【今週の重賞情報】2018年最後のG1レース東京大賞典。地方競馬からは大物が移籍して登場!JRA勢も強豪ぞろい

12月29日 大井競馬10R 第64回東京大賞典(G1)ダート2000m 3歳以上

 

東京大賞典ってどんなレース?

 

1955年に「秋の鞍(あきのくら)」の名称で創設され、春の鞍(のちの東京ダービー)・春の特別(のちのアラブダービー)・秋の特別(のちの全日本アラブ大賞典)とともに大井競馬場の四大競走として位置付けられました。

 

1964年に現名称となり、施行距離は幾度かの変遷を経て、1998年からはダート2000mで定着。南関東公営競馬では1978年に新設された帝王賞と共に、サラブレッド系古馬の2大競走としても位置づけています。

 

1995年より中央・地方全国交流競走に指定され、日本中央競馬会(JRA)および他地区地方競馬所属馬も出走可能になりました。1997年には統一G1(南関東G1)に格付け、2011年からは外国馬も出走可能な国際競走に指定され、あわせて地方競馬で施行する競走としては初めての国際G1に格付けされました。

 

開催時期は1964年から12月下旬で定着。1999年からは開催日も12月29日で固定され、南関東公営競馬のみならず日本競馬の1年を締め括る競走として定着しました。

 

 

今年の地方競馬所属出走馬について

 

2005年のアジュディミツオー以来、地方競馬所属馬の東京大賞典制覇はありませんが、今年は地方競馬所属の馬にも十分チャンスがあると思います。ここでは3頭を取り上げたいと思います。

 

サウンドトゥルー(せん8 船橋・佐藤裕厩舎 57㎏ 御神本騎手騎乗)

 

2015年のこのレースの覇者で昨年2着のサウンドトゥルー。元々はJRAで走っていた馬ですが、前走のJBCクラシック5着の後、船橋競馬に移籍しました。JRA所属のまま来年を迎えると、年齢制限により南関東への転入ができなくなることを考慮しての判断との事で、チャンピオンズカップを回避して移籍する事になりました。

 

管理する佐藤裕太厩舎は同じくJRAから移籍したリッカルドを南関東のトップレベルの馬に育てた実績を持っています。また、今回コンビを組む御神本騎手は今年9月の日本テレビ盃(3着)で騎乗しており、癖を掴んでいるはずです。

 

8歳と高齢ですが、得意の大井競馬場2000mで巻き返しも十分考えられます。

 

 

モジアナフレイバー(牡3 大井・福永繁厩舎 55㎏ 繁田騎手騎乗)

 

南関東所属の馬にとって東京大賞典の前哨戦となる勝島王冠(12月5日 大井ダート1800mで実施)。今年は昨年のジャパンダートダービーを制したヒガシウィルウィンや夏の帝王賞4着のリッカルドを始め、実力馬が揃いました。その実力馬を相手に制したのが3歳馬のモジアナフレイバーです。

 

春は羽田盃、東京ダービーはともに4着に終わりましたが、秋に入ると、“18スターバーストカップ(準重賞 大井ダート2000m)を制し、続く勝島王冠を制しました。戦績を振り返ると、羽田盃、東京ダービー以外は勝っている辺り、南関東の3歳勢でもトップクラスの馬だと思います。

 

2016年の北海道サマーセールで1458万円の高値で取引された馬。母系にはセイウンコウセイ(高松宮記念優勝)がいる血統です。父のバトルプランはダート得意のエンパイアメーカー産駒。母の父もダート得意のフレンチデピュティ。55㎏のハンデをこなせれば、チャンスは十分あると思います。

 

 

スーパーステション(牡4 北海道・角川厩舎 57㎏ 阿部騎手騎乗)

 

ホッカイドウ競馬で今一番強い馬と言えば、スーパーステションではないでしょうか。今年のコスモバルク記念、赤レンガ記念、星雲賞、旭岳賞、瑞穂賞、道営記念とホッカイドウ競馬の重賞を6連勝した馬です。

 

しかも、最も差が縮まったレースが旭岳賞の4馬身(0.9秒差)で、瑞穂賞では2.0秒の大差勝ちをしています。前走の道営記念もハイペースで逃げたにもかかわらず、2着のタービランスに6馬身差を付ける圧勝を演じました。

 

血統面で見ますと、父カネヒキリ、母の父がワイルドラッシュとダート適性が高い血統です。さらに母方の4代母には牝馬でケンタッキーダービーを制したウィニングカラーズがいる血統です。

 

今年の南関東遠征では結果が出ませんでしたが(14着、13着)、体調が優れなかった模様です。万全の仕上がりで臨む今回は、レースの展開面でもカギとなりそうな馬です。

 

 

一方のJRA勢も強敵ぞろい

 

対するJRA勢。チャンピオンズカップを制したルヴァンスレーヴは出走しませんが、強豪が揃いました。

 

チャンピオンズカップを回避したゴールドドリーム(牡5 栗東・平田厩舎 57㎏ ルメール騎手騎乗)。回避の原因となった筋肉痛もなく、むしろ、チャンピオンズカップを回避して余力十分で挑めると思います。

 

チャンピオンズカップ11着のケイティブレイブ(牡5 栗東・杉山厩舎 57㎏ 福永騎手騎乗)。チャンピオンズカップは前で競馬をしていた馬にとって有利な流れで中団からの競馬をしたケイティブレイブにとっては不利な競馬だったと思います。4着以下のない大井で巻き返しは十分あると思います。

 

同じことはチャンピオンズカップ5着のオメガパフューム(牡3 栗東・安田翔厩舎 55㎏ ミルコ・デムーロ騎手騎乗)にも言えます。チャンピオンズカップではスタートの出遅れが取り戻せずに終わりました。むしろ、後方から5着に入る辺りは能力の高さを伺い知れます。

 

未知の魅力を秘めているのがエイコーン(牡3 栗東・吉田厩舎 55㎏ 岩田騎手騎乗)。500万下から現在3連勝中と勢いがある点。当初は補欠第1位でしたが、スマートレイアーの回避で出走できる運の持ち主。そして、父が地方馬で統一G1レースを6勝したフリオーソと地方競馬ファンにとっても馴染みのある血統。父が果たせなかった東京大賞典制覇の可能性を十分に秘めています。

 

その他にも、一昨年の覇者アポロケンタッキー(牡6 栗東・山内厩舎 57㎏ マーフィー騎手騎乗)、長期休養明け3戦目のクリソライト(牡8 栗東・音無厩舎 57㎏ 戸崎騎手騎乗)なども出走します。

 

 

果たして、ゴールドドリームケイティブレイブらのJRA勢が実力を見せるのか?

はたまた、サウンドトゥルーらの地方勢が一矢を報いるのか?

 

2018年最後のG1レース、東京大賞典は大井競馬10レース、発走は16:30です。

 

 

(おかのひろのぶ)

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