【今週の重賞情報】モズカッチャンの2連覇か?リスグラシュー悲願のG1タイトルか?下剋上でG1タイトル奪取か?大激戦のエリザベス女王杯

11月11日(日)第43回エリザベス女王杯(京都競馬場 芝2200m・外回り 3歳以上牝馬限定)

エリザベス女王杯ってどんなレース?

 

3歳牡馬には皐月賞、日本ダービー、菊花賞と三冠競走があるのに対し、1969年までは3歳牝馬は桜花賞とオークスしかありませんでした。そこで、1970年に牝馬三冠路線の最終戦という位置づけで「ビクトリアカップ」というレースが創設されました。

 

1975年にエリザベス女王が来日。これを記念したレースとして翌1976年からビクトリアカップを引き継ぐ形で「エリザベス女王杯」として新たに第1回の競走が開催されました。以来1995年まで、京都競馬場の芝2400mで3歳牝馬限定競走として施行されました。

 

しかし、4歳以上の牝馬にとってG1レースは牡馬との戦いが強いられるようになり(特に中距離を得意とする馬)、1996年に牝馬重賞競走の見直しの一環として出走条件を3歳以上牝馬に変更。距離も従来の2400mから2200mに変更し、「3歳以上牝馬最強馬決定戦」の位置づけで行われることとなりました。従来のエリザベス女王杯は芝2000mの秋華賞と名を変えて行われることとなりました。

 

1999年には外国調教馬にも開放。2010年にはスノーフェアリーが外国調教馬として初めてエリザベス女王杯を制覇。翌年もこのレースを制しました。

 

 

今年の出走馬

今年の三冠牝馬アーモンドアイはジャパンカップへ、前哨戦の府中牝馬ステークスを制したディアドラが香港カップに向かうとのこと。混戦ムードが漂い、激戦が予想されます。

 

モズカッチャン(牝4 栗東・鮫島厩舎 56kg ミルコ・デムーロ騎手騎乗)

 

昨年のこのレースを制したモズカッチャンは連覇を狙いに出走します。

 

今年は未勝利ですが、京都記念ではレイデオロと鼻差の4着でディアドラ(6着)に先着。前走の札幌記念では勝ったサングレーザーとタイム差なしの3着に健闘。天皇賞(秋)の1着馬と2着馬と接戦を演じました。

 

ポイントは前哨戦の府中牝馬ステークスを感冒のため使えなかった事。札幌記念から約3か月間が空くこととなりますので、調整過程に狂いがないかが大きなポイントとなりそうです。

 

勝てば、メジロドーベル(1998年、1999年)、アドマイヤグルーヴ(2003年、2004年)、スノーフェアリーに続く4頭目のエリザベス女王杯連覇。実績は上位ですので、最終調教の動き、パドックの仕上げに注目です。

 

リスグラシュー(牝4 栗東・矢作厩舎 56kg モレイラ騎手騎乗)

 

悲願のG1タイトルに向けてリスグラシューはモレイラ騎手とのコンビでエリザベス女王杯に挑みます。

 

前走の府中牝馬ステークスでは2kgハンデが重いディアドラとはクビ差の2着に敗れました。しかし、この馬自身の上がり3ハロンのタイムが32.6秒と過去最高のタイムをマーク。そして、馬体重も過去最高の460kgに達するなど、馬がようやく本格化した様に見えます。

 

去年のこのレースは8着に敗れていますが、上がり3ハロンのタイムは33.7秒とメンバー最速タイで上がり、勝ったモズカッチャンとは0.4秒差のレースをしています。そのリスグラシューに大胆な脚質転換などで馬の全能力を引き出せるモレイラ騎手騎乗。G1レース2着が4回のリスグラシューにとってはシルバーコレクター返上のチャンスです。

 

ノームコア(牝3 美浦・萩原厩舎 54kg ルメール騎手騎乗)

 

今年の流行語大賞のノミネート30選の中に「半端ないって」が入っていますが、競馬ファンの多くは「ルメール、半端ないって」とでも付けたくなるようなルメール騎手。先週もJBCスプリントを制し、G1級競走を4週連続制しております。

 

そんなルメール騎手がエリザベス女王杯に騎乗するのは、今年の紫苑ステークスを制したノームコアです。紫苑ステークスを3馬身差で圧勝しましたが、体調面が整っていないため、秋華賞を回避。狙いをエリザベス女王杯に絞りました。

 

ノームコアの父はモズカッチャンと同じハービンジャーです。母方の血統で注目したいのは3代母のラスティックベル。娘には2000年のエリザベス女王杯2着馬で重賞レースを4勝したフサイチエアデールがいます。

 

最近のエリザベス女王杯の傾向で行くと、3歳馬の活躍が目立ちます。秋華賞をパスして万全の態勢で挑む馬と絶好調の騎手。勢いでG1ホースになれるかが注目です。

 

レッドジェノヴァ(牝4 美浦・小島茂厩舎 56kg 池添騎手騎乗)

 

4歳以上の古馬にも勢いがある馬がいます。京都大賞典でサトノダイヤモンドの2着に入ったレッドジェノヴァです。

 

昨年の今頃は福島競馬の500万下競走を勝ったに過ぎなかったレッドジェノヴァ。4歳になった今年は6戦3勝。特にここ5戦では3着以下がない安定した戦績を誇っています。

 

血統面で見ますと、母方の祖母のマンハッタンフィズからは重賞2勝馬のアプリコットフィズや京都新聞杯を制したクレスコランドなど多くの活躍馬を出しています。そして、3代母のサドルチェンジからは天皇賞(春)や菊花賞を制したマンハッタンカフェが輩出されています。

 

前走後は栗東トレセンに残って順調に調整を積み重ねてきたレッドジェノヴァ。小島茂之厩舎のエリザベス女王杯といえば、2009年のエリザベス女王杯でブエナビスタ以下を破り11番人気で制したクイーンスプマンテがいます。クイーンスプマンテも京都大賞典の後は栗東トレセンに滞在。加えて、牝馬の大一番に強い池添騎手が騎乗となれば、一気にG1ホースになる可能性も高くなりそうです。

 

コルコバード(牝5 美浦・木村厩舎 56kg 浜中騎手騎乗)

 

前記のレッドジェノヴァが今年のレースで唯一大敗(10着)した2月の箱根特別(東京芝2400m 1000万下)。この時勝ったのがコルコバードです。

 

13戦して5勝、2着5回、3着2回。唯一馬券に絡むことができなかったレースでも5着と抜群の安定感を誇る馬ですが、勝ちきれない面があります。前走の丹頂ステークス(札幌芝2600m オープン)でもリッジマンの2着と惜敗をしております。

 

コルコバードは一口馬主の牝馬ですので、来年の春になったら引退をせざるを得なくなります。それを分かっているのか、今回は管理する木村調教師がトップコンディションに馬を仕上げてきました。

 

 

(おかのひろのぶ)

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