【レース回顧】フジノウェーブ記念〜地方古馬短距離界を占う1戦〜

フジノウェーブ記念は大井競馬場の1400mで施行されいるレースです。

元々は東京スプリング盃として創設されていましたが、地方所属で唯一「JBCスプリント」を勝利した事のあるフジノウェーブが4連覇した同レースを、2014年から「フジノウェーブ記念」と名前を変更して実施しています。

 

今年はケイアイレオーネが出走取り消しとなり、15頭で争われます。 まずは、ケイアイレオーネに何事もないことを祈るばかりです。

 

レース回顧

スタートはほぼ横並びから、オメガヴェンデッタリッカルドゴーディが隊列を引っ張る形に。

その後ろの好位集団はサクラレグナムらが形勢。好位集団の後ろにキタサンミカヅキ、好位集団からやや離れてソッサスプレイがいる展開に。

三角手前まではその形で進みますが、次第にゴーディが息切れしてきます。それを見るように好位集団がオメガヴェンデッタ・リッカルドを目標に進出開始。

勢い良くサクラレグナムが迫りますが二頭には及ばす、リッカルドがあっさり抜け出します。オメガヴェンデッタは粘りこみを図る形に。サクラレグナムも3着に粘ろうと懸命に追いますが、その外からようやくキタサンミカヅキが脚を伸ばしてきます。

その内からはさらにキャプテンキング、ソッサスプレイも追い込んできますが、それがどうしたのといわんばかりにリッカルドは影をも踏ませぬ横綱競馬を披露しました。前走に引き続き快勝でした。

7馬身差をつけられながらもなんとか粘り切ったオメガヴェンデッタが2着に。3着には外から脚を伸ばしたキタサンミカヅキが食い込み、後続がキャプテンキング、ソッサスプレイと入線。

連勝中の上がり馬で3番人気に推されていたキャンドルグラスは、大外枠も響いたのか9着という結果に。

第8レースのC1が1分29秒台だったのに対し、フジノウェーブ記念は1分25秒2と高速での決着でした。

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1〜3着馬コメント

1着 リッカルド(セン7歳)

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中央重賞・エルムSの勝ち馬です。

近走は物足りない内容でしたが、前走の地方初戦でロワジャルダンを子供扱い。ぶっちぎりの強さで、格の違いをアピールしました。

血統は父フサイチリシャール・母キョウエイハツラツ・母父オペラハウス。近親にはスマートファルコンやワールドクリークなどがいる血統です。

 

2着 オメガヴェンデッタ(セン7)

中央の芝短距離重賞で一時期は一翼を担っていた実績馬です。OPで勝利は無いものの、掲示板には度々乗り、買う側から切るに切れない存在……だったかと思います。

その後ダートに転向し、障害にも挑戦。

そして地方へ移籍となりました。

移籍初戦でこの結果と、元OP馬の意地を見せた結果となりました。

今後地方の馬場に慣れてくれば、周囲を沸かせる一頭になりそうですね。

血統は父ゼンノロブロイ・母ビハインドザマスク。

ビハインドザマスク(母父ホワイトマズル)はスワンS、京都牝馬SセントウルS勝ちの名牝で、2000年前後から見てる方ならご存知の方も多いと思います。

 

3着 キタサンミカヅキ(牡8)

サブちゃんこと北島三郎氏所有のキタサンミカヅキも元中央OP馬。

京葉S(OP)勝ちで、昨年地方に移籍後は東京盃(指定交流G2)を勝ち、現在、地方短距離界を引っ張る一頭です。

父キングヘイロー・母キタサンジュエリ・母父サクラバクシンオーという血統になります。

 

総括

今年のフジノウェーブ記念は、4歳勢の勢い・移籍組の新興勢力・地方短距離界を牽引する実力馬たちの三つ巴決戦にかなと予測しておりましたが、第8レースのC1が1分29秒台でフジノウェーブ記念は1分25秒2という高速決着でした。

レース中には後方待機勢も前が止まることを想定していたのでは、と思います。

しかし結果的にリッカルドただ一頭だけが上がり3ハロン37秒前半でまとめ、まさに横綱競馬の一言。こんなレースをされてしまうとなかなか対抗できるものではないです。

1400m自体が新馬戦以来で、距離をこなせるのかという不安要素もありましたが、なんのそのという具合でした。

地方のダートが合うのでしょうか?

何にせよ、今は地方勢の一角です。中央馬撃破の最右翼に躍り出たのではないでしょうか。指定交流でのしのぎを削った中央勢と対戦するのが楽しみです。

2着のオメガヴェンデッタもよく粘りました。ロスなくインを周り、移籍初戦としては馬体増という点を含めて十分合格点ではないでしょうか。

3着キタサンミカヅキもよく追い込んできたと思います。 外回された分届かなかったのかもしれません。ともあれ、展開のアヤで4着のキャプテンキング、5着のソッサスプレイあたりまでは2着まではあったのかなといったレースでした。

ベテラン勢が「まだまだ若いもんには負けないよ!」といったような、そんなフジノウェーブ記念でした。

 

(ysk.h08)

(写真・Katies Gem(@katies_gem))

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