑戦。芝コースのみしか走っていない馬をダート(砂)で走らせてみるという方針に。

 

しかし、500万下も出走するのが難しい状況。そこで何と2階級上の1000万下のレースに出走させたのです。しかしここで4着と好走したことからダートで勝てると判断し、新潟競馬場で行われた500万下のダート戦に出走。ここで初勝利を挙げると、一気に3連勝。半年前は1勝も上げられなかった馬が、3連勝で一気に1600万下まで上り詰めました。

 

3連勝の勢いもあって、ハンデが55㎏と1㎏重い感じがしますが、今の勢いで行けば4連勝も見えてくると思います。

 

 

東京11R 第68回 東京新聞杯(G3)4歳以上オープン 別定戦(芝1600m)16頭立て 発走15:45

 

5月13日には春の女王決定戦・ヴィクトリアマイルが、6月3日には春のマイル王決定戦・安田記念が行われる東京競馬芝1600m。

この2レースまでに同じコース、距離で行われる重賞競走は東京新聞杯のみ。その為、G1ホース3頭に加え実力馬が揃いました。

 

アドマイヤリード(牝5 栗東・須貝厩舎 54㎏ 藤岡康騎手騎乗)

 

昨年のヴィクトリアマイルを制したアドマイヤリード

昨年は1000万下、1600万下と連勝。阪神牝馬ステークスで2着と好走してヴィクトリアマイルを制しました。

 

その後はクイーンステークスでは6着、府中牝馬ステークス3着と敗れていますが、敗因ははっきりしています。クイーンステークスは12番枠スタートで終始外々を回らされての敗北。府中牝馬ステークスは勝ったクロコスミアが前半1000mを61.9秒のスローペースで逃げる展開。アドマイヤリード自身も上がり3ハロン32.9秒で追い込みましたが、クロコスミアが逃げ切り。展開面からの敗因です。

 

主戦のルメール騎手が騎乗停止となり、今回は藤岡康太騎手が騎乗。ただ、藤岡騎手もこの馬には3回騎乗し、2着2回。桜花賞は1頭離れた最後方から直線一気に追込み、勝ったジュエラーとは0.5秒の5着。馬のクセを掴んでいる藤岡騎手であれば不安はないはずです。

 

G1ホースですが、ハンデも54㎏と恵まれており、いきなり勝ってもおかしくはありません。

 

■サトノアレス(牡4 美浦・藤澤和厩舎 57㎏ 柴山騎手騎乗)

 

一昨年の朝日杯フューチュリティステークスで2歳王者に輝いたサトノアレス

しかし、昨年はオープンレースの巴賞を勝ったのみで、重賞レースでは苦戦を強いられていました。

 

前走は今回と同じ東京芝1600mのキャピタルステークス。2着に敗れましたが、勝ったダイワキャグニーとはクビ差の接戦。終始前でレースを進めたダイワキャグニーとは位置取りの差で負けた分の結果でした。

 

今回のポイントはハンデが57㎏という点です。

キャピタルステークスでは同じ56㎏のハンデだったダイワキャグニーとは1㎏ハンデが重くなった事。更に、同じG1ホースのアドマイヤリードとは3㎏重い事。柴山騎手とのコンビは2戦1勝2着1回と不安はありませんが、57㎏のハンデが最後の頑張りにどう影響するかがポイントです。

 

ダノンプラチナ(牡6 美浦・国枝厩舎 56㎏ 田辺騎手騎乗)

 

2014年の朝日杯フューチュリティステークスで2歳王者に輝いたダノンプラチナ

翌年のクラシック戦線は皐月賞のみ出走。11着と大敗しました。皐月賞の大敗を受けて、1600m前後のマイル戦線に狙いを定め、休養明け初戦の富士ステークスを快勝。しかし、ここからダノンプラチナの長い闘いが始まります。

 

馬にとって充実期に入る4歳。脚元に不安があるダノンプラチナは僅か3回のみの出走となっています。5歳の昨年は2回しか走っていません。

 

富士ステークス以来2年3ヶ月勝てなかったダノンプラチナでしたが、前走のニューイヤーステークスで久々の勝利を挙げました。オープンレースとはいえ久々の勝利。この勢いで重賞競走も勝ってほしい所です。

 

G1ホースが3頭もいる豪華メンバー。しかし、他の馬も侮れません。

 

リスグラシュー(牝4 栗東・矢作厩舎 55㎏ 武豊騎手騎乗)

 

昨年の桜花賞、秋華賞で2着。オークスで5着と、ハイレベルだった昨年の牝馬クラシック戦線で健闘したリスグラシュー。ヴィクトリアマイルに向けて早くも始動しました。

 

父が中長距離に強いハーツクライなので、1600mの適性が問われますが、東京の1600mでは2歳時にアルテミスステークス(G3)を制する等、実績を残している事。母の父アメリカンポストは競走馬時代には欧州の芝1600mのG1レースを2勝挙げている事など、むしろ1600m向きの血統構成だと思います。

 

グレーターロンドン(牡6 美浦・大竹厩舎 56㎏ 川田騎手騎乗)

 

一時は競走馬生命のピンチに陥った事もあるグレーターロンドン

昨年の安田記念に出走する際も、脚元に負荷が掛からないように慎重に仕上げ、直前まで出走の是非を見極めた状態で4着と好走。秋は毎日王冠で3着と好走。天皇賞・秋は9着に敗れましたが、一旦先頭に立つ積極的な競馬を見せました。

 

断然の1番人気に支持された前走のディセンバーステークス。オープン特別で確勝と思われましたが、3着。

ただ、天皇賞・秋が土砂降りの雨で行われ、勝ったキタサンブラックのタイムも2分8秒3と例年の天皇賞・秋の優勝タイムよりも10秒近く遅い程、コースが悪かった中で走った反動でしょう。

また、ディセンバーステークスはスタート後のタイムが遅く、直線一気に追い込むグレーターロンドンにとっては冬の中山というのも影響したと思います。

 

これまで騎乗した田辺騎手から川田騎手に乗り替わり。安田記念に向けて一つでも勝ち星が欲しい所です。

 

ダイワキャグニー(牡4 美浦・菊沢厩舎 56㎏ 横山典騎手騎乗)

 

前走の中山金杯は5着に敗れましたが、その前のキャピタルステークスではサトノアレスを破り優勝。毎日王冠では勝ったリアルスティールからは0.2秒差、3着のグレーターロンドンとは同タイムの4着と好走しました。これまで4勝していますが、全て東京競馬場での勝利。コースの相性の良さでは一番の馬でしょう。

 

気性的に難しい面がある馬ですが、15番枠と外枠からのスタートでいかにして前に馬を置いてレースを運ぶか。あるいは、スタートをゆっくりと出て、直線一気に追い込むか。策士・横山典騎手がどう乗るかが注目です。

 

クルーガー(牡6 栗東・高野厩舎 56㎏ 浜中騎手騎乗)

 

2016年のマイラーズカップ(G2)でダノンシャーク(マイルチャンピオンシップ優勝)以下を負かしたクルーガー

しかし、脚元に不安が生じ1年の休養。昨年のマイラーズカップで復帰しました(10着)。

 

秋に入っては今回と同じコース、距離で行われた富士ステークスではエアスピネルイスラボニータといった強豪に次ぐ3着と好走。マイルチャンピオンシップは7着でしたが、勝ったペルシアンナイトとは0.3秒差の接戦。今年初戦の京都金杯では57.5㎏と出走馬中で最も重いハンデを背負いましたが、勝ったブラックムーンとは0.1秒差の2着と好走しました。

 

今回はハンデが56㎏と1.5㎏軽くなった事が有利になります。騎乗する浜中騎手は2年前のこのレースで落馬。長期離脱をしてしまいました。因縁のレースを勝利し、今年に繋げたいものです。

 

これだけのメンバーが揃いましたが、他にもまだいます。

昨年のヴィクトリアマイル2着で前走のターコイズステークス(G3)で3着のデンコウアンジュ(牝5 栗東・荒川厩舎 54㎏ 蛯名騎手騎乗)。

昨年の弥生賞(G2)を制したカデナ(牡4 栗東・中竹厩舎 56㎏ 福永騎手騎乗)。

1600万下の甲斐路ステークスを勝ちましたが、昨年6月の多摩川ステークスで57.5㎏のハンデを背負いながらも、上がり3ハロン32.2秒と驚異的な追込みを見せたハクサンルドルフ(牡5 栗東・西園厩舎 56㎏ 戸崎騎手騎乗)。

 

そして、ミルファームがオーナーブリーダー(馬主兼生産者)のストーミーシー(牡5 美浦・斎藤誠厩舎 大野騎手騎乗)。京都金杯は5着ですが、その前に走った1600万下の奥多摩ステークス。芝1400mですが1分20秒6と好タイムで優勝。人気がない時の大野騎手が騎乗した追込み馬は不気味です。

 

とにかくハイレベルな一戦。G1ホースが格の違いを見せるのでしょうか?

それとも実力馬が勝ち、春の1600m路線の主役に名乗り出るのでしょうか?

注目のレースです。

 

 

京都3R メイクデビュー京都 3歳新馬(ダート1800m)14頭立て 発走10:55

 

コンフェイト(牡3 父キングカメハメハ 母マルカキャンディ 栗東・佐々木晶厩舎 56㎏ 中谷騎手騎乗)

 

兄にジャパンカップダート(現在のチャンピオンズカップ)を制し、日本ダービーではオルフェーヴルの3着に入ったベルシャザールがいます。

 

兄と比べると芝コースの適性があると思いますが、まずはどの位走ってくれるか見てみたい馬です。

 

 

京都11R 第58回 きさらぎ賞 (G3) 3歳オープン 別定戦(芝1800m)10頭立て 発走15:35

 

NHKと名が付くレースと言えば、G1のNHKマイルカップがありますが、きさらぎ賞の正式名称はきさらぎ賞(NHK賞)です。1962年の第2回よりNHK賞が副称として付けられています。数多くの名馬が勝ち、皐月賞、日本ダービーも勝った馬がいるレース。今年の注目馬は……。

 

ダノンマジェスティ(牡3 栗東・音無厩舎 56㎏ 松若騎手騎乗)

 

昨年の皐月賞を制したアルアインの弟です。

昨年12月24日のメイクデビュー阪神(芝1800m)でデビュー。中団でレースを運んでいたダノンマジェスティが2着のサンティーニに0.6秒(3馬身半)差を付ける快勝。

 

しかし、直線で騎乗した和田騎手がスパートしようと追い出した瞬間、ダノンマジェスティは外へ寄れてしまうなど幼さを残したレースでした。JRAのWebからパトロールフィルムを見ていただければ、どれだけ外に寄れていたのかが分かります。

 

今回は前回の事が起こらないように、ハミ(騎手が馬をコントロールする時に用いる道具)をリングバミに変更。リングバミにすると口角と下顎の二カ所で制御するため制御力が増します。

 

前走騎乗した和田騎手が騎乗停止中のため、今回は松若風馬騎手が騎乗。昨年のきさらぎ賞を勝った騎手です。所属している音無厩舎の期待の1頭で結果を出せば、今後の飛躍にもつながるはずです。

 

グローリーヴェイズ(牡3 美浦・尾関厩舎 56㎏ デムーロ騎手騎乗)

 

デビュー戦を逃げ切り快勝したグローリーヴェイズ

確勝を目指し、前走のこうやまき賞に出走。しかし、スタートで出遅れしまう展開に。前半1000mが64.1秒と超スローペースの中、後方で競馬を強いられました。最後は上がり3ハロン33.4秒の豪脚を見せたものの、アタマ差の2着。痛い敗戦となりました。

 

ただ、逃げ切ったデビュー戦ではフワフワして気の難しさを出したのですが、前走はスタートで出遅れた分レースに集中できた事。きさらぎ賞が行われる京都競馬外回りコースは全体的にスローペースで流れるので、それに対応できた事を評価。そして、デムーロ騎手が騎乗。これも大きなプラス材料です。

 

母方の曾祖母は三冠牝馬メジロラモーヌがいる血統。今は無きメジロ牧場の血に父がディープインパクト。メジロラモーヌが三冠達成した京都外回りで栄光を掴む事が出来るのでしょうか?

 

その他には現在調教師部門で1位タイの南井厩舎が送り出すサトノフェイバー(牡3 栗東・南井厩舎 56㎏ 古川騎手騎乗)、デイリー杯2歳ステークス(G2)で2着の実績を持つカツジ(牡3 栗東・池添兼厩舎 56㎏ 松山騎手騎乗)、未勝利戦のレース内容が良かったラセット(牡3 栗東・庄野厩舎 56㎏ 藤岡佑騎手騎乗)らが有力馬として出走します。

 

果たして、ダノンマジェスティが兄に続いてクラシック戦線に名乗りを挙げるのでしょうか?

こちらも注目です。

 

 

(おかのひろのぶ)

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