【地方重賞回顧】京浜盃(大井・SⅡ)

第41回 京浜盃(SⅡ) 概要

 

京浜盃は1978年に現3歳(旧4歳)限定レースとして創設され、南関東3冠(羽田盃、東京ダービー、ジャパンダートダービー)の前哨戦と位置付けられてきました。

大井競馬場の1700m戦です。

1978年以前は南関東限定の3歳限定のユースカップ (準重賞)として施行されていました。

 

さて、2018年の京浜盃もクラシック前哨戦というだけあって、好メンバーが揃いました。

全日本2歳優駿3着のハセノパイロをはじめ、ニューイヤーカップ勝ち馬ヤマノファイト、前2頭と勝負付けが済んでいない雲取賞勝ち馬ワグナーコーヴ、鎌倉記念勝ち馬リコーワルサー、ニューイヤーカップ2着のクロスケなどが顔を揃えました。

 

 

レース回顧

 

好スタートを切ったのは2番ワグナーコーヴ

 

さらに押して4番ヤマノファイト、そこに並ぶように5番クリスタルシルバーが続く形。少し離れた後方には12番ハセノパイロ、10番ドンビー、3番フレアリングダイヤ、11番ビクトリアペガサス、13番クロスケ、1番リコーワルサーと続く形。9番トーセンブルはいつものように後方待機策です。

 

隊列はすんなりと決まりました。「もしかしたら前3頭できまるのでは?」というようなペースで序盤戦が進んでいきます。このままいくと勝負所は直線になりそうな様相です。

 

2コーナーを回る頃にはビクトリアペカザスがズルズルと後退し、その分各馬が順位を上げていく形に。それ以外では13番クロスケが徐々に前目に取り付いて行こうとしたくらいで、かなり出入りの少ない前半戦となります。

 

その後もこれといった動きも少なく、落ち着いた流れに。3コーナーでは前3頭の後ろにフレアリングダイヤが4番手、ハセノパイロクロスケドンビーリコーワルサーが続くといった隊列です。終盤にさしかかり、そろそろレースも激しくなっていこうかといった雰囲気が漂います。

 

そして動きがあったのは4コーナー。

 

ワグナーコーヴが後続を突き放しにかかり、ヤマノファイトクリスタルシルバーがそれに続いて追い出しを開始。後続馬もそれに続きます。

 

一気にワグナーコーヴが抜け出そうとしますが、それをさせまいとヤマノファイトが食らいつきます。そのペースアップについていけなかったのか、クリスタルシルバーは3着争いに後退していきます。

 

直線は内ワグナーコーヴ、外ヤマノファイトの追い合いに。

 

ヤマノファイトが抜け出そうとするたびに、またもうひと伸びするワグナーコーヴ。熱戦です。

 

最後には、ゴール前でグイッと出たヤマノファイトが1着。2着はワグナーコーヴ

 

道中ポジションをあげつつも届かず2馬身ほど離されてクロスケが3着、さらに1馬身ほど離されて粘りこみを計ったクリスタルシルバー

5着はクビ差で、ハセノパイロで決着です。

 

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1〜3着馬コメント

1着ヤマノファイト

 

父エスポワールシチー 

母ケイアイリード(母父フォーティナイナー)

 

父は言わずと知れたダートの雄・エスポワールシチー

母系はフォーティナイナーにダンチヒ系と、いかにもアメリカンなダート血統です。

 

エスポワールシチーは距離が伸びると勝ちきれない部分があったのですが、ヤマノファイトは距離が伸びていくにつれどうなるでしょうか。距離適性の自在さで父を超えれるのかどうか、そうした意味でも今後が楽しみです。

 

 

2着ワグナーコーヴ 

 

父マンハッタンカフェ

母レイクサイドカップ(母父salt lake)

 

母父のsalt lakeはあまり馴染みない方も多いと思いますが、中央牝馬3冠のアパパネの母父でもあります。 個人的には芝でも見てみたいなと思う血統です。

 

 

3着クロスケ

 

父キャプテントゥーレ 

母フェニックスワン(母父ブライアンズタイム)

 

父は2008年の皐月賞勝ち馬で良血のキャプテントゥーレキャプテントゥーレの皐月賞といえば、先日の高松宮記念の勝利ジョッキー・川田騎手の初G1勝利でもあります。

 

 

まとめ

 

2018年京浜盃ですが、前残りの馬場の影響もあるのでしょうが、勝ったヤマノファイト・2着のワグナーコーヴは非常に地力の高さを見せる競馬だったと思います。

前につけて上がり最速と上がり2位を出されては後続は手も足もでません。

「南関クラシックはこの2頭中心に回る」と思わせるようやレースぶりでした。

 

3着クロスケは道中、徐々に前目につけていくというレースながらも、上がりは前2頭につぐ3位。結果的に4着には1馬身以上離してますし、陣営も手応え掴んだのではないでしょうか。

南関クラシック路線の2番手勢に名乗りを上げたと思います。

 

ハセノパイロは、全日本2歳優駿で地方最先着と実績的には十分なんですが、前走も含めて案外な結果におわりました。寒い時期が得意なのか、はたまた全日本2歳優駿の反動が残ったままなのか……など色々考えが巡りますが、本来の力を出せればヤマノファイトワグナーコーヴらと差がないレベルだと思うので、南関クラシック路線を盛り上げるためにも復調を期待したいです。

 

 

ysk.h08

(写真・Katies Gem(@katies_gem)

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