【今週の重賞情報】昨年はアーモンドアイが優勝。クラシックへの登竜門・シンザン記念

1月6日 京都競馬11R 第53回シンザン記念(芝1600m 3歳馬限定) 

シンザン記念ってどんなレース?

 

1964年の牡馬三冠馬シンザンの功績をたたえるため、1967年にシンザン記念が創設されました。創設以来、1980年と1994年に阪神競馬場で施行された以外は、京都競馬場・芝1600m(外回り)で変わらず行われています。

 

 

シンザンってどんな馬だったの?

 

1964年の牡馬三冠(皐月賞、日本ダービー、菊花賞)を制し、翌1965年には天皇賞(秋)と有馬記念を制し、「五冠馬」と言われた馬です。現在で言うG1レースは宝塚記念も制しており、現在のG1レースで言えば6勝を挙げた名馬です。通算成績は19戦15勝。2着4回のパーフェクトな戦績を収めました。

 

引退後は種牡馬として活躍。産駒には1981年の菊花賞を制したミナガワマンナ、1985年の皐月賞、菊花賞、1987年の天皇賞(春)を制したミホシンザンがいます。また、日本生産馬で芝2000mを1分59秒台で走ったシルバーランド(1973年愛知杯)もシンザンの子供でした。

 

1996年に老衰のため亡くなりましたが、35歳3か月11日の生涯は軽種馬(サラブレッドやアラブといった馬)の日本最長寿記録を樹立(当時)しました。

 

 

シンザン記念を経由してクラシック競走などを制覇した馬たち

 

かつて、「シンザン記念を勝った馬はクラシックレース(いわゆる三冠競走)では勝てない」というジンクスがありました。しかし、2002年に勝ったタニノギムレットが同年の日本ダービーを制した後は、シンザン記念を制した馬、または出走した馬がクラシックレースやNHKマイルカップを制するようになりました。

 

記憶に新しいのは昨年のシンザン記念を制したアーモンドアイ。後に牝馬三冠とジャパンカップを制しました。また、2012年の優勝馬ジェンティルドンナも牝馬三冠をはじめG1レース7勝を挙げました。また、シンザン記念を制してNHKマイルカップを制した馬は、1997年のシーキングザパール、2014年のミッキーアイルがいます。

 

一方で敗れた馬からも後に活躍する馬を輩出するレースでもあります。2011年2着のオルフェーヴルは牡馬三冠を始めG1レース6勝。3着のマルセリーナはその年の桜花賞を制しました。2016年2着のジュエラーも桜花賞を制覇、2017年6着のアルアインもその年の皐月賞を制しました。

 

このほかにも2017年3着のペルシアンナイトが同年のマイルチャンピオンシップ、2016年6着のレインボーラインは昨年の天皇賞(春)を制しました。

 

 

今年の主な出走メンバー

アントリューズ(牡3 美浦・栗田徹厩舎 56㎏ 川田騎手騎乗)

 

2000mのデビュー戦で7着に敗れた後、1600mの未勝利、1600mのベコニア賞を制したアントリューズが関西に遠征します。特に、前走のベコニア賞では上がり3ハロンを33.2秒という豪脚を披露しました。

 

母のシーズオールディッシュは米国G2レースのボニーミスステークス(ダート9ハロン)を制した馬です。日本へ繁殖牝馬として輸入された後はJRAでは5頭の勝ち馬を送り出しています。母の父Eltishはターントゥ系種牡馬のCox's Ridge産駒で英国G2レースのロイヤルロッジS(芝8ハロン)を制した馬です。

 

2000mのデビュー戦で7着に敗れたあたり、距離が伸びると難しいかもしれませんが、NHKマイルカップでも通用する馬だと思います。

 

 

ドナウデルタ(牝3 栗東・石坂厩舎 54㎏ 福永騎手騎乗)

 

先程、ジェンティルドンナの話をしましたが、ジェンティルドンナの姉のドナウブルーの娘ドナウデルタが出走を予定しています。

 

2戦目で勝ち上がり、前走のデイリー杯2歳ステークスでは5着に敗れました。ただ、先行したアドマイヤマーズメイショウショウブがそのまま残る中で、後方から進んでいたドナウデルタにとっては厳しい展開だったと思います。

 

母のドナウブルーは現役時代、関屋記念、京都牝馬ステークスを制覇。G1ではヴィクトリアマイル2着、マイルチャンピオンシップ3着の戦績を残しました。そして、2011年のシンザン記念では1番人気に推されましたが、結果は5着でした。

 

それから8年。娘のドナウデルタがここを制し、ハイレベルと言われる2019年の牝馬クラシック戦線に名乗りをあげるのか、楽しみな1頭です。

 

 

マイネルフラップ(牡3 栗東・梅田厩舎 56㎏ 吉田隼人騎手騎乗)

 

前走の千両賞を11番人気で制したマイネルフラップ。7月の未勝利戦に勝利した後は5着、8着、8着と苦戦しましたが、それを嘲笑うかのような直線一気の追い込みを見せました。

 

戦績を振り返ってみると、重馬場で行われた未勝利戦勝利の時は直線で力強い伸び脚を見せて1馬身1/4差を付け快勝。前走も稍重馬場で行われましたが、上がり3ハロンタイムも、出走馬中最速の34秒4をマークしての快勝。渋った馬場を苦にしないパワーが、この馬最大の持ち味だと思います。

 

千両賞は2007年に現在の阪神競馬芝1600mになってから多くの活躍馬を輩出したレースです。2016年にはアルアイン、2015年にはレインボーラインと2頭のG1ホースがこのレースを勝ちました。他にも2013年のウインフルブルームは翌年の皐月賞3着、2008年のリーチザクラウンは翌年のダービー2着とクラシックでも好走する馬がここを勝ちました。果たして、マイネルフラップは先輩たちに続くことができるのでしょうか?

 

 

その他では、デイリー杯2歳ステークス3着のハッピーアワー(牡3 栗東・武幸厩舎 56㎏ 秋山騎手騎乗)、デビュー戦ではスローペースの中で差し切ったパッシングスルー(牝3 美浦・黒岩厩舎 54㎏ 池添騎手騎乗)、デビュー戦でサトノルークス(現在2連勝中の馬)を負かしたゴータイミング(牡3 栗東・松永幹厩舎 56㎏ 武豊騎手騎乗)などが出走します。

 

クラシック路線の主役候補に名乗りを上げる馬が出てくるのか?

注目のレースです。

 

 

(おかのひろのぶ)

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