【重賞回顧】第23回プロキオンステークス(GⅢ)

ドバイ帰りは伊達じゃない、一人旅の驚愕レコード!

 世代関係なく、ここをステップに躍進を狙う 

西日本をはじめとする豪雨災害、中京競馬場においては馬場が不良になる程度ですんでまずは一安心である。

無事開催にいたって、ほっとするも、なかなか競馬モードに頭が切り替わらない。

これはこれとして競馬が開催できるという日常は大切だ。だから、開催されるなら思い切り楽しもう。

 

中京のダート1400m。

冬の大三角のひとつの星を冠にする真夏の砂上決戦。

中京に集まったのは、秋に向かって力をつけていきたい14頭。

実績上位は重賞5勝のインカンテーションが一番とはいえ、8歳。今年のフェブラリーステークス3着、かしわ記念3着であり、力はまだ衰えていない。

年齢でいったらブライトラインの9歳もなかなかだが、こちらは同レースで1年ぶりの復帰。前回3着だっただけにもしかしてと思いたくなる。

去年の勝ち馬キングズガードは近走惜しい活躍で、得意の舞台で巻き返したい。

サクセスエナジーはさきたま杯、かきつばた記念と連勝でここへ挑むが、斤量58キロがどうでるか不安が残る。

ドリームキラリルグランフリソンウインムートブラゾンドゥリスなどのオープン特別常連馬の姿が上位実績馬の隙を狙う。

そして、ドバイ帰りのマテラスカイ。ドバイ遠征後、花のみちSを圧勝したが、これが国内ダート重賞初挑戦。試金石だ。

 

真夏のダート決戦、雨を含んだ不良馬場を味方にするのはどの馬か。

秋に向けて、新しい挑戦がはじまる。

 

 

不良馬場は敵か味方か

 

前日までの雨で不良馬場のダートコース。

水を含みながらも、適度に乾いて不良と言えども走りやすい。この馬場がどうなるか。

出遅れなく揃ったスタート。

スタート地点の芝コースで外枠のマテラスカイが鞍上にぐいぐい押されて好ダッシュを決める。ダートコースに入ったところで内枠のウインムートブラゾンドゥリスが追いかけてくるが、譲らずマテラスカイが馬群を率いる格好となった。

ドリームキラリドライヴナイトエイシンヴァラーサクセスエナジールグランフリソンサイタスリーレッドが中団で馬群を形成し、1馬身離れてブライトライン、その後ろにインカンテーションキングズガードと人気どころが後方につける。最後方はナムラミラクル、3馬身離れてダノングッド

3コーナー入って、先頭は変わらずマテラスカイ

ウインムートも手ごたえ良く追いかける。

しかし、マテラスカイの勢いは衰えない。4コーナーまわって逆に3馬身の差がつき、直線へ。

坂を登って、突き離す。リードは5馬身ほど一気に広がる。

後方にいたサクセスエナジーの脚色が良い。インカンテーションも馬場の真ん中を一気に駆け上がってくる。2番手はウインムートが粘っている。

先頭はマテラスカイ、余裕の手応えで突き抜ける。

2番手争いは激しい競り合い、粘るウインムートサクセスエナジーが追いつめるが、外から一気にインカンテーションが猛烈な追い込みでサクセスエナジーウインムートを差し切る勢い。

しかし、マテラスカイの独走に水を差すものはなく、独走でゴールイン。

タイムは1.20.3。走りやすい不良馬場だったとはいえ、コースレコードを飛び越して驚愕のJRAレコードを叩きだした。

2着にはインカンテーションが入った。

 

 

全着順

第23回プロキオンステークス(GⅢ)3歳以上オープン(中京・ダート1400m)

着順
馬名
性別・馬齢
騎手
着差・タイム
1
◯外マテラスカイ
牡4
武豊
 1:20.3
2
インカンテーション
牡8
三浦皇成
4
3
ウインムート
牡5
和田竜二
1/2
4
サクセスエナジー
牡4
松山弘平
クビ
5
ブラゾンドゥリス
牡6
武藤雅
クビ
6
◯外ドリームキラリ
牡6
M.デムーロ
クビ
7
キングズガード
牡7
藤岡佑介
ハナ
8
ダノングッド
牡6
川田将雅
1.3/4
9
ナムラミラクル
牡5
藤掛貴志
クビ
10
ブライトライン
牡9
幸英明
1/2
11
◯外ルグランフリソン
牡5
福永祐一
4
12
□地エイシンヴァラー
牡7
下原理
2
13
ドライヴナイト
牡5
浜中俊
1
14
サイタスリーレッド
牡5
酒井学
2.1/2

 

 

1~5着馬コメント

1着 マテラスカイ 牡4歳 武豊騎手 5番人気

スタート好ダッシュで影を踏ませぬ逃げ切りでレコード勝ち。これ以上ない勝ち方。

18年は年明け頌春賞、橿原Sと圧勝での連勝を飾り、果敢にドバイに挑戦し、ドバイゴールデンシャヒーン(GI)の5着と健闘、存在感を表した。帰国後、6月の花のみちSを3馬身半で圧勝。そして、今回の圧巻のレコード逃げ切りで重賞初勝利。本格化した今の力で次は大舞台へ臨みたい。

 

2着 インカンテーション 牡8歳 三浦皇成騎手 1番人気

道中、ほとんど最後方にいたが、直線で一気に2番手まで突き抜ける。先行馬が上位独占する中、年齢を感じさせないパフォーマンス。伊達に1番人気は背負っていない。

 

3着 ウインムート 牡5歳 和田竜二騎手 2番人気

実績あるダート1400mで得意の先行力を武器に常に2番手キープであったが、最後はインカンテーションに差されてしまった。実力は出せたのだろうが、いかんせんインカンテーションと争ったところでさらにその先にマテラスカイがいた。相手が悪かったと思って、また次走も得意の先行力を見せてほしい。年上の兄は芝とダートの短距離で実績あるドリームバレンチノ。まだまだ活躍の下地がある。

 

4着 サクセスエナジー 牡4歳 松山弘平騎手 6番人気

3コーナーから進出し、じわりじわりと上位陣に詰め寄ったが、決め手ではインカンテーションに敵わなかった。とはいえ、はるか先にマテラスカイがいる。タイム的にはそこまで悪くはないので次走でも期待したい。58㌔背負ってもパフォーマンスが衰えなかったのは収穫だ。

 

5着 ブラゾンドゥリス 牡6歳 武藤雅 10番人気

終始3番手につけ、最後も掲示板確保。この馬なりにがんばったと思う。重賞での上位着順は難しいかもしれない、オープン特別に戻って着順を積み上げたい。

 

 

総括

フタをあけてみれば、マテラスカイの強すぎる逃げ切り勝ちで終わってしまった。

戦前は5番人気という評価がウソのような強さだ。

前年優勝馬のキングズガードは後方待機のまま、1番人気インカンテーションは鋭い差し脚をみせたが、2着どまり。先行勢でいうとウインムートは2番手争いが精いっぱい。

マテラスカイの逃げはまさに影すら踏ませない一人旅だった。

この秋のダート短距離界に本格化したマテラスカイが挑むところを見届けたい。

 

 

(みすてー)

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