【日曜の重賞情報】藤田菜七子騎手いきなりG1レース初騎乗初制覇?それを阻むのは強者ぞろいのダート巧者フェブラリーステークス&小倉大賞典

2月17日 東京競馬11R 第36回フェブラリーステークス(G1)ダート1600m 4歳以上定量戦

今年の主な出走メンバー

コパノキッキング(セン4 栗東・村山厩舎 57㎏ 藤田騎手騎乗)

 

今年のフェブラリーステークスで最大の注目と言えば、藤田菜七子騎手のG1レース初騎乗。しかも、ステップレースの根岸ステークスを制したコパノキッキングに騎乗する事です。

 

G1レース初騎乗初制覇という記録に期待を寄せたいところですが、克服しなければならない課題もあります。1つ目は1600mという距離。根岸ステークスに騎乗したマーフィー騎手がレース後、「1600mは長いかもしれない」といったコメントを残しました。父のSpring At Lastは競走馬時代にアメリカのダートマイルG1レース、ドンハンデを制していますが、マーフィー騎手のコメントが気になる所です。

 

もう1つの課題は東京ダート1600mが未経験という事。過去10年で2着以内に入った20頭中18頭が東京ダート1600mに出走歴があるというジンクス。1400mまでしか走っていないコパノキッキングにとっては気になるデータです。同じく過去10年で2着以内に入った20頭中18頭がG1レース(統一G1を含む)に出走した経験がある事。これもコパノキッキングにとっては良くないデータです。

 

とは言え、逃げたり追い込んだりするなど展開が不問のコパノキッキング。ゲートを出た瞬間、藤田騎手がどういうレース展開を組み立てるのか?彼女の手綱さばきに注目です。

 

 

インティ(牡5 栗東・野中厩舎 57㎏ 武豊騎手騎乗)

 

もう1つの注目はダートで6連勝中のインティ。前走の東海ステークスはステッキを入れることなくチュウワウィザード以下を破る快勝。ダート界に新星が登場したと言ってもおかしくはない馬です。

 

7連勝でG1レース制覇を期待したいところですが、コパノキッキングと同様に1600mの距離適性が問われます。これまでの6連勝は1700m以上でマークしたもの。コパノキッキングの所でも書いた通り、距離経験がモノを言うレースなので、未経験のインティにとっては気になるデータです。

 

更に気になるのは、東京ダート1600mは芝コースからのスタートですが、インティにとっては芝コースからのスタートが初めての経験となります。加えて前半3ハロンが34秒台の高速ペースで流れるレースも経験したことがありません。

 

しかし、騎乗する武豊騎手、今年は21勝を挙げるなど絶好調。フェブラリーステークスも過去に4度制覇。昨年はG1レース未勝利なので、年明け早々G1レース制覇を期待したいところです。

 

 

オメガパフューム(牡4 栗東・安田翔厩舎 57㎏ デムーロ騎手騎乗)

 

ゴールドドリーム、ケイティブレイブ、サウンドトゥルーといった強豪を抑えて3歳で東京大賞典を制したオメガパフューム。3歳馬の東京大賞典制覇は14年ぶりの快挙です。

 

ジャパンダートダービー、JBCクラシックと統一G1レースで結果を残し、距離的には1800m以上が適正だと思われます。しかし、3着に敗れたとはいえ、東京ダート1600m(青竜ステークス)を経験しているのはコパノキッキングやインティにない最大の強みです。

 

また、血統面でも強調できる面があります。父が短距離タイプのスウェプトオーヴァーボード。加えて母の父がフェブラリーステークスと相性のいいゴールドアリュールとなると、血統面からは久々のマイルがむしろプラスになる可能性があると思います。

 

 

ゴールドドリーム(牡6 栗東・平田厩舎 57㎏ ルメール騎手騎乗)

 

ゴールドアリュールの子供からは一昨年の勝ち馬で昨年2着のゴールドドリームが出走します。昨年はかしわ記念と帝王賞と統一G1レースを2勝。負けた3戦も2着以内と衰えはしていません。

 

前走の東京大賞典はチャンピオンズカップ回避の影響もあってか必ずしも万全とは言えない状態。それでも、勝ったオメガパフュームとは0.1秒差の2着は力のある証拠だと思います。今回はスムーズな調整過程を見ると、2年ぶりの冬のダート王奪取も期待したいところです。

 

昨年は武豊騎手の年間最多勝記録を更新する215勝をマークしたルメール騎手。意外にもフェブラリーステークスは未勝利です。ゴールドドリームは名手に初のフェブラリーステークス制覇をもたらすのか?このコンビにも注目です。

 

 

サンライズノヴァ(牡5 栗東・音無厩舎 57㎏ 戸崎騎手騎乗)

 

ゴールドアリュールの子供からもう1頭。東京得意のサンライズノヴァの逆襲にも注目です。

 

前走の根岸ステークスでは1番人気に支持されながらも8着と惨敗。自身が得意とする追い込む競馬に徹しながらも弾けませんでした。東京コースは6勝、2着3回と相性のいいコースですが、一昨年の武蔵野ステークス(12着)のように時々不可解な負け方をする馬でもあります。

 

陣営も前走の敗因は分からない模様ですが、今週の調教では小倉大賞典に出走するブラックスピネルとビッシリと併せ馬をしたように巻き返しも十分考えられます。これまで530㎏台だった馬体重が前走は540㎏と久々に重かった事を考慮して、ハードな調教を課したと思います。

 

管理する音無調教師は先週の京都記念を制覇。一方、騎乗する戸崎騎手は先週の共同通信杯を制覇。このコンビで府中巧者のサンライズノヴァが初のG1タイトルとなるのか、注目です。

 

 

サンライズソア(牡5 栗東・河内厩舎 57㎏ 田辺騎手騎乗)

 

サンライズノヴァと同じ松岡隆雄オーナーの馬からはチャンピオンズカップ3着のサンライズソアが出走します。昨年は名古屋大賞典、平安ステークスを制覇。チャンピオンズカップ、JBCクラシックでは3着と好走しました。

 

昨年の活躍ぶりから見ると、中距離のダートが合い、1600mは短い印象があると思われます。しかし、3歳時には同じ東京ダート1600mの青竜ステークスを制し、武蔵野ステークスではインカンテーションとは0.1秒差の2着と好走。決して1600mが短いとは思いません。

 

騎手時代は名手といわれた河内調教師ですが、意外にもG1は未勝利です。初のG1タイトルをもたらしてくれるのがサンライズソアかもしれません。

 

その他では昨年の勝ち馬のノンコノユメ(セン7 美浦・加藤征厩舎 57㎏ 内田騎手騎乗)、3年前のこのレースを勝ち、復調ムードのモーニン(牡7 栗東・石坂厩舎 57㎏ 和田騎手騎乗)。根岸ステークス2着のユラノト(牡5 栗東・松田厩舎 57㎏ 福永騎手騎乗)、3着のクインズサターン(牡6 栗東・野中厩舎 57㎏ 四位騎手騎乗)などが出走します。

 

果たして、藤田騎手が数々のプレッシャーを跳ね除けて、JRA所属女性騎手G1レース初制覇となるのか?インティがダート界を一新するのか?ゴールドドリームらの古豪が健在をアピールするのか?

 

今年最初のG1レース。フェブラリーステークス、発走は15:40です!

 

 

2月17日 小倉競馬11R 第53回小倉大賞典(G3)芝1800m 4歳以上ハンデ戦

 

日曜はフェブラリーステークスの他に小倉で小倉大賞典が行われます。こちらは簡単に注目馬を紹介します。

 

スティッフェリオ(牡5 栗東・音無厩舎 57㎏ 丸山騎手騎乗)

 

福島記念を制したスティッフェリオが有力馬の1頭です。福島記念はハイペースで飛ばす前2頭から離れた3番手に構え、直線でしっかりと抜け出す強い内容でした。

 

今回は福島記念の55㎏よりもさらに2㎏重くなった57㎏でのハンデとなりますが、57㎏のハンデで臨んだ札幌記念では勝ったサングレーザーとは0.4秒差の5着と健闘。このメンバーでは無様な競馬は見せられません。

 

 

タニノフランケル(牡4 栗東・角居厩舎 54㎏ 川田騎手騎乗)

 

中山金杯3着のタニノフランケル。中山金杯では前半1000m59.9秒のペースで逃げ、勝ったウインブライトからは0.1秒差。2着のステイフーリッシュとはクビ差の接戦を演じました。

 

小倉の芝1800mは昨年の西部スポニチ賞で1分45秒1という好タイムをマークしての勝利があります。今回は逃げたい馬がたくさん揃っていますが、小倉大賞典と相性のいい川田騎手が騎乗する点は好材料でもあります。

 

 

エアアンセム(牡8 栗東・吉村厩舎 57㎏ 吉田隼騎手騎乗)

 

昨年の函館記念を制したエアアンセム。前走の中山金杯ではスタートで出遅れてしまい、上がり3ハロンでは最速の脚を使ったのですが、7着に敗れました。しかし、勝ったウインブライトからは0.2秒差の7着ですので、内容を悲観視する必要はありません。

 

函館記念を制した後、オールカマーではレイデオロの4着、福島記念3着と重賞競走でも安定した実績を残しています。うまくスタートを決めることが出来れば、この馬の巻き返しも十分考えられます。

 

その他では、京都金杯2着のマイスタイル(牡5 栗東・昆厩舎 56㎏ 田中勝騎手騎乗)、白富士ステークスで久々の勝利を挙げたブラックスピネル(牡6 栗東・音無厩舎 57㎏ 三浦騎手騎乗)、小倉コースは6戦4勝2着1回と相性のいいレトロロック(牡7 栗東・角居厩舎 55㎏ 松若騎手騎乗)などが出走します。

 

 

(おかのひろのぶ)

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