【今週の重賞情報】チャンピオンズカップに米国馬・パヴェルが参戦!日本馬はケイティブレイブなどトップレベルのダート馬が集結

12月2日(日)中京11R 第19回チャンピオンズカップ(G1)ダート1800m 3歳以上

チャンピオンズカップってどんなレース?

 

それまでは帝王賞など一部のレースに限られていた中央競馬・地方競馬相互間の交流が1995年に飛躍的に拡大されました。そして、ドバイワールドカップの創設(1996年)以降、ダートグレード競走で活躍した馬が海外に挑戦するようになりました。

 

これにより、ダート競走においても「ジャパンカップ」と並ぶ国際競走を開催しようという機運が高まり、2000年にわが国初のダートの国際招待競走「ジャパンカップダート」が東京競馬場ダート2100mの競走として創設されました。

 

2008年以降は阪神競馬場ダート1800m戦で行われることになりましたが、根本的な問題として、アメリカの競馬場は全て左回りであることから、右回りの阪神競馬場での開催に疑問の声も出てきました。

 

そこで、2014年に開催地を中京競馬場ダート1800mに変更し、レース名も「チャンピオンズカップ」に変更。国際招待競走から国際競走にリニューアルして行われることとなりました。

 

 

ダート競馬天国アメリカからG1ホースが参戦

 

今年のチャンピオンズカップにはアメリカの馬が参戦する事になりました。

 

パヴェル(牡4 レアンドロ・モラ厩舎 57㎏ マリオ・グティエレス騎手騎乗)

 

戦績   12戦3勝

主な戦績 2018年 スティーブンフォスターハンデキャップ (G1) 1着

     2017年 スマーティージョーンズステークス (G3) 1着

     2018年 パシフィッククラシック (G1) 2着

 

パヴェルは2歳にデビューする予定だったのですが、球節の骨片を除去するために調教を中断したこともあり、3歳の7月にデビューし、2着に4馬身半差を付ける快勝でした。3戦目のスマーティージョーンズステークス (G3 ダート1700m)で初の重賞タイトルを獲得しました。その後、10月のジョッキークラブゴールドカップ(G1 ダート2000m)では3着とG1レース戦線でも善戦する馬にまで成長しました。

 

4歳の今年はG2レースを4着の後、ドバイワールドカップ(G1 ダート2000m)に出走。9番人気の伏兵にすぎませんでしたが、4着に好走。2着に入ったウエストコースト(G1レース3勝馬)とはクビ+1 馬身3/4 差、日本から参戦したアウォーディー(6着)に先着しています。

 

アメリカ帰国後はG1レースを4着の後に挑んだのが6月にケンタッキーダービーで有名なチャーチルダウンズ競馬場で行われるスティーブンフォスターハンデキャップ(G1 ダート1800m)。4 番手の外から、3 コーナーで進出を開始すると直線入り口で早々に先頭に立ち、最後は流す余裕を見せて3馬身3/4差の勝利。初G1タイトルとなりました。

 

その後は8月のパシフィッククラシック(G1 ダート2000m)で2着、ブリーダーズカップ・クラシック(G1 ダート2000m)では10着に終わりました。しかし、スティーブンフォスターハンデキャップの快勝で、競走馬の能力を示す客観的な指標となるレーティングは117。今回のチャンピオンズカップの出走馬の中ではトップの実績を持っています。

 

血統面で行きますと、父のCreative Causeは名種牡馬ジャイアンツコーズウェイ産駒で現役時代2 歳G1レースのノーフォークステークスを含む10戦4勝。パヴェルの他に重賞競走を制した馬が3頭います。日本では、今年の1600万下の立夏ステークスを制したマジカルスペルが活躍しています。母のMons Venusは重賞3勝馬で芝やダートで活躍したCaracortadoが代表産駒です。母の父Maria's Monはアメリカ2歳G1レースを2勝挙げた馬です。

 

管理するレアンドロ・モラ調教師はメキシコ出身の59歳。幾多の名馬を送り出したダグ・オニール調教師の元で修業を重ね、自身の名義でも調教師として馬を出走させています。2014年のブリーダーズカップ・ダートマイルではゴールデンセンツでタイトルを獲得しています。

 

マリオ・グティエレス騎手はメキシコ出身の32歳。アイルハヴアナザーとのコンビで2012年のケンタッキーダービーとプリークネスステークスを制覇。ケンタッキーダービーは2016年にナイキストでも制しています。今年はパヴェルのスティーブンフォスターハンデキャップなどG1レースを2勝挙げています。

 

 

迎え撃つ日本勢は?

 

連覇を狙っていたゴールドドリームが回避しましたが、好メンバーが揃いました。

 

JBCクラシックで統一G1レース3勝目を達成したケイティブレイブ(牡5 栗東・杉山厩舎 57㎏ 福永騎手騎乗)。昨年のチャンピオンズCは、好位からひと押しを欠いて4着に終わりましたが、今年になってからの充実度は目を見張るものがあります。適正距離ではなかったフェブラリーステークスは大敗(11着)しましたが、それ以外のレースでは川崎記念、JBCクラシックなどの統一G1レースを2勝しています。

 

以前は先行しなければ結果が出なかったのですが、JBCクラシックでは中団からの差し切りだったように、レース運びに幅が出て、それが今年の飛躍の一因になったと思われます。チャンピオンズカップを勝って、最優秀ダート馬に王手をかけたいところです。

 

フェブラリーステークスを制したノンコノユメ(セン6 美浦・加藤征厩舎 57㎏ 内田騎手騎乗)。根岸ステークスとフェブラリーステークスを制した事で、東京競馬場で行われるダート重賞競走(残るはユニコーンステークスと武蔵野ステークス)の完全制覇を達成しました。

 

その後はかしわ記念、南部杯、JBCクラシックは4着に終わっていますが、休養明け3戦目で一番馬の状態がいい頃に持ってきたと思います。2015年のチャンピオンズカップでは0.2秒差の2着。展開面で左右される馬でもありますが、前が速くなれば十分勝機があると思います。勝てば4頭目となる同一年のフェブラリーステークスとチャンピオンズカップ制覇になり、こちらも最優秀ダート馬に王手をかけたいところです。

 

しかし、今年は3歳馬にも注目が集まります。今年のジャパンダートダービー馬ルヴァンスレーヴ(牡3 美浦・萩原厩舎 56㎏ ミルコ・デムーロ騎手騎乗)。前走の南部杯はゴールドドリームを力でねじ伏せたレースぶりでダート界の勢力図を一気に塗り替えようとしています。

 

ルヴァンスレーヴの強みといえば、全6勝のうち5つの競馬場で勝利を挙げている(新潟、東京、川崎、大井、盛岡)点です。輸送競馬に強い点が大きな強みといえると思います。

 

3歳馬のチャンピオンズカップ制覇はジャパンダート時代の2006年のアロンダイト以来ないというジンクスがあります。一方でチャンピオンズカップを制した馬は全てG1レース、統一G1レースを制した馬が王座に輝くというデータもあります。

 

ルヴァンスレーヴもここで勝てば、最優秀ダート馬の可能性も出てきます。最近はG1レースを好走するものの勝てないミルコ・デムーロ騎手。そろそろ溜まったうっ憤を晴らしたいところです。

 

しかし、ミルコ騎手の弟であるクリスチャン・デムーロ騎手も同じ3歳馬のオメガパフューム(牡3 栗東・安田翔厩舎)で一発を狙います。ジャパンダートダービーではルヴァンスレーヴの2着(この時は川田騎手騎乗)に敗れましたが、その後はシリウスステークスで快勝。JBCクラシックもケイティブレイブとは3/4馬身差といつG1レースを制してもおかしくはない馬です。

 

血統を見ても、父はダートで結果を残しているスウェプトオーヴァーボード。母の父がダート競馬には強いゴールドアリュール。ダート適性は相当高い馬です。「デムーロはデムーロでも弟の方」という結果になる位の素質を持った馬です。

 

その他では、JBCレディスクラシックで父ディープインパクトに初の統一G1レース制覇をプレゼントしたアンジュデジール(牝4 栗東・昆厩舎 55㎏ 横山典騎手騎乗)。武蔵野ステークスを制したサンライズノヴァ(牡4 栗東・音無厩舎 57㎏ 戸崎騎手騎乗)。JBCクラシック3着馬のサンライズソア(牡4 栗東・河内厩舎 57㎏ モレイラ騎手騎乗)など伏兵陣も揃い、波乱の要素もあるレースとなりそうです。

 

 

(おかのひろのぶ)

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