【今週の重賞情報】海外から参戦の2頭を中心にジャパンカップの主なメンバーを紹介

11月25日(日)東京11R 第38回ジャパンカップ(東京競馬場 芝2400m 3歳以上)

ジャパンカップってどんなレース?

 

世界に通用する強い馬作り」を目指すべく、外国から強豪馬を招待して日本のサラブレッドと競わせようという趣旨により1981年に創設されました。11月下旬の東京競馬場・芝2400メートルを舞台に行われています。

 

第1回は北米とアジア地区から招待馬を選出し、アメリカ・カナダ・インド・トルコ(招待馬デルシムは来日後故障のため不参加)の4か国から計8頭を招待して行われ、アメリカ代表のメアジードーツが2分25秒3のJRAレコード(当時)で優勝。翌1982年からはヨーロッパとオセアニア地区の代表馬も招待の対象となり、1983年からは地方競馬の代表馬(1頭)も招待の対象となりました。また、1984年のグレード制導入時にGⅠに格付けされました。

 

1992年には国際セリ名簿基準委員会より国際G1として認定。また、国際競走のため、JRAが馬や関係者の諸費用を負担しなければならないレースとなっております。

 

 

今年の外国招待馬

 

今年は2頭の外国招待馬がやってきます。

 

カプリ(牡4 アイルランド・オブライエン厩舎 57㎏ ライアン・ムーア騎手騎乗)

 

2頭の外国招待馬で実績上位といえば、昨年のアイルランドダービーなどG1レース2勝を挙げているカプリです。

 

カプリは2歳の7月にデビュー。2戦目で勝ち上がっています。この時の2着馬は昨年のメルボルンカップを制したリキンドリングです。4戦目のベレスフォードステークス(アイルランドG2、芝1600m)で初重賞制覇を成し遂げました。2歳時は5戦3勝の戦績で終えました。

 

3歳時はイギリスダービーに出走し6着に終わったカプリ。欧州各国のダービー馬が集うと言われているアイルランドダービーに出走。イギリスダービー馬のウイングスオブイーグルスらが出走する中、カプリは勝利しました。続く日本の菊花賞の元となったイギリスセントレジャー(イギリスG1、芝2900m)に出走。1番人気に応え、伝説の名馬と言われているニジンスキー以来48 年ぶりのアイルランドダービー馬によるイギリスセントレジャー制覇を成し遂げました。その後、中1週で出走した凱旋門賞では17着に終わりました。

 

4歳の今シーズンは4月のアレッジドステークス(アイルランドG3 芝2000m)での1勝のみですが、凱旋門賞では勝ったエネイブルから3 馬身1/4 差の5着と健闘。続くイギリスチャンピオンステークス(イギリスG1 芝1990m)では4着と健闘しました。最新のワールドベストレースホースランキングではランキング外ですが、アイルランドダービーで負かしたクラックスマンが130と世界ランキング1位タイ、チャンピオンステークス2着のクリスタルオーシャンが126で6位タイと侮れません。

 

父はヨーロッパを代表する大種牡馬ガリレオ。これまでにフランケル(モズアスコットの父)やニューアプローチなど数多くの名馬を出している種牡馬です。母は1勝しか挙げていませんが、6代母のパンパリーナの一族からはヴィクトワールピサアサクサデンエンなどを輩出している牝馬の系統です。

 

これまで 6 勝の内、アイルランドダービーを除く 5 つは稍重~不良でのもの。時計のかかる競馬が理想的なカプリ。時計が掛かる馬場になった時は要注意です。

 

 

サンダリングブルー(せん5 イギリス・ムニュイジエ厩舎 57㎏ フランシス・ベリー騎手騎乗)

 

もう1頭のサンダリングブルーはG1レースを制していませんが、ジャパンカップ出走を最大の目標にしてのローテーションを組んできた馬です。

 

3歳の4月にデビューしたサンダリングブルーは5戦未勝利で3歳シーズンを終わりました。4歳シーズン前に去勢手術を行い、10戦目(昨年の7月)に初勝利を挙げ、3連勝を含む8戦3勝3着3回と安定した戦績を残しました。

 

本格化したのは5歳になった今シーズンです。7月14日のレースでベリー騎手が騎乗し2着と好走した後、7月28日のヨークステークス(イギリスG2 芝2050m)で直線一気の脚を披露し、重賞競走初制覇を達成しました。

 

続いて出走した同じヨーク競馬場の芝2050mで行われるイギリスインターナショナルステークス(イギリスG1)は国際的にもハイレベルなレースです。今年もキングジョージ(イギリスG1)を制したポエッツワード。エクリプスステークス(イギリスG1)を制したロアリングライオン。ディープインパクト産駒でイギリス2000ギニー(日本で言う皐月賞)を制したサクソンウォリアー。ドバイワールドカップ(ドバイG1)を制したサンダースノーなど多数の国際G1レース馬が参戦する中でイギリスのG2レースを制したのみのサンダリングブルーは8頭立ての8番人気でした。

 

しかし、いつも通りの後方からの競馬をしたサンダリングブルーは直線鋭く伸び、3着と好走。2着のポエッツワードとは1/2馬身差と僅差の競馬を演じました。ちなみに、勝ったのはロアリングライオンで、先日発表された欧州年度代表馬を決定するカルティエ賞で、凱旋門賞2連覇のエネイブルを抑えて年度代表馬に輝きました。

 

トップクラスの競馬にメドを立てた陣営はジャパンカップを大目標に定め、秋の競走スケジュールを組み立てます。欧州の場合、せん馬が出られる重賞競走が限られているので、まずは9月にスウェーデンで行われたストックホルムカップインターナショナル(スウェーデンG3 芝2400m)で勝利しました。

 

スウェーデンの競馬が北米の芝競馬に似ていることから、次に選んだのはカナダのG1レース・カナディアンインターナショナル(カナダG1 芝2400m)。1番人気に押されましたが、2着と敗れました。しかし、スタートで他馬と接触したことに加え、直線でも前が塞がる不利があって 1 馬身差の2着は国際G1レースでも通用する力を有している証拠です。

 

父のExchange Rateはダンチヒ産駒で現役時代はG2レース勝ちに留まっております。しかし、種牡馬になってからはイギリスG1レースのミドルパークステークスを制したReckless Abandonなど3頭のG1ホースを送り出しています。母のRelampago Azulはストームキャット系種牡馬のフォレストリーの産駒です。

 

左回りでは15戦4勝2着4回3着4回と抜群の安定を誇っているサンダリングブルー。長く使える末脚が魅力ですので、侮れない馬の1頭になると思います。

 

 

今年の日本馬について

 

注目はアーモンドアイ(牝3 美浦・国枝厩舎 53㎏ ルメール騎手騎乗)の参戦です。ここを勝てばJRAG1レース年間4勝となり、キタサンブラックをはじめ8頭目になれるかが注目です。

 

秋華賞からのローテーションはここ10年では1勝のみと苦戦していますが、唯一勝ったのが同じ三冠牝馬のジェンティルドンナ。来年は海外遠征も考えているとの事なので、ここでは負けられないといったところでしょう。

 

京都大賞典で復活したサトノダイヤモンド(牡5 栗東・池江厩舎 57㎏ モレイラ騎手騎乗)。決して万全ではない状態で京都大賞典を勝った辺りはG1レース2勝馬の貫禄と言っていいと思います。

 

幾多の名馬を送り出している池江調教師ですが、ジャパンカップは2着2回、3着2回とあと一歩のところで勝利を逃しています。サトノダイヤモンドが勝てば、グレード制が導入された1984年以来で3人目となるG1レース20勝目を制することとなる池江調教師。相性のいいモレイラ騎手騎乗で悲願のジャパンカップ制覇となるのでしょうか。

 

連覇がかかるシュヴァルグラン(牡6 栗東・友道厩舎 57㎏ クリスチャン・デムーロ騎手騎乗)。前哨戦の京都大賞典では4着に終わりました。しかし、昨年は京都大賞典3着からの巻き返しに成功。ジェンティルドンナ(2012・2013年)以来の連覇がかかっています。

 

シュヴァルグラン自体は11月・12月に限ると、8戦3勝、3着4回と安定した実績を持っています。得意なこの時期でタップダンスシチー(2003年)以来の6歳以上のジャパンカップ制覇に挑みます。

 

東京コースといえばスワーヴリチャード(牡4 栗東・庄野厩舎 57㎏ ミルコ・デムーロ騎手騎乗)の存在も不気味です。前走の天皇賞(秋)はスタートで他馬に寄られる不利があり、不完全燃焼の10着でした。

 

中間はゲート練習も取り入れるなど、リベンジを果たすために万全の仕上がりを披露。前走大敗からの巻き返しは厳しいジンクスがありますが、天皇賞(秋)8着からのリベンジに成功したトウカイテイオー(1992年)の様な復活劇があってもおかしくはありません。

 

その天皇賞(秋)で3着と好走した昨年の菊花賞馬・キセキ(牡4 栗東・中竹厩舎 57㎏ 川田騎手騎乗)。天皇賞(秋)では逃げて、さらにペースを上げ、後続達の追撃を振り切ろうとした競馬。最後はレイデオロらに差されましたが、2着のサングレーザーとは僅差の競馬。400mの距離延長は好材料です。

 

また、地方競馬からは北海道のハッピーグリン(牡3 北海道・田中厩舎 55㎏ 服部騎手)が参戦。同じホッカイドウ競馬出身のコスモバルク(2009年)以来のジャパンカップ参戦となります。メンバーが揃い、苦戦が強いられると思いますが、全力を出してほしいものです。

 

果たして、アーモンドアイが名牝への道に一歩近づけるのか?

サトノダイヤモンドがディープインパクト産駒初のG1レース3勝目を挙げるのか?

シュヴァルグランが連覇を達成するのか?

海外の刺客が2005年のアルカセット以来のジャパンカップ制覇となるのか?

 

ジャパンカップ、発走は日曜日15:40です。

 

 

(おかのひろのぶ)

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