【日曜の重賞情報】「令和」時代最初のG1レースに豪華メンバーが集う!NHKマイルカップ

5月5日東京11R 第24回NHKマイルカップ(G1) 芝1600m 18頭立て 発走15:40

今年の主な出走馬

グランアレグリア(牝3 美浦・藤澤和厩舎 55㎏ ルメール騎手騎乗)

 

今年の最大の注目点は桜花賞を制したグランアレグリアがNHKマイルカップに出走する事です。

 

桜花賞でマークした1分32秒7は桜花賞レコードタイム。東京1600mも2戦2勝と相性のいいコースです。そして、ルメール騎手はドバイターフ、桜花賞、皐月賞、天皇賞・春とG1レース4連勝中。先週は外国人騎手では初となるJRA通算1,000勝を達成しました。

 

前走に桜花賞を走った馬のNHKマイルカップの戦績は勝率23.5%、2着までの連対率は29.4%と相性のいいデータが残っています。ここを勝って秋にはどんなローテーションに進むのか?楽しみな1頭です。

 

アドマイヤマーズ(牡3 栗東・友道厩舎 57㎏ デムーロ騎手騎乗)

 

そのグランアレグリアに唯一土を付けたのが、朝日杯フューチュリティステークスを制したアドマイヤマーズ。共同通信杯では2着、皐月賞4着とクラシック戦線でも善戦しましたが、父がマイラーのダイワメジャーなので、400mの距離短縮は歓迎でしょう。

 

実際、アドマイヤマーズは芝1600m戦では4戦4勝。しかも、中京で2勝、京都と阪神で各1勝と異なる競馬場でも結果を残しています。東京コースも共同通信杯(芝1800m)でダノンキングリーとは0.2秒差の2着。しかも、ダノンキングリーが56㎏のハンデに対し、アドマイヤマーズは57㎏と1㎏重いハンデだったと考えると、勝ちに等しい内容だったと思います。

 

ポイントは今年3回目の関東への輸送。ゴールデンウィークに伴う渋滞で輸送に時間がかかり、馬体重に大きな変動が見られるか?パドックでの気配にも注意が必要です。

 

ダノンチェイサー(牡3 栗東・池江厩舎 57㎏ 川田騎手騎乗)

 

グランアレグリアが桜花賞、NHKマイルカップの変則2冠を狙うのであれば、ダノンチェイサーはNHKマイルカップ、ダービーの変則2冠を狙います。2017年のセレクトセールにて2億7000万円で落札された良血馬です。母のサミタ―は2012年のアイルランド1000ギニー(日本でいう桜花賞)などG1レース2勝した名馬です。

 

このコラムでもよく書いていますが、母親の血統に大種牡馬デインヒルが入ったディープインパクトの子は活躍馬を多く出す傾向があります。実際、母のサミタ―の祖父はデインヒルで、ダノンチェイサーにも当てはまります。

 

勝ったきさらぎ賞が8頭立ての少頭数で、勝ちタイムも良馬場で1分49秒0と平凡なものでした。しかし、3着のランスオブプラーナは毎日杯を、5着のメイショウテンゲンは弥生賞を後に制するなど、出走馬のレベルは高かったと思います。気性面に課題は残りますが、折り合いが付けば上位2頭を負かす存在になると思います。

 

ファンタジスト(牡3 栗東・梅田厩舎 57㎏ 武豊騎手騎乗)

 

朝日杯4着のファンタジスト。今年はスプリングステークスで僅差の2着の後、皐月賞は13着と大敗しました。ただ、父が短距離型のロードカナロアという事を考えると、2000mは長かったという事だと思います。

 

ポイントとなるのは1600mの距離。朝日杯では4着に入りましたが、勝ったアドマイヤマーズからは0.6秒差。小倉2歳ステークス(芝1200m)、京王杯2歳ステークス(芝1400m)を制したあたり、どちらかと言えばスプリント能力が高い馬なので、スプリングステークスのように武豊騎手がどう乗りこなすかが注目です。

 

振り返ってみると、「平成」最初のG1レースだった桜花賞は武豊騎手騎乗のシャダイカグラが優勝しました。「令和」最初のG1レースも武豊騎手が制する、というドラマティックな展開になるかも知れません。そして武豊騎手は「昭和」、「平成」、「令和」の3つの元号のG1レース制覇が掛かっています。

 

プールヴィル(牝3 栗東・庄野厩舎 55㎏ 秋山騎手騎乗)

 

グランアレグリアの所で前走が桜花賞を走った馬のNHKマイルカップの戦績がいいと書きました。しかし、今年はもう1頭出走します。フィリーズレビューで1着同着となったプールヴィルです。

 

桜花賞は6着と敗れましたが、敗因はハッキリとしています。大外18番枠からのスタートで勝ちに行くには逃げる戦法しかありませんでした。しかも、ラスト3ハロンから2ハロンのラップが10.8秒の高速ラップ。普通の逃げ馬であれば失速してもおかしくないところですが、2着のシゲルピンクダイヤとは0.2秒差で収めました。

 

理想とする競馬はフィリーズレビューで見せた好位からの差し。410kg台の小柄な馬体ですが、勝負根性は相当なものを持っています。

 

イベリス(牝3 栗東・角田厩舎 55㎏ 浜中騎手騎乗)

 

12番人気で臨んだトライアルレース・アーリントンカップを逃げ切ったイベリス。それまで5着以下はなかった馬でしたが、初の1600mの競走で人気の盲点になっていたかも知れません。

 

アーリントンカップのラップを見ると、前半4ハロンが47.4秒で逃げ、後半の4ハロンを46.8秒と逃げ切るのに楽な展開。姉はスプリントレースで活躍したベルカントで、直線で失速するだろうと他の騎手は思っていたのですが、上手く逃げ切りました。

 

アーリントンカップで1年7か月ぶりの重賞制覇を達成した浜中騎手。浜中騎手のNHKマイルカップと言えば2014年のミッキーアイルで制しました。その時も逃げ切り勝ち。今回も果たして逃げて結果を残すのでしょうか?

 

ヴァルディゼール(牡3 栗東・渡辺厩舎 57㎏ 北村友騎手騎乗)

 

シンザン記念を制したヴァルディゼール。休養明け初戦のアーリントンカップは8着と敗れました。ただ、道中で挟まれる不利がありましたが、勝ったイベリスとは0.2秒差であれば、着順以上の評価を下げる必要はないと思います。

 

ロードカナロア産駒で距離面に不安があるかも知れませんが、母の父はハーツクライ。前が少しでも飛ばしていければ、直線の長い東京コースでの巻き返しが期待できます。

 

騎手時代には第1回のNHKマイルカップで騎乗したバンブーピノで前半3ハロン33.9秒という速い時計で逃げた渡辺薫彦調教師。今度は差し馬のヴァルディゼールで調教師初のG1レース獲得を目指します。また、ヴァルディゼールが勝てば、2012年のカレンブラックヒルに並ぶNHKマイルカップ最少キャリア4戦目でのマイル王になります。

 

ワイドファラオ(牡3 栗東・角居厩舎 57㎏ 内田騎手騎乗)

 

もう1つのトライアルレース・ニュージーランドトロフィーを制したのはへニーズヒューズ産駒のワイドファラオ。この馬も逃げ切り勝ちを収めました。

 

ニュージーランドトロフィーのラップを見ると、前半4ハロンが48.2秒に対し後半の4ハロンを46.0秒とアーリントンカップ以上に逃げ切るのに楽な展開となりました。実際にワイドファラオの上がり3ハロンのタイムは33.9秒と逃げ馬にしては上手くまとめました。

 

ニュージーランドトロフィーはフロックではないかという見解もありますが、デビュー戦以降全て芝1600m戦に出走。4勝2着2回と安定した成績を残しています。逃げなくてもいい馬ですので、先団に控えて脚を伸ばす競馬も可能なので、注意が必要です。

 

ハッピーアワー(牡3 栗東・武幸厩舎 57㎏ 吉田隼騎手騎乗)

 

武豊騎手の弟、武幸四郎調教師が送り出すのはファルコンステークスを勝ったハッピーアワー。1200mのすずらん賞を制するなど、中長距離で活躍馬を出すハービンジャーの子でありますが、異色の馬です。

 

芝1600m戦ではデイリー杯2歳ステークスでアドマイヤマーズの3着、シンザン記念でヴァルディゼールの5着とあと一歩の成績です。ただ、デイリー杯では上がり3ハロンのタイムが33.6秒とメンバーで最速。シンザン記念ではメンバー3位の35.4秒で走りぬけるなど、全7戦、上がり3ハロンのタイムはメンバー中トップ3に入っています。

 

瞬発力勝負の展開になった場合、昨年のケイアイノーテックの様に直線で追い込んでくるかも知れません。

 

グルーヴィット(牡3 栗東・松永幹厩舎 57㎏ レーン騎手騎乗)

 

未知の魅力といえば、初めての芝コースに出走したファルコンステークスで2着に入ったグルーヴィットではないでしょうか。騎乗するダミアン・レーン騎手は先週から短期免許で来日。日曜日には4勝、月曜日には新潟大賞典を制するなど人馬ともに未知の魅力を持ったコンビです。

 

血統面で注目したいのは母方の曾祖母に天皇賞・秋を制したエアグルーヴがいます。エアグルーヴは東京得意のトニービン産駒なので注意が必要です。また、祖母のソニックグルーヴの父のフレンチデピュティ。フレンチデピュティは2001年の優勝馬クロフネ、2009年の優勝馬ピンクカメオを輩出。さらに、クロフネからは2017年の優勝馬アエロリット、2015年の優勝馬クラリティスカイの父として知られます。

 

グルーヴィットも勝てばキャリア4戦目の最少キャリアでの3歳マイル王。侮れない1頭です。

 

果たしてグランアレグリアが変則2冠を達成するのか?

アドマイヤマーズが一矢を報いるのか?

あるいは波乱が起こるのか?

 

NHKマイルカップは15:40発走です。

 

 

日曜のその他の注目レース

 

京都競馬のメインレースはオープン戦の鞍馬ステークス(芝1200m)。ここは1年7か月の休養を挟んで3連勝中のミラアイトーン(牡5 栗東・池江厩舎 56㎏ 松山騎手騎乗)に注目です。連勝中のレース内容も良く、秋のスプリンターズステークスに出てもおかしくない馬だと思います。

 

ライバルは昨年のスプリンターズステークス4着のダイメイプリンセス(牝6 栗東・森田厩舎 57㎏ 池添騎手騎乗)、同じく森田厩舎のダイメイフジ(牡5 栗東・森田厩舎 57㎏ 酒井騎手騎乗)が挙げられます。

 

新潟競馬のメインレースはリステッド競走の谷川岳ステークス(芝1600m)。ここはグランアレグリアの1つ上の姉アルーシャ(牝4 美浦・藤澤和厩舎 54㎏ 杉原騎手騎乗)に注目です。3連勝を遂げた後、前走の京都牝馬ステークスは4着と好走。このメンバーであれば上位です。

 

ライバルは六甲ステークス2着のプロディガルサン(牡6 美浦・国枝厩舎 56㎏ 津村騎手騎乗)、新潟の長い直線が合いそうなハクサンルドルフ(牡6 栗東・西園厩舎 57㎏ 菱田騎手騎乗)が挙げられます。

 

 

日曜日のイベント情報

 

東京競馬場はNHKマイルカップという事なので、現在放送中の大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」主演の中村勘九郎さんが来場。NHKマイルカップの表彰式プレゼンターを務めます。また、「NHK交響楽団とその仲間たちによる金管アンサンブル」による演奏会とファンファーレが生演奏されます。

 

京都競馬場では「家族みんなでスポーツDAY!!」と称し、運動会で早く走れる方法、ボルタリング、ストレッチ・体幹トレーニングなどが行われます。なお、雨天中止のイベントもありますので、詳細はJRAのホームページでご確認ください。

 

 

(おかのひろのぶ)

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