【日曜の競馬】G1ホース4頭が激突!豪華メンバーが揃った京都記念。共同通信杯ではグレイルが無傷の3連勝を挙げるのか?注目の4レースをピックアップ

日曜の東京競馬メインレースは共同通信杯。

テレビ中継等では共同通信杯と伝えていますが、正式名称は共同通信杯(トキノミノル記念)となっています。トキノミノルは競走馬の名前です。

 

トキノミノルは1951年に皐月賞と日本ダービーの二冠を制した馬で10戦10勝のパーフェクトな成績を収めました。しかし、日本ダービー制覇後の17日後に破傷風で急死。トキノミノルの死亡は一般紙の社会面のトップに掲載。ある作家はトキノミノルを「ダービーに勝つために生まれてきた幻の馬」と評しました。

 

1966年には東京競馬場のパドック横にブロンズ像が建てられました。1969年から当時の東京4歳ステークスにサブタイトルとして「トキノミノル記念」が付けられました。その後、共同通信杯4歳ステークス、共同通信杯とレース名が変わっても、副題としてトキノミノル記念は残っています。

 

日曜は東京・京都の2場開催。小倉競馬に主戦を置く藤田菜七子騎手も日曜は東京で騎乗します。

 

では、日曜の注目レースを見てみましょう。

 

 

東京9R 初音ステークス 4歳以上1600万下・牝馬限定戦(芝1800m)16頭立て 発走14:35

 

東京9レースは1600万下の牝馬限定戦です。

ただ、出走メンバーを見ますと、ヴィクトリアマイルを始めとする牝馬の重賞戦戦を沸かせる期待の持てるメンバーが揃いました。

 

ウインファビラス(牝5 美浦・畠山厩舎 55㎏ 松岡騎手騎乗)

 

近走は不振も2015年阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)2着など重賞で活躍しています。

 

 ■アンドリエッテ(牝6 栗東・牧田厩舎 55㎏ ムーア騎手)

 

2015年のオークス(G1)5着。秋華賞(G1)4着の実績馬。

前走愛知杯(G3)は9着も勝ったエテルナミノルとは0.5秒差と健闘。

鞍上は今週から短期免許で来日した世界トップのライアン・ムーア騎手(2月27日まで騎乗免許取得)。

 

一方で4歳の新興勢力も出てきました。

 

インヘリットデール(牝4 栗東・高野厩舎 54㎏ 石橋騎手騎乗)

 

8戦3勝で4着以下なしの安定した戦績。

500万下、1000万下特別と連勝しています。

フサイチエアデールは重賞4勝、エリザベス女王杯などG1レース2着3回。

 

サンティール(牝4 美浦・鹿戸厩舎 54㎏ 三浦騎手騎乗)

 

8戦3勝で現在2連勝中。

その2連勝は今回と同じ東京芝1800mの舞台で挙げています。

特に前走オリエンタル賞の走破時計1分46秒8は1000万下では好タイムの部類に入ります。

 

ハナレイムーン(牝4 美浦・堀厩舎 54㎏ ミナリク騎手騎乗)

 

6戦3勝で現在2連勝中。

前走1000万下での上がり3ハロンのタイムが33.0秒と、瞬発力勝負に強いタイプです。

母方の祖母はノースフライト(安田記念などG1レース2勝)。

騎乗するのは今週から短期免許で来日のフィリップ・ミナリク騎手(4月2日まで騎乗免許取得)。昨年のジャパンカップでギニョールに騎乗したドイツのトップ騎手です。

 

この他にも紫苑ステークス(G3)3着のポールヴァンドル(牝4 美浦・上原厩舎 54㎏ 内田騎手騎乗)2連勝中のヒストリア(牝4 美浦・栗田徹厩舎 54㎏ 武豊騎手騎乗)、前走阪神2000mで行われた1000万下で1分59秒8の好タイムで勝ったペイドメルヴェイユ(牝4 美浦・藤澤和厩舎 54㎏ 池添騎手騎乗)など4歳勢は強力なメンバーが揃いました。

 

ここで好走した馬は今後の牝馬重賞戦戦で覚えておいて損はない馬達。注目の一戦です。

 

 

東京10R バレンタインステークス 4歳以上オープン・別定戦(ダート1400m)16頭立て 発走15:10

 

バレンタインデーに関する曲と言えば、国生さゆりさんの「バレンタイン・キッス」が有名です。

実は昨年のバレンタインステークスの本馬場入場曲が「バレンタイン・キッス」でした。今年もこの曲が流れるのでしょうか?

 

スピーディクール(牡4 美浦・石栗厩舎 56㎏ 横山典騎手騎乗)

 

500万下から3連勝中の上がり馬です。

ダートの短距離を主に走っていましたが、前走の仲冬ステークスは中山ダート1800mと距離が一気に延長も快勝。

今回、再び得意のダート短距離戦に戻り4連勝を狙います。

 

ベストマッチョ(セン5 美浦・手塚厩舎 57㎏ 内田騎手騎乗)

 

昨年の2着馬。その後一度1600万下に降級するも再びオープンクラスへ復帰しました。

前走ジャニュアリーステークス(中山ダート1200m)を1分10秒2の好タイムで快勝。

今後のダート短距離界を引っ張る可能性を持つ馬です。

 

ラインシュナイダー(牡6 栗東・沖厩舎 57㎏ 武豊騎手騎乗)

 

昨年夏に佐賀競馬の統一重賞サマーチャンピオン(G3 ダート1400m)を制覇。

東京コースも昨年のグリーンチャンネルカップ(オープン ダート1400m)でサンライズノヴァの2着など安定した実績を残しています。

 

ブラゾンドゥリス(牡6 美浦・尾形和厩舎 58㎏ 吉原騎手騎乗)

 

昨年のこのレースを制覇。続く高知競馬の統一重賞黒船賞(G3 ダート1400m)も連勝。その後は不振気味ですが、前走根岸ステークスでは復調の様子がうかがえました。

地方競馬の名手、吉原寛人騎手で連覇を狙います。

 

果たして、勝利という名のバレンタイン・チョコが貰えるのはどの馬でしょうか?

 

 

東京11R 第52回 共同通信杯(トキノミノル記念)(G3)3歳オープン・別定戦(芝1800m)12頭立て 発走15:45

 

グレイル(牡3 栗東・野中厩舎 57㎏ 武豊騎手騎乗)

 

無敗で京都2歳ステークス(G3)を制したグレイル。勝ちタイムの2分1秒6も優れていますが、京都2歳ステークスに出走した馬がその後のレースで活躍し、レースのレベルが高かった事を証明しています。

 

アタマ差の2着に敗れたタイムフライヤーは年末のホープフルステークス(G1)を制覇。3着のケイティクレバーは出世レースの若駒ステークスを制覇。4着のアイトーンも福寿草特別(500万下)を勝つなど、上位入線した馬が後のレースで勝っています。

今回は初の東京遠征、他馬よりも1㎏ハンデが重い57㎏のハンデとなりますが、ここで負けるわけにはいきません。

 

今年の3歳牡馬はダノンプレミアムタイムフライヤーなどハイレベルなメンバーが揃っています。無敗で皐月賞、ダービーを制するためにも、ここは勝って、前記2頭との対決を楽しみに待っているファンもいると思います。

 

ゴーフォザサミット(牡3 美浦・藤澤和厩舎 56㎏ 田辺騎手騎乗)

 

G2レース時代の大阪杯を優勝、G1レースでも活躍したショウナンマイティの弟です。

 

デビュー戦はルーカス(後に東京スポーツ杯2歳ステークス2着)の5着と敗れましたが、未勝利戦、百日草特別(500万下)を連勝しています。特に百日草特別の走破タイムが2分0秒9と好時計をマークしました。

 

百日草特別で2着だったのが牝馬のナスノシンフォニー

ナスノシンフォニーはホープフルステークスに出走。大外枠からのスタートでしたが、勝ったタイムフライヤーからは0.6秒差の5着と健闘。ただ、スタート直後に外側へ逃げてしまうアクシデントが発生。仮にスタートがまともに出れていたら、タイムフライヤーとは接戦の勝負になったと思います。

 

G1レースで不利がありながらも善戦したナスノシンフォニーを負かしたゴーフォザサミット。兄が果たせなかった日本ダービー出走に向けて、ここは最低でも2着までは入りたい所です。

 

オウケンムーン(牡3 美浦・国枝厩舎 56㎏ 北村宏騎手騎乗)

 

父は2008年の菊花賞馬オウケンブルースリ。翌年のジャパンカップではウオッカと鼻差の接戦を演じました。

 

しかし、ジャパンカップの激走が影響したのか、その後は京都大賞典とアルゼンチン共和国杯の2着が最高。G1レースでは苦戦を強いられました。

引退後種牡馬になりましたが、2014年は13頭、2015年は12頭、昨年は僅か1頭の子しか残していません。

 

2年目の12頭から出てきたのが3戦2勝のオウケンムーン。デビュー戦4着の後、未勝利戦では6馬身差(約1秒)の圧勝。タイムも新潟競馬芝2000m(内回り)の2歳レコードタイムとなる2分1秒8をマーク。休養後挑んだ前走の500万下(中山競馬芝2000m)。馬体重が12㎏増えましたが連勝しました。

 

オウケンブルースリの父はジャングルポケット。その父は大種牡馬トニービン。トニービンは母親の系統に影響を及ぼしていますが、後継の種牡馬がなかなか出て来ないのが現状です。オウケンムーンがここで勝って、オウケンブルースリの子供が増える事を願いたいです。

 

ステイフーリッシュ(牡3 栗東・矢作厩舎 56㎏ 中谷騎手騎乗)

 

1戦1勝で臨んだホープフルステークスでは3着と健闘。ホープフルステークスでは鋭く伸びてきました。

 

血統で面白いのは母方の祖母、シルバーレーンです。シルバーレーンはブラックホーク(安田記念)やピンクカメオ(NHKマイルカップ)と2頭のG1ホースを出しました。ブラックホークの妹であり、ピンクカメオの姉のシルバーチャリス。シルバーチャリスの孫には、先程書きましたグレイルがいます。グレイルステイフーリッシュは血統面では親戚にあたります。

 

騎乗するのは39歳の中谷雄太騎手

最初は関東の美浦トレセンにあった高松邦男厩舎に所属していました。

デビュー後の3年間は3勝、10勝、12勝とまずまずの成績を挙げましたが、若手騎手の減量特典が無くなってからは成績が低迷。2007年は64レースしか乗れず、0勝のままで終わりました。

一時は引退も考えていたようですが、2013年11月末頃より栗東に拠点を移し、2015年には栗東所属の騎手に。その中谷騎手のバックボーンとなったのはステイフーリッシュの矢作調教師です。2016年には自身最高の25勝。今年も既に5勝を挙げています。

 

ステイフーリッシュが勝った時の勝利インタビューで苦労人・中谷騎手がどんな事を言うのか。中谷騎手の初重賞制覇も期待したい所です。

 

 

京都11R 第111回 京都記念(G2)4歳以上オープン・別定戦(芝2200m)

 

今年で111回目を迎える京都記念。111年間も行われていたレース、と思われますが、1942年の第1回から1983年の第76回までは京都記念(春)と京都記念(秋)の年に2回行われていました。1994年からはそれまでのハンデ戦から別定戦に変更。強豪馬たちが年明け初戦として出走する様になってきました。

 

今年の京都記念はG1ホースが4頭出走。G1レース2着馬が2頭出走。G1レースかと一瞬思ってしまうメンバーが揃いました。

 

レイデオロ(牡4 美浦・藤澤和厩舎 57㎏ バルジュー騎手騎乗)

 

昨年の最優秀3歳牡馬のレイデオロが2018年の初戦に挑みます。日本ダービー優勝、ジャパンカップではシュヴァルグランには敗れましたが、キタサンブラックには先着の2着。文句なしの実績を残しました。

 

今回は主戦のルメール騎手が騎乗停止。ピンチヒッターとして、今週から短期免許で来日のダリオ・バルジュー騎手(3月25日まで取得)が騎乗します。

 

父のキングカメハメハとバルジュー騎手には苦い経験があります。2004年の京成杯にバルジュー騎手で出走したキングカメハメハは3着と敗退。キングカメハメハの現役時代で唯一の敗北を喫しました。

 

14年前の屈辱を息子レイデオロで晴らす。バルジュー騎手の意気込みは激しいと思います。

 

アルアイン(牡4 栗東・池江厩舎 57㎏ 川田騎手騎乗)

 

昨年の皐月賞馬アルアイン。距離の不安が囁かれた日本ダービーは5着と健闘。秋はセントライト記念2着、菊花賞は7着という結果で休養に入りました。

 

秋の敗北ですが、セントライト記念は1着ミッキースワローの切れ味が勝った事。アルアイン自身も上がり3ハロンを33.8秒とタフな中山競馬場では優れたタイムを出しましたが、ミッキースワローは33.4秒ともっと速いタイムをマークした事。菊花賞は馬場が「超」が付く不良馬場で16番枠からのスタートだった事。これらが要因として挙げられると思います。

 

今回は川田騎手との初コンビ。先週の東京新聞杯でグレーターロンドンに初騎乗し9着という結果に終わっていた川田騎手。一方、先週のきさらぎ賞で弟ダノンマジェスティが大敗したアルアイン。このコンビは先週の借りを返す機会です。

 

一方牝馬のG1ホースは昨年大ブレイクしたハービンジャーの娘2頭が出走。

 

ディアドラ(牝4 栗東・橋田厩舎 54㎏ 福永騎手騎乗)

 

昨年の春は桜花賞6着、オークス4着と善戦したディアドラ。本格化したのは夏以降でした。1000万下のHTB賞(札幌芝2000m)から紫苑ステークス(G3)と連勝。その勢いを持って秋華賞(G1)も制しました。

 

前走のエリザベス女王杯は12着と大敗。ただ、年明けから9戦、昨年の秋はHTB賞を含め4戦、更にデビュー戦から15戦と休みなく使った反動が出た事。また、エリザベス女王杯のレース自体がスローペースで流れ、追い込みのディアドラには厳しいレースだったと思います。

 

それでも、デビュー時の体重が450㎏台だったディアドラですが、秋華賞では490kg台まで成長。タフな使い方をしながらも体重が増えている辺りは馬自身の精神面での強さがあるのではないでしょうか。

 

コンビを組むのは初騎乗の福永騎手。川崎記念のケイティブレイブで今年初のG1ジョッキーになった騎手の勢いも付けて牡馬勢を負かしたい所です。

 

モズカッチャン(牝4 栗東・鮫島厩舎 54㎏ デムーロ騎手騎乗)

 

ディアドラが夏以降力を付けたのに対し、昨年の春に力を付けたのがモズカッチャン。昨年2月の小倉競馬で初勝利を挙げると、500万下、フローラステークス(G2)と一気に3連勝。オークスでも2着となりました。

 

秋はローズステークス(G2)7着、秋華賞(G1)3着と敗戦。エリザベス女王杯では5番手でレースを進める展開。前半1000mが62秒とスローな展開の中、先に抜け出したクロコスミアをゴール前で交わし、G1レース初勝利となりました。

 

モズカッチャンが今回有利な点はデムーロ騎手が続けて乗る事です。前記のレイデオロ、アルアイン、ディアドラに騎乗する騎手が初めての騎手であるのに対し、モズカッチャンとデムーロ騎手は3回騎乗している事。当然、レース中の馬のクセなども把握しているので、デムーロ騎手続投は他馬よりも有利な点になると思います。

 

ただ、土曜日の関西地方が雨。日曜日が晴れの予想ですが、パンパンの良馬場は望めない所。そこで台頭してきそうなのは、以下のG1レース2着馬の2頭です。

 

エリザベス女王杯2着のクロコスミア(牝5 栗東・西浦厩舎 54㎏ 岩田騎手)。

重馬場で行われた一昨年のローズステークスでは最後の直線まで粘り、オークスを制したシンハライトを最後まで苦しめた粘り腰。やや重馬場で行われた府中牝馬ステークス(G2)ではアドマイヤリードヴィブロスといったG1ホースを相手に逃げ切った実績があります。

 

「超」が付く不良馬場で行われた菊花賞2着のクリンチャー(牡4 55㎏ 栗東・宮本厩舎 藤岡佑騎手騎乗)。

先行して結果を残していたクリンチャーは菊花賞では後方からの競馬。しかし、先行した馬が12秒差の最下位に沈むなどサバイバルレースに。4コーナーでは2番手に付けたクリンチャー。最後はキセキに敗れましたが、「負けて強し」のレース内容でした。

 

天候に加え10頭と少頭数で行われる京都記念。

レイデオロが実力を示すのか?

レイデオロとは3㎏のハンデ差があるハービンジャーの娘が勝つのか?

アルアインが復活の狼煙を上げるのか?

はたまた、クロコスミアクリンチャーが一矢を報いるのか?

今年の京都記念は必見のレースです。

 

 

(おかのひろのぶ)

競馬の楽しさを、すべての人へ。
ウマフリとは?
ウマフリ本誌はこちら。
ウマフリブログ
コラボ企画・ご寄稿も大歓迎!
お問い合わせ