【今週の重賞情報】春の実績馬がすんなりと勝つのか?それとも、新興勢力が勝つのか?大混戦必至の菊花賞

10月21日(日)京都11R 第79回菊花賞(GⅠ)芝3000m・3歳定量戦

どんなレース?

 

イギリスの「セントレジャー」を範にとり、1938年に「京都農林省賞典四歳呼馬」の名称で創設された4歳 (現3歳)馬による重賞競走で、1948年より現名称となりました。前後して創設された横濱農林省賞典四歳呼馬 (現:皐月賞)や東京優駿 (日本ダービー)とともに、日本のクラシック三冠競走を確立しました。

 

クラシック三冠競走の最終戦として行われ、皐月賞は「最も速い馬が勝つ」、東京優駿 (日本ダービー)は「最も運のある馬が勝つ」と呼ばれるのに対し、菊花賞はスピードとスタミナを兼ね備え、2度の坂越えと3000mの長丁場を克服することが求められることから「最も強い馬が勝つ」と称されています。

 

阪神競馬場で行われた1979年を除き、すべて京都競馬場で行われています。距離の芝3000mも第1回から変わっていません。

 

 

今年の出走馬

ブラストワンピース(美浦・大竹厩舎 57㎏ 池添騎手騎乗)

 

3戦3勝の無敗でダービーに挑み5着と敗れたブラストワンピース。秋初戦は新潟記念という異例のローテーションとなりましたが、4歳以上の古馬相手に楽勝という結果でした。

 

3000mの菊花賞で走る上で気になるのが、母のツルマルワンピースや祖母のツルマルグラマーが短距離で実績を残した馬で、距離が持つのかどうかだと思います。しかし、ツルマルグラマーの母のエラティスからは2007年の菊花賞2着馬のアルナスラインを送り出すなど不安はないと思います。

 

馬主のシルクレーシングは先週の秋華賞ではアーモンドアイで牝馬三冠を達成。サラキアが4着と健闘。今週もシルクの勝負服が先頭でゴールするのでしょうか?

 

エポカドーロ(栗東・藤原英厩舎 57㎏ 戸崎騎手騎乗)

 

皐月賞を制し日本ダービーでも2着のエポカドーロ。秋初戦の神戸新聞杯はスタートで躓いた事もあって4着と敗れましたが、有力視されています。

 

エポカドーロに関して不安があるとすると、母のダイワパッションが現役時代に短距離で活躍したため、距離が持つのかの不安があると思います。ただ、ダイワパッションの血統構成を見ると、不安はないと思います。ダイワパッションの母の父、シェイディハイツはヨーロッパの中長距離で活躍。4代母の父ピットカーンはキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(英国G1・芝2400m)を制したエラマナムー、日本では1984年のステイヤーズステークスを制したカネクロシオの父として知られています。

 

今回は逃げたい馬が揃っていて、展開面がポイントになりますが、皐月賞馬の意地を見せて欲しいものです。

 

エタリオウ(栗東・友道厩舎 57㎏ デムーロ騎手騎乗)

 

今年の3歳馬が事実上最後の産駒となるステイゴールド(2歳馬は1頭のみ)。これまでにオルフェーヴルゴールドシップと2頭の菊花賞馬を出した種牡馬です。今年もステイゴールド産駒は4頭出走します。

 

ステイゴールド産駒の注目馬と言えば神戸新聞杯2着のエタリオウが挙げられると思います。神戸新聞杯では日本ダービー馬ワグネリアンに迫り、上がり3ハロン(ラスト600m)のタイムが33.9秒とメンバー最速の瞬発力を見せました。

 

騎乗するデムーロ騎手は昨年のこのレースをキセキで制覇。もしエタリオウが勝利すれば、菊花賞2連覇は1981年、1982年の菅原泰夫元騎手以来36年ぶりの快挙となります。また、1勝馬の菊花賞制覇も初の快挙となります。

 

ジェネラーレウーノ(美浦・矢野英一厩舎 57㎏ 田辺騎手騎乗)

 

皐月賞3着で、前走のセントライト記念を制したジェネラーレウーノも忘れてはいけない馬です。

 

血統を見ると、短距離に強いダンジグの近親配合が強い馬ですが、大一番に強いヒズマジェスティの近親配合も含まれています。ヒズマジェスティは名馬リボーの息子で、菊花賞ではヒズマジェスティの血が入ったマンハッタンカフェが制しています。

 

気性的に燃えやすい面があるため、レース1週前から栗東トレセンに移動するなどの対策を取っています。あとはパドックでどれだけ落ち着いているかがポイントとなります。

 

 

一方で、ここ10年の菊花賞を見ると、前走で1000万下の特別戦を勝った5頭が3着以内に入り、波乱を演出しています。今年は混戦が予想されるので、夏に力をつけてきた馬の台頭も気にする必要があると思います。

 

フィエールマン(美浦・手塚厩舎 57㎏ ルメール騎手騎乗)

 

ラジオNIKKEI賞2着のフィエールマン。注目はルメール騎手が騎乗する事です。

 

先週は府中牝馬ステークス(ディアドラ)、秋華賞(アーモンドアイ)と土日の重賞を制したルメール騎手は今年の重賞レースは15勝挙げています。勝率に換算すると30.6%、2着以内が46.9%、3着以内が53.1%。つまり、半分以上のレースで馬券になっています。

 

1月28日にデビューしたフィエールマン。勝てば菊花賞最少キャリア3戦目の優勝となります。

 

グロンディオーズ(美浦・田村厩舎 57㎏ モレイラ騎手騎乗)

 

2月12日にデビューしたグロンディオーズ。2400m戦でも好タイムで勝ち、前走の信濃川特別も勝ち、勢いがあります。父ルーラーシップ、信濃川特別勝ちと言えば、昨年の菊花賞を制したキセキと被る所があります。

 

グロンディオーズの兄は目黒記念を勝ったムスカテール。祖母のジェドゥーザムールからはアイルランドダービーを制したWinged Loveがいるなど、スタミナ勝負には持って来いの血統。重賞競走出走経験がないのがマイナスですが、モレイラ騎手がどう捌くか。楽しみな1頭です。

 

アフリカンゴールド(栗東・西園厩舎 57㎏ 松若騎手騎乗)

 

ステイゴールド産駒は4頭出走しますが、未知の魅力を秘めたのが春のクラシック戦線には出走していないアフリカンゴールドです。4月に初勝利を挙げて以降は4戦3勝の上り馬です。特に前走の兵庫特別(阪神芝2400m 1000万下)は2番手でレースを進め、2着に4馬身差の圧勝を演じました。

 

アフリカンゴールドは血統面でも優れています。兄にはドバイワールドカップを制したアフリカンストーリーがいます。重賞競走経験がないのがマイナスになりますが、勢いで行けば、この馬も注目をしなければなりません。

 

ユーキャンスマイル(栗東・友道厩舎 57㎏ 武豊騎手騎乗)

 

新潟の阿賀野川特別(芝2200m)を勝ったユーキャンスマイル。2008年の優勝馬オウケンブルースリや昨年3着のポポカテペトルが阿賀野川特別を勝って菊花賞で好走をしたケースです。

 

父のキングカメハメハは母の父の特徴を引き出すのが得意な種牡馬です。母の父がスプリンターのストームキャットからロードカナロア、ダート血統のチェロキーランからはホッコータルマエが出るなど、母の父のいい面を引き出す種牡馬であります。

 

ユーキャンスマイルの母の父は菊花賞馬ダンスインザダークダンスインザダークは菊花賞馬を2頭送り出すなど長距離に強い母の父。グロンディオーズアフリカンゴールドにはない重賞競走出走経験がある事、そして、鞍上には武豊騎手を配した辺り、波乱の使者はこの馬かもしれません。

 

他にも、春の実績馬では、京都コース2戦2勝のグレイル(栗東・野中厩舎 57㎏ 岩田騎手騎乗)、ダービー3着馬のコズミックフォース(美浦・国枝厩舎 57㎏ 浜中騎手騎乗)、ステイゴールド産駒で京都新聞杯を制したステイフーリッシュ(栗東・矢作厩舎 57㎏ 藤岡佑騎手騎乗)がいます。

 

新興勢力ではラジオNIKKEI賞を制し、神戸新聞杯3着のメイショウテッコン(栗東・高橋忠厩舎 57㎏ 松山騎手騎乗)、1600万下のレインボーステークスでは負けて強しのステイゴールド産駒のシャルドネゴールド(栗東・池江厩舎 57㎏ 藤岡康騎手騎乗)、佐渡ステークス(新潟芝2000m)で1分56秒6という驚異的なタイムを出したグローリーヴェイズ(美浦・尾関厩舎 57㎏ 福永騎手騎乗)など、どの馬にもチャンスがあるメンバーが揃いました。

 

果たしてエポカドーロが2冠に輝くのか?
エタリオウが悲願のG1レース制覇となるのか?
混戦を象徴した結末となるのか?

第79回菊花賞は15:40発走です。

 

 

(おかのひろのぶ)

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