【日曜のメイクデビュー】スピルバーグ産駒の期待馬ウインドジャマーがデビュー。函館では良血馬ビアンフェがデビュー

先週のこのコラムで取り上げたワーケアが強い競馬を見せ、デビュー戦を飾りました。先々週は同じハーツクライ産駒のサリオスも勝利し、2週連続ハーツクライ産駒がデビュー戦を勝利しました。

 

ハーツクライは2015年(現在の4歳馬)から種付け料が800万円に値上がりした途端に産駒数が180頭、131頭と減少。今年の2歳馬は100頭しか産駒登録されていません。ただ、種付け頭数が絞られ、繁殖牝馬の質がむしろ上がったような気がします。まだまだハーツクライの2歳馬の真打と呼ばれる馬がデビューしていないので、今年はハーツクライ産駒が2歳戦線を賑やかにしそうな予感がします。

 

今週は函館競馬も開催し、3競馬場でメイクデビューが行われます。早速、日曜の注目2歳馬をピックアップしたいと思います。

 

函館5Rメイクデビュー函館(芝1200m)発走12:10

ビアンフェ(牡 父キズナ 母ルシュクル 栗東・中竹厩舎 藤岡佑騎手騎乗)

 

先週日曜の阪神メイクデビューでキズナ産駒のルーチェデラヴィタが勝ち、キズナ産駒のJRA初勝利を達成しました。そのキズナの生産牧場であるノースヒルズから生まれたビアンフェがデビューします。

 

母のルシュクルは現役時代芝1200m戦を3勝、ファルコンステークスで2着した馬です。姉には函館2歳ステークスキーンランドカップを制したブランボヌールや今年の安田記念に出走したエントシャイデンがいます。

 

キズナディープインパクト産駒なので、ブランボヌールやエントシャイデンとは4分の3兄弟にあたります。母のルシュクルはサクラバクシンオー産駒なので、現状は1200mがベストで、将来的には1600mまでこなせる馬だと思います。

 

阪神5Rメイクデビュー阪神(芝1600m)発走12:20

チェルヴィーノ(牝 父リアルインパクト 母スネガエクスプレス 栗東・音無厩舎 松山騎手騎乗)

 

今年子供たちがデビューした安田記念など日豪G1レースを制したリアルインパクト産駒のチェルヴィーノ。一口馬主のキャロットクラブが総額1600万円で募集した馬です。半兄(父はハーツクライ)には現役で4勝を挙げているサトノグランがいます。

 

祖母のサンスプリングはアルゼンチンの2歳G1レース、CEジュニアスプリントなどアルゼンチンで重賞3勝した馬です。半兄のGold Spring、全姉のSouthern SpringもアルゼンチンのG1レースを制した馬です。

 

種牡馬としてのリアルインパクトで面白いのは母のトキオリアリティーにあります。トキオリアリティーは短距離で活躍しましたが、息子たちはオーシャンステークスを制したアイルラヴァゲインの様な母同様の短距離馬を出す一方で、香港G1レースを制したネオリアリズムの様な中距離で活躍した馬を出しました。リアルインパクトも恐らく、1600m前後を得意とする馬が出てくると思います。

 

先週土曜日のメイクデビュー東京にリアルインパクト産駒のインザムービーが惜しくも2着となり、JRAでのリアルインパクト産駒の初勝利はお預けとなりました(既にホッカイドウ競馬で産駒の勝利あり)。果たして、チェルヴィーノはJRAでのリアルインパクト産駒の初勝利になるのでしょうか?

 

東京5Rメイクデビュー東京(芝1600m)発走12:30

ウインドジャマー(牡 父スピルバーグ 母クラウンアスリート 美浦・藤沢和厩舎 丸山騎手騎乗)

 

半兄に共同通信杯を制した2010年の共同通信杯を制したハンソデバンド(父はマンハッタンカフェ)、半姉にダートで4勝しているマリームーン(父はカジノドライヴ)がいる血統です。

 

この馬の生産牧場は藤沢牧場。そう、管理する藤沢和雄調教師の実家の生産馬です。離乳した0歳秋には育成のため約150キロ南東に位置する牧場へ移動。1歳秋には約90キロ北西にある日高町ファンタストクラブへ移り、2歳春に1000キロ南下して美浦トレセンに入厩しました。

 

父のスピルバーグは現役時代骨瘤(管骨の前面に炎症が発生し、重篤化すると腫れてしまう)に悩まされましたが、日本ダービーに出走(9着)、天皇賞・秋優勝、ジャパンC3着と活躍しました。骨瘤さえなければ、もっと活躍できた馬だと思います。

 

既に地方競馬(大井競馬・ホッカイドウ競馬)で産駒がデビューしていますが、JRAでのスピルバーグ産駒のデビューはウインドジャマーが初めてとなります。大型帆船を意味するウインドジャマーは、いきなりのスピルバーグ産駒初勝利となるのでしょうか?

 

東京6Rメイクデビュー東京(芝1400m)発走13:00

プライモーディアル(牡 父Shamardal 母Ancient Art 美浦。黒岩厩舎 内田騎手騎乗)

 

先週土曜のメイクデビュー阪神(芝1200m)で勝ったのはShamardal(ここではシャマルダルと表記。)産駒のトリプルエースでした。今年、シャマルダル産駒は3頭が出走し、函館スプリントステークスに出走するライトオンキューとトリプルエースの2頭が勝ち上がるなど、今後外国産馬で活躍が期待される種牡馬だと思います。

 

シャマルダルは名種牡馬ジャイアンツコーズウェイの産駒です。現役時代は2005年のフランスダービー、欧州3歳マイル最強牡馬を決めるセントジェームズパレスステークスなど7戦6勝、うちG1レースを4勝した名馬です。海外での代表産駒は2014年にイギリスのG1エクリプスステークスを制したムカドラム、昨年の香港G1・クイーンズエリザベス2世カップアルアインを破ったパキスタンスターなどがいます。

 

母親の血統を見ますと、近親には皐月賞ディーマジェスティ京王杯スプリングカップなど重賞3勝馬タワーオブロンドン、イギリスダービーを制したジェネラスなどがいる血統です。

 

昨年のこの時期は新馬を1頭も出さなかったオーナーのゴドルフィン。しかし、先週までに既に3頭出走させ、トリプルエースが早くも勝ち上がるなど、動きが活発です。昨年12月に育成場のダーレー・キャッスルパークの坂路コースが完成。1200mの屋根付き坂路コースで平均勾配が4%とトレセンにある坂路コースよりも勾配がきつい坂路で馬達が鍛えられています。今年の2歳戦はゴドルフィンが席巻しそうな予感さえします。

 

 

(おかのひろのぶ)

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