【日曜の重賞情報】アーモンドアイ登場!迎え撃つライバルも強豪揃い安田記念

東京競馬11R 第69回安田記念(G1) 芝1600m 16頭立て 発走15:40

今年の主な出走馬

アーモンドアイ(牝4 美浦・国枝厩舎 56㎏ ルメール騎手騎乗)

現役最強馬のアーモンドアイが安田記念に出走します。昨年の桜花賞オークス秋華賞ジャパンカップ、今年のドバイターフと現在G1レースを5連勝しています。今回勝てば、父のロードカナロアテイエムオペラオーに並ぶG1レース6連勝という記録が掛かっています。

しかし、今回は越えなければいけない課題が2つあります。1点目は初めて背負う56㎏のハンデです。ドバイターフでは55㎏のハンデを背負いましたが、1㎏ハンデが重くなると半馬身から1馬身、差が縮まると言われています。たかが1㎏のハンデと思われますが、G1ホースが7頭も揃った今回のメンバーでは重くのしかかるのではないかと思います。

もう1つ挙げられるのはここ最近の暑さです。夜に開催されていたとしても、中東で行われたドバイターフのレース後、国枝調教師が「熱中症みたいな症状が出て危ない状況だった。」とコメントしていたように、一生懸命走るアーモンドアイはレースが終わるたびに疲れ等が出てくる馬なのです。思い返せば、2016年8月にデビュー戦だったアーモンドアイは2着に終わりました。安田記念の直前は先週のような酷暑ではないにしろ、暑さに敏感な馬なのかもしれません。

他にも桜花賞以来の芝1600m戦などもありますが、幾多の名馬を育てた国枝調教師にとって格別の馬であるアーモンドアイ。世界に名を再び轟かせるには負けられないレースだと思います。

 

ダノンプレミアム(牡4 栗東・中内田厩舎 58㎏ 川田騎手騎乗)

アーモンドアイのライバルとなると、同じ4歳馬のダノンプレミアム。前哨戦のマイラーズカップの勝利も含め、芝1600mでは3戦3勝と未だ負け知らずです。

キャリアを振り返ってみても、7戦6勝と抜群の成績。唯一敗れた日本ダービー(6着)は皐月賞直前に右前脚に挫石(蹄底におきる炎症)を発症したことが判明し、皐月賞を回避した影響と2400mの距離が影響したものと考えられます。3歳秋を休養にあて、4歳になった今年は金鯱賞マイラーズカップと重賞を2連勝して本番に挑みます。

マイラーズカップを振り返ると、スタート後行きたがる面も見せましたが、すぐに折り合いが付き、前半800m48.5秒の超スローペースで2番手を追走。最後の600mを32.2秒で駆け上がっての余裕の競馬を見せました。一方で、サウジアラビアロイヤルカップでは2歳戦としてはハイペースの前半1000m58.8秒のレースを2番手から追走し、ステルヴィオ以下を破った実績もあります。

1600mから2000mの距離では4歳牡馬としては最強馬と思われるダノンプレミアム。牡馬の意地として、アーモンドアイの前に立ちふさがる存在です。

 

ステルヴィオ(牡4 美浦・木村厩舎 58㎏ レーン騎手騎乗)

大阪杯の大敗で人気を落としていますが、1600mの適性で行けば、昨年のマイルチャンピオンシップを制したステルヴィオの存在も侮れません。
 
マイルチャンピオンシップを制した馬ですが、一番強い競馬を見せたのは3着に敗れた今年の中山記念だと思います。マルターズアポジーの大逃げを離れた6番手から追走。ウインブライトやラッキーライラックに敗れはしたものの、タイム差なしの1分45秒5。最後の600mは33.5秒とメンバーで最速の脚を使いました。

東京コースに替わりますが、距離が長かった日本ダービー(8着)以外は東京芝1600m戦で2戦1勝と崩れていません。唯一敗れたサウジアラビアロイヤルカップは勝ったダノンプレミアムが2番手からの競馬をしたのに対し、ステルヴィオは4コーナーで16番手という離れた位置からの競馬。そこからダノンプレミアムに0.3秒まで迫りました。また、東京芝1800mで行われた毎日王冠でも勝ったアエロリットに迫る2着と健闘し、東京コースとの相性の良さを再び証明する結果となりました。

大阪杯の敗因は12㎏馬体が減っていたのが大きな要因。馬体重が戻れば、マイルチャンピオンシップとの秋春マイルG1連覇という記録が達成できると思います。また、レーン騎手への乗り替わりもプラスとなりそうです。

 

モズアスコット(牡5 栗東・矢作厩舎 58㎏ 坂井騎手騎乗)

昨年、安土城ステークスからの連闘策で安田記念を制したモズアスコット。マイル路線に新星現る、と期待が膨らんだファンも多かったと思います。

しかし、昨年の秋は初戦のスワンステークス2着と健闘しましたが、マイルチャンピオンシップは13着、香港マイルは7着と惨敗。今年初戦に選ばれたマイラーズカップでも7着と大敗しました。

不振の原因は色々ありますが、秋2戦(香港マイルは除く)と前走の馬体重が490㎏台、少し重かったと考えられます。昨年の安田記念では482㎏で勝利。好調時でも488㎏が最も重い馬体重での勝利なので、馬体重がどれだけ絞られて出てくるのかがポイントとなります。

ただ、モズアスコットにとって大きなアドバンテージになりそうなのは、東京・中京・新潟といった左回りのコースで未だに負けていないことです。また、マイラーズカップは逃げたグァンチャーレが2着に、2番手追走のダノンプレミアムが勝つなど先行馬有利の展開で6番手追走のモズアスコットにとっては有利な展開ではなかったと思います。

騎乗する坂井瑠星騎手は平成9年(1997年)生まれ。平成生まれのG1ジョッキーは2017年の皐月賞アルアインで制した松山弘平騎手のみの現状。そろそろ、2人目の平成生まれのG1ジョッキーが出てもおかしくはないと思います。

 

アエロリット(牝5 美浦・菊沢厩舎 56㎏ 戸崎騎手騎乗)

レースのカギを握りそうなのは一昨年のNHKマイルカップ覇者で前走のヴィクトリアマイル5着のアエロリット。昨年はモズアスコットと僅差の2着に敗れました。

前走のヴィクトリアマイルは世界レコードの1分30秒5でノームコアが制しましたが、レースの主導権を握っていたのはアエロリットでした。1000m通過が56秒1、1400m通過時が1分18秒8のハイペース。前日に行われた京王杯スプリングカップの勝ちタイムが1分19秒4(レコードタイム)でしたので、いかにアエロリットが飛ばしていたかが分かります。それでも、ノームコアとは0.4秒差の5着は、改めてこの馬の強さが証明されたものです。

また、東京コースもアエロリットが得意とするコースです。昨年のヴィクトリアマイルでは4着に敗れましたが、レース中に落鉄(蹄鉄が外れる=人間で言えば靴が脱げた状態で走る)。しかし、一昨年のNHKマイルカップ、昨年の毎日王冠を制するなど、東京コースは抜群の相性を誇ります。
 
戸崎騎手とのコンビは昨年の安田記念2着以来。戸崎騎手自身も先週の日本ダービーで2年連続2着と悔しい結果になりましたので、この1戦に賭ける思いは強いはずです。


その他では、昨年の天皇賞・秋2着馬で昨年のマイラーズカップを1分31秒3の好タイムで制したサングレーザー(牡5 栗東・浅見厩舎 58㎏ 岩田康騎手騎乗)。一昨年のマイルチャンピオンシップを制したペルシアンナイト(牡5 栗東・池江厩舎 58㎏ デムーロ騎手騎乗)。昨年のNHKマイルカップ馬ケイアイノーテック(牡4 栗東・平田厩舎 58㎏ 幸騎手騎乗)。東京新聞杯を好タイムで制したインディチャンプ(牡4 栗東・音無厩舎 58㎏ 福永騎手騎乗)が出走します。

 

日曜日のイベント情報

東京競馬場には今年のJRA年間プロモーションキャラクターの中川大志さんが来場し、安田記念の表彰式プレゼンター&レース後の安田記念レース回顧トークショー(16:40頃よりパドックにて実施)に参加されます。

また、1992年、1993年の安田記念を制したヤマニンゼファーをはじめイスラボニータなどの調教師で知られた元調教師の栗田博憲さんが登場するトークショーが11:45頃よりゴール前特設ステージで、13:55頃よりフジビュースタンド3階センターコートにて行われます。

阪神競馬場では「サンクスホースデイズ in 阪神競馬場と称し、引退した馬たちの支援に関わるパネル展示が行われます。また、レース後の16:40からパドックにて和田竜二騎手によるトークショーが行われます。

 

(おかのひろのぶ)

競馬の楽しさを、すべての人へ。
ウマフリとは?
ウマフリ本誌はこちら。
ウマフリブログ
コラボ企画・ご寄稿も大歓迎!
お問い合わせ